公正証書遺言書を無効にする事は出来ないか、ご相談したいです。

【家族構成】父母、長女、長男、次女、三女の4姉弟で、相談者は三女。
父は6年前に他界(相続は揉めて手付かず)
【遺言書】
2023年2月、母が逝去しました。四十九日の翌日、長男から三姉妹に公正証書遺言書が届き、母の全財産を長男1人に相続させる内容でした(遺言執行者=長男。姉妹の同意無しで母の名義は変更済)
【母の財産】
・父遺産の法定相続分
・父不動産(内1つ)約半分贈与済
・有価証券1億円以上
・過去に呉服屋を経営、着物など多数保有
・貸金庫
【母の状況】
生前は独居。2017年~転倒でケガや骨折を繰返し、病院、介護施設、自宅を2、3ヶ月単位で移動。キーパーソンは、姉妹もやったが、母と同じ地区の長男が主です。でも、平日の施設や病院の対応は、ほぼ三女が担当。3ヶ月に1度の通院は、長男と三女が交代で通院しました。

母はお金に執着があり、三女が両親を介護していた時は、三女の車で送り迎え、高速代、駐車場代は三女の自費で、病院代は母がカードで払っていました。三女が母の通帳を記帳し、母に明細を説明していました。
2019年三女の子(3歳違いの3人)が、受験期で忙しく、
2020年1月 母から三女が預かっていた年金の通帳(+印鑑)を長男に渡し、一時、介護を長男にお願いしました。
同年3月にコロナ禍で、進学した3人共にリモートとなり、全く母と会えない時期(同年12月)に、書かれた公正証書遺言でした。

私は、遺言書を何度も読み返し、母の本人確認である印鑑証明に気付きました。
実は、長男に渡した通帳以外に「長男に渡さないで、お前が預かってくれ」と、母から印鑑5本、印鑑登録カード、パスポート等、預かっていたのです。長男はお金にルーズで、母はいつも心配していました。

すぐに実家近くの役所に行きましたが、三女が預かっていた印鑑登録カードは無効になっていました。事情を話し、印鑑登録カード手続きの閲覧&コピーを依頼し、委任状を確認しました。
当時の施設相談員の話と、介護記録に寄ると、遺言書作成の直前に、長男が何度も施設で母と面会して、委任状(母の住所と名前のみ書いた?他は全て長男が記入。母と面会していない日付を記入。母が書けない理由は記入無し。兄が押印)を提出して、カードを作り直した様でした(遺言書は施設で作成)

その時期、母と連絡がつかず、長男に「携帯は壊れている、面会は出来ない。外出禁止」だと言われ、母と会う事も話をする事も出来ませんでした。
次女が、施設に電話しても「キーパーソンにしか状況を話せないと、何も教えてくれなかった」と記録があります。

また、翌年1月に携帯が新しくなった母からの第一声は「ここにいたら殺される」「面会に来てくれ」で、長男に聞くと「面会は出来ない。俺は携帯電話の使い方を教える為に会っている」「母の話は聞かなくて良い」と電話が切れました。その後の電話でも「食事に毒が入っている」「体にチップが埋められている」等、おかしかったです。

三女が2021年5月に母と電話した時、突然母が「前に黒いスーツの人が沢山来て、印鑑も全部用意されていて、書類を書いた。(長男に)家を建てて貰わないとダメだし、その方が良いからと長男に言われて、その手続きをした」「何の書類かは解らない(母は父と同じ後見人だと思っていた?)」と話をしてきました。

別の日も「長男がタクシー移動で、お金を使っているのが勿体無い」「銀行にお金があったはずなのに、長男がお金がないと言うのよ」と言うので、私は「記帳をして貰った方が良いよ」と、母に話しました(動画有)

私は、母のお金の流れを調べました。
母の銀行、証券会社、クレジットカードの取引明細を全て取り寄せた所、長男による沢山の不正(使い込み、なりすまし、財産目録偽申告等)がありました。

そこで、ご相談したいのですが、
◆印鑑登録カードが不正に作られた印鑑登録証で、本人確認した【公正証書遺言書】は、無効にならないのですか?

