いのうえ まなみ
井上 愛美弁護士
千瑞穂法律事務所
立町駅
広島県広島市中区立町2番23号野村不動産広島ビル9階
インタビュー | 井上 愛美弁護士 千瑞穂法律事務所
離婚・男女問題、交通事故は所内トップの解決実績。
千瑞穂法律事務所の井上 愛美(いのうえ まなみ)弁護士は、離婚・男女問題と交通事故で所内トップの受任件数、解決実績を残しています。
離婚に伴う財産分与では、相手の主張を退け、自宅不動産の特有財産を獲得。
交通事故では、後遺障害等級認定の「非該当」を覆したことも。
15年以上暮らす広島で、住民のSOSに耳を傾ける原点とはーー。
離婚に伴う財産分与では、相手の主張を退け、自宅不動産の特有財産を獲得。
交通事故では、後遺障害等級認定の「非該当」を覆したことも。
15年以上暮らす広島で、住民のSOSに耳を傾ける原点とはーー。
01 現事務所の特徴
人事労務に強く、各士業とも連携。広島で重ねた約10年のキャリア
ーー今在籍しているのは、どんな法律事務所なんですか?
一言でいえば、個人と法人の法律問題を幅広く扱う総合法律事務所です。
個人案件では、離婚や相続をはじめとする家事、民事、刑事事件。
企業法務も人事労務を中心に、顧問契約も数多くいただいています。
提携する法務会計事務所やグループ内の税理士や社労士、司法書士、行政書士などと協力し、多面的に対応できる点も特徴です。
私自身は、弁護士になって約10年(2022年6月現在)。
その大半を広島で過ごしてきました。
広島は、私が生まれた場所です。
大学・ロースクールはいずれも広島。
もう15年以上、ここで暮らしています。
住みやすく、人も温かい大好きな場所です。
そこで住民のみなさんのお役に立てるのは、とてもうれしいことですね。
一言でいえば、個人と法人の法律問題を幅広く扱う総合法律事務所です。
個人案件では、離婚や相続をはじめとする家事、民事、刑事事件。
企業法務も人事労務を中心に、顧問契約も数多くいただいています。
提携する法務会計事務所やグループ内の税理士や社労士、司法書士、行政書士などと協力し、多面的に対応できる点も特徴です。
私自身は、弁護士になって約10年(2022年6月現在)。
その大半を広島で過ごしてきました。
広島は、私が生まれた場所です。
大学・ロースクールはいずれも広島。
もう15年以上、ここで暮らしています。
住みやすく、人も温かい大好きな場所です。
そこで住民のみなさんのお役に立てるのは、とてもうれしいことですね。
02 得意分野と強み
離婚、交通事故は所内トップの受任件数。正解のない問題との闘い
ーー普段はおもにどんな事件を担当されているんですか?
