【離婚したいのだけど・・・これは私のわがままなのかな?】
丸川 京子
弁護士
【ご相談内容】【相談前】
未就学児の子供2人を持つ妻からの相談です。結婚して8年,2人の子宝に恵まれました。一人目の子供を妊娠中に仕事を辞め、しばらく専業主婦として働いていました。私が仕事を辞めてからは夫婦の家計は夫が管理していて、食費と日用品費名目で月5万円をもらいやりくりしていました。夫からもらうお金だけでは生活費が足りないため、独身時代の貯金を切り崩しやりくりしていましたが貯金も底をつき二人目の子が3歳になったのを機に子供を保育園にあずけて仕事をはじめました。仕事と育児の両立でヘトヘトでしたが夫は家事は一切やらず育児についても休日に子供と遊ぶくらいしかしてくれません。夫に少しは手伝ってというと「俺と同じくらい稼げば手伝ってやる」「いつもいつも無駄遣いばかりしあがって、だからお金が足りなくなるんだ。」「いつでも離婚してやる、でもお前なんて離婚したらバツイチ子持ちでお金も稼げもせず野垂れ死ぬのが関の山だ」など暴言を吐かれます。こんな夫ですが、子供たちには優しい父親なので、子供たちも父親になついています。私は離婚をしたいですが、経済的な不安が大きいですし、子供と父親を引き離すのはかわいそうな気もします。夫は声を荒らげることは日常的ですが暴力を振るう人ではありませんし、私が我慢するべきなのでしょうか?離婚するのは私のわがままなのでしょうか?
【相談後】
すぐに離婚したわけではなくご相談だけということでしたので法律相談を行い、主に離婚した場合の金銭的な請求(財産分与・養育費等)、離婚のための手続きなどのご説明をしました。その上で離婚した時にどうなるかのシュミレーションをしてみるようアドバイスをしました。その後数度法律相談に来られましたが、夫と話し合いをしようとしても夫が感情的になり次第に物を投げたりするようになるなどするようになったため離婚したいが自分で色々やるのは心細いということでご依頼を受けました。妻側が離婚を求めていると伝えると夫側は離婚を強く拒絶し、協議や離婚調停は不調となりましたが、離婚訴訟を起こし無事離婚判決をもらい解決しました。
【コメント】
経済的DV,モラハラ的な内容の相談を受けることが最近とても増えた印象があります。(相談例の相談者は女性ですが、男女問わず聞きます。)このような場合、相談者の方は例外なく心身ともに疲弊しきっており、かなり混乱されています。このような場合、まず、誰か第三者に話をするという作業が有効な場合が多いです。当事務所では「離婚をしようか否か迷っている」「もし離婚する場合どうなるのか知りたい」という内容の相談でも承ります。頭を整理したいというだけでもお話を伺いますのでまずは相談をしていただければと思います。
離婚相談の場合、できるだけ費用をかけたくないという方も多くおられます。
そして、法律相談を何度かうけつつ、自分で調停などの手続きを経て解決をされる方も多くいます。
もっとも、モラハラ的な配偶者の場合、普段は「いつでも離婚してやる」と言っていたのにいざ離婚を切り出すと離婚を拒否する場合が割とあります。一方当事者が離婚をかたくなに拒否する場合、離婚裁判での解決になる可能性も高まります。加えて特にお子さんがいる場合は、お子さんのことや面会交流など最低限のコミュニケーションすら強いストレスになることもあります。そのような場合は弁護士に依頼することで相手方と直接やりとりをしなくてすむだけでもメリットと感じられる方もおられます。このような場合は弁護士に依頼をすることを検討してもよいかもしれません。