長男は、同居をしていません。
長男が母の介護の際、病院代、施設代、長男のタクシー代、外食代等、母の被服代、(施設の)家具、電化製品代も、全て母の口座から、引落しされているのに、他に数百万円の引落しや送金があります。

2021年~逝去時にいた施設では、キーパーソンは長男、救急搬送の対応は三女、面会は月に1度(長男の許可が必要)で、電話は出来ない(入居の7月~使用禁止)、2022年~面会禁止となり、その後は3ヶ月に1度の通院時しか会えませんでした(姉妹は母の通院に合流、母は認知症が進み、会話が出来ない)

遺留分侵害額請求書を内容証明で送りました(1年前)が、長男からの連絡はありません。

遺言書が無効となり、長男が不正取得した金銭を戻し、法定相続で、遺産分割をやり直せないか知りたいです。

実は、長女が弁護士に依頼しています。取り寄せた介護記録に詳細が無い為、無効は争わないです。
私は個人で、母が心配していた取引明細を調べ、長女に提供し、期限があるので遺留分侵害額請求もしました。
印鑑登録の委任状不正は、実家近くと、長男が届けを出した2つの役所で話をしても、字が明らかに長男でも、不正となりませんでした。私は当時のLINE、メール等記録があり、難しくても無効に出来たらと質問しました。

印鑑登録カードの不正、認知症、遺言作成状況などから、遺言能力がなく、遺言書が無効になる可能性はあると思います。
お近くの弁護士に早めに面談での相談を申し込んだ方が良いかと思います。

遺言書が、母親の意思にもとずいて作られたものかどうか。
父親の遺産分割問題もありますね。
遺言書の作成の真正を争うなら、遺言無効確認の訴訟からになりますね。
争わないなら、遺留分額侵害額請求調停の申し立てになるでしょう。
お近くの弁護士に相談されるといいでしょう。

印鑑登録カード云々に関しては、結論を左右しないでしょう。
公証人が立ち会って本人確認をしているであろうことから、
遺言無効の主張が認められる可能性は相当低いでしょう。
当時の認知能力などに関する資料を揃える必要がありますが、
任意開示は拒否されるでしょう。

遺留分請求をされていることから、
そちらに関して協議を進めていくのが現実的であるように思われます。

印鑑登録が代理でなされたとしても、母が公証役場に行って
その内容でよいと公証人に説明をして遺言書を作成したら
遺言書は有効となります。
むしろ、
公正証書作成前後に下記の事情があったことが証明できれば判断能力がなく
無効だったと主張することが可能です。

翌年1月に携帯が新しくなった母からの第一声は「ここにいたら殺される」「面会に来てくれ」で、長男に聞くと「面会は出来ない。俺は携帯電話の使い方を教える為に会っている」「母の話は聞かなくて良い」と電話が切れました。その後の電話でも「食事に毒が入っている」「体にチップが埋められている」等、おかしかったです。

当時の診療記録、介護認定の資料、介護記録を取得して
弁護士に面談で相談された方がよいと思います。

私の質問に、真摯に回答してくださった弁護士さん方、本当にありがとうございました。
母が亡くなってからずっと、母の思い出を私が持っている沢山の記録で追いかけてきました。そして、長男の不正が見つかる度に、悲しい想いをしていました。
沢山のアドバイス、皆さん感謝しています。

内藤弁護士の「遺言無効確認の訴訟」←調べた事がありませんでした。凄く参考になりました。
高橋弁護士の「母との会話」←姉兄とのメールに記載(その当時の日時証拠あり)
・・母が公正証書遺言書を作成した施設は、老健であるのに、1ヶ月未満で退所しています。1月に母と会話したのは、次の施設でした。
「当時の診療記録、介護認定の資料、介護記録を取得」←遺言書無効を願っているのに、私はその資料を取得した事が無かったです。その施設の介護記録が必要ではないかと、思った事もありましたが、やっていませんでした。
個人で取得出来ない書類もあるかもしれませんが、やってみます。そして、私が集めた沢山の資料と共に、弁護士さんに対面で相談に行きたいと思います。

皆さんに感謝していますが、ベストアンサーとして、気付かせてくれた高橋弁護士さんに付けさせていただきます。
ありがとうございました。

高島弁護士さん
大変失礼な事をしてしまいました。ベストアンサーに選ばせていただいたのに、お名前を間違える失態をしてしまい、大変、申し訳ございませんでした。

投稿自身が初めてで、またタイムラインを使って良いか悩みましたが、どうしても謝りたくて、しつこい投稿で、すみません。

早速、実家の介護保険科に電話して、「介護認定の資料」を依頼してきました。ですが、公正証書遺言書を作成した令和3年度(2020年4月~2021年3月)分は、保存期間が過ぎて、破棄されてしまったとの事でした。でも、一覧として、介護度などは出るとの事で、諦めない気持ちで、逝去までの資料を依頼してきました。

1月に母と会話した施設にも連絡して、「介護記録」について相談したところ、担当者が明日、出勤するので、明日以降で、連絡を頂く事になりました。

「診療記録」に関しては、母が通院していた大学病院のHPから、資料を入手しましたので、事務の方と必要書類などを確認してから、申請しに行く予定です。

アドバイスをありがとうございました。

高島です。
世の中では高橋さんの方が多いことから
よく間違えられるので
気にしてはいませんので、お気になさらないでください。