案件の数としては離婚・男女問題と交通事故が多いです。
とくに、離婚・男女問題は常に10件ほどを抱えています。多いときは20件から30件抱えていたこともあります。
相談だけのものも入れるとかなりの数を扱ってきました。
ーー離婚には、その成否だけでなくいろんな問題が紐づいてきますよね。
財産分与や婚姻費用、慰謝料、養育費、親権、面会交流。
事件の性質によって、やるべきことはたくさんあります。
それに、お互いの感情が激しくぶつかり合うケースも少なくありません。
単なる手続き論では、うまく解決できないんです。
それは、何を重視するかは人それぞれなので、何が正しいかは一概には言えません。
例えば、高額な慰謝料を手にしても、別のところにこだわる点があれば、その方にとってはいい決着とは言いづらいですよね。
ーーそれぞれ個別の事情があり、一筋縄ではいかないわけですね。
決まった正解がないからこそ、ご本人が何を重視し、どんなご希望を持っていらっしゃるのか。
じっくり耳を傾け、一緒に方向性を見出していく必要があります。
そのあたりは、これまでの経験をもとに、様々な解決方法を模索します。
案件の数としては離婚・男女問題と交通事故が多いです。
とくに、離婚・男女問題は常に10件ほどを抱えています。多いときは20件から30件抱えていたこともあります。
相談だけのものも入れるとかなりの数を扱ってきました。
ーー離婚には、その成否だけでなくいろんな問題が紐づいてきますよね。
財産分与や婚姻費用、慰謝料、養育費、親権、面会交流。
事件の性質によって、やるべきことはたくさんあります。
それに、お互いの感情が激しくぶつかり合うケースも少なくありません。
単なる手続き論では、うまく解決できないんです。
それは、何を重視するかは人それぞれなので、何が正しいかは一概には言えません。
例えば、高額な慰謝料を手にしても、別のところにこだわる点があれば、その方にとってはいい決着とは言いづらいですよね。
ーーそれぞれ個別の事情があり、一筋縄ではいかないわけですね。
決まった正解がないからこそ、ご本人が何を重視し、どんなご希望を持っていらっしゃるのか。
じっくり耳を傾け、一緒に方向性を見出していく必要があります。
そのあたりは、これまでの経験をもとに、様々な解決方法を模索します。
03 過去の解決事例
離婚の財産分与、オーバーローンを否定して特有財産部分を認定
ーー過去にどんな事件を解決してきたのか。具体的な事例をひとつ教えていただけますか?
離婚に伴う財産分与の事例をご紹介します。
自宅不動産の特有持分が認められるなどした事案です。
依頼者の方は、夫の暴力に耐えられず、お子さんを連れて別居した女性でした。
離婚は協議で成立したものの、財産分与の点で折り合いがつかず、ご相談にいらっしゃいました。
最大の争点となったのは、自宅不動産です。
当初、夫側はオーバーローン(購入した住宅の資産価値よりもローン残高が多い状態)であるとし、財産分与の対象外だと主張してきました。
オーバーローンの場合は価値がゼロとされるため、財産分与の対象外になります。
ーーそうなると、依頼者が受け取れる金額が大きく減ってしまいますね。
夫がその主張の根拠としたのは、固定資産評価額の基準です。
ただ、これは一般的に市場価額よりも低額になります。
それでは正確な評価とはいえません。
しかし、代理人が就いていない案件ではその主張のまま判断がされてしまうことがあります。
私は、不動産屋の簡易査定を根拠にオーバーローンには至っていないことを主張し、それを前提に話を進めることとなりました。
それがファーストステップです。
ーーその後のセカンドステップもあったんですか?
次の展開は、特有財産の主張です。
実は、その不動産を購入するに当たっては、依頼者の方のご両親から購入代金の一部を援助してもらっていました。
その分について特有財産を主張し、最終的に認められる結果にもなりました。
頭金は夫婦に対する贈与と考えられることもあり、その場合は特有財産として認められません。
ただ、それはご両親が娘さんである依頼者の方を思って拠出してくれたものであるーー。
そうした事情を丁寧に主張することで、最終的にはこちらの主張が認められました。
ーーわずかな資料から手がかりを見つける。
離婚の財産分与を扱う際は、通帳履歴などをくまなくチェックし、不自然なお金の流れを突き止める。
そんな緻密な調査が求められます。
IT全盛の時代、お金の抜け道が増え、隠蔽(いんぺい)の手口も巧妙化しています。
