不貞行為に対する慰謝料について

お互い既婚(子有り)で、数年前に数回関係を持ち、期間が空いて再度関係を持ったところ相手の配偶者にバレ、連絡がきました。
こちらの家族構成や職業も把握済みで、慰謝料(離婚、子有りの場合)を求められていますが、具体的な金額は言われずに『相場の慰謝料』と言われています。
私が関係を持ち、犯した罪なのでしっかり償いたいと思いますが、相手からは『半年前に離婚の話が出て離婚する。』とその理由についても相談を受けていました。今回のことが最終的な引き金になったとは思いますが、婚姻関係は事実上破綻していたと聞いていました。
慰謝料の相場は数十万〜300万との記載が多いですが、私自身まとまったお金を払える状態ではないのが実情です。しかし、相手の配偶者からは相場を払えないなら弁護士をつけると何度も言われています。
大前提として、しっかり謝罪し慰謝料をお支払いするつもりです。

1. 慰謝料を請求する相手側から具体的な請求額についての言及がない場合、こちらとしてはどのような対応をすればよいのか
2.仮に慰謝料を300万と請求された場合、婚姻関係が事実上破綻していたと聞かされていた事実は慰謝料引き下げの理由になり得るのか

私自身が犯した罪ですが、恥ずかしながら相談する先もなく精神的に参っています。ご教授よろしくお願いします。

ご自身がお支払いできる金額、お支払いできる支払方法での提案をまずは行うと良いでしょう。

婚姻関係が破綻していたのが事実であるのであれば、そもそも不貞行為が成立していないとして慰謝料の支払いを拒むことも可能性としてあり得るかと思われます。

>1. 慰謝料を請求する相手側から具体的な請求額についての言及がない場合、こちらとしてはどのような対応をすればよいのか

通常は、請求する側が請求額を明示します。ですので、具体的な請求額を示すようお願いした方がよいでしょう。
ただ、そのようなやり取りが難しい場合には、ご自身が一括/分割で用意できそうな金額を目処に、慰謝料額について提案をしてみるということになります。

>2.仮に慰謝料を300万と請求された場合、婚姻関係が事実上破綻していたと聞かされていた事実は慰謝料引き下げの理由になり得るのか

婚姻関係が破綻していたかどうかというのは、実務でも相当程度評価にわたる難しい判断となります。漠然とそのように聞かされていたというだけでは減額は難しいように思います。実際に別居していたなど破綻を基礎付ける事情があるのであれば、その点を主張立証して、減免を求めていくということになるでしょう。

最寄りの弁護士や法テラスに相談することも検討なさることをお勧めいたします。

相手方離婚しないのであれば、とりあえず30程度(求償権放棄)提示してはどうでしょう。
この類型は、代理人を付けた方が精神的にも経済的にもメリットがあると思います。法テラスで受ける事務所で相談するのがベター
なお、相手に代理人がついた方が、こちらも対応しやすいかもしれません(双方代理人がついた方が、たいていスムーズ)。

仮に、この件で離婚になる場合は金額が高くなる可能性があります。事実はともかく、相談者のせいで離婚に至ったと主張してくる可能性があります。
その場合は早めに法律事務所で相談してください。

1. 慰謝料を請求する相手側から具体的な請求額についての言及がない場合、こちらとしてはどのような対応をすればよいのか

ケースによります。
例えば、裁判で争ったら0円もありうる(婚姻関係破綻が認められそう)なら、
支払う必要がない、と拒否することは考えられます。

他方で、裁判になっても破綻が認められるのは難しい、慰謝料はいくらかは認められるだろう、
という場合なら、減額交渉が一般的だと思います。

2.仮に慰謝料を300万と請求された場合、婚姻関係が事実上破綻していたと聞かされていた事実は慰謝料引き下げの理由になり得るのか

具体的な事情によります。
例えば、離婚前提に別居して、双方離婚前提に話し合いや、調停等をしている、という中で関係を持ったのであれば
破綻が認められやすいと思います。

他方で、破綻まではいかないが相当不仲、ということで減額になることもあり、
本当にケースバイケースですね。