わずかな資料から何かを見つけ出すことができるかは経験によるところも大きいと思います。
ーー交通事故も経験豊富とおっしゃっていましたね。
被害者、加害者を問わず、多くの事件に対応してきました。
相談・受任件数では、離婚・男女問題を上回ります。
被害者側に立ち、慰謝料を増額させるなどした交渉や裁判はたくさんあります。
また、過去には後遺障害等級認定について、「非該当」から一転して認定された事案もありました。
事故の状況、後遺症の症状、通院記録などの資料を調べて整理し、異議を申し立てた結果です。
後遺症の認定、過失割合の争い、損害賠償請求。
どんなケースでも気軽にご相談いただきたいですね。
離婚に伴う財産分与の事例をご紹介します。
自宅不動産の特有持分が認められるなどした事案です。
依頼者の方は、夫の暴力に耐えられず、お子さんを連れて別居した女性でした。
離婚は協議で成立したものの、財産分与の点で折り合いがつかず、ご相談にいらっしゃいました。
最大の争点となったのは、自宅不動産です。
当初、夫側はオーバーローン(購入した住宅の資産価値よりもローン残高が多い状態)であるとし、財産分与の対象外だと主張してきました。
オーバーローンの場合は価値がゼロとされるため、財産分与の対象外になります。
ーーそうなると、依頼者が受け取れる金額が大きく減ってしまいますね。
夫がその主張の根拠としたのは、固定資産評価額の基準です。
ただ、これは一般的に市場価額よりも低額になります。
それでは正確な評価とはいえません。
しかし、代理人が就いていない案件ではその主張のまま判断がされてしまうことがあります。
私は、不動産屋の簡易査定を根拠にオーバーローンには至っていないことを主張し、それを前提に話を進めることとなりました。
それがファーストステップです。
ーーその後のセカンドステップもあったんですか?
次の展開は、特有財産の主張です。
実は、その不動産を購入するに当たっては、依頼者の方のご両親から購入代金の一部を援助してもらっていました。
その分について特有財産を主張し、最終的に認められる結果にもなりました。
頭金は夫婦に対する贈与と考えられることもあり、その場合は特有財産として認められません。
ただ、それはご両親が娘さんである依頼者の方を思って拠出してくれたものであるーー。
そうした事情を丁寧に主張することで、最終的にはこちらの主張が認められました。
ーーわずかな資料から手がかりを見つける。
離婚の財産分与を扱う際は、通帳履歴などをくまなくチェックし、不自然なお金の流れを突き止める。
そんな緻密な調査が求められます。
IT全盛の時代、お金の抜け道が増え、隠蔽(いんぺい)の手口も巧妙化しています。
わずかな資料から何かを見つけ出すことができるかは経験によるところも大きいと思います。
ーー交通事故も経験豊富とおっしゃっていましたね。
被害者、加害者を問わず、多くの事件に対応してきました。
相談・受任件数では、離婚・男女問題を上回ります。
被害者側に立ち、慰謝料を増額させるなどした交渉や裁判はたくさんあります。
また、過去には後遺障害等級認定について、「非該当」から一転して認定された事案もありました。
事故の状況、後遺症の症状、通院記録などの資料を調べて整理し、異議を申し立てた結果です。
後遺症の認定、過失割合の争い、損害賠償請求。
どんなケースでも気軽にご相談いただきたいですね。
04 過去の私と、今後のキャリア
ひとりでも多くの方のお役に立てるように
ーー弁護士のキャリアは10年の節目です。最後に、今後の抱負を聞かせてください。
私にとって最大の喜びは、やはり依頼者の方からいただく感謝の言葉です。
ただ、全面的にこちらの主張が認められて、いくら依頼者の方に感謝いただいても、決して100%満足することはありません。
もっとできることがあったかもしれないーー。
そんな思いが、常に去来します。
でも、それが成長の糧になるとも信じています。
ひとりでも多くの方のお役に立てるように、これからさらに力をつけていきたいと思っています。
私にとって最大の喜びは、やはり依頼者の方からいただく感謝の言葉です。
ただ、全面的にこちらの主張が認められて、いくら依頼者の方に感謝いただいても、決して100%満足することはありません。
もっとできることがあったかもしれないーー。
そんな思いが、常に去来します。
でも、それが成長の糧になるとも信じています。
ひとりでも多くの方のお役に立てるように、これからさらに力をつけていきたいと思っています。