承諾書が無い連帯保証人からの賃貸契約における滞納家賃の回収は可能でしょうか?

10回以上賃貸契約を更新されている借主が、半年に渡り家賃を滞納しております。
督促をしているのですが、確認したところ生活保護を申請する状況までになっているらしく、本人に支払い能力無しと
判断しました。

そこで、連帯保証人に督促をしたいのですが、今まで全ての契約更新時に連帯保証人になっている方からの「連帯保証
人承諾書」が今回の継続中の契約時のみ送り返されませんでした。
今回の契約では、保証人と仲介している不動産業者との間で直接電話等を使用して賃料値下げの交渉も行われており、
値下げに応じ、その保証人の承諾を得て、契約更新という流れになったので賃貸契約書には、その保証人の名前が記載
されておりますが、契約時に送り返すよう指示した「保証人承諾書」は最終的に送り返されず、手元にございません。

このような場合、保証人に督促は可能なのでしょうか?
回収が可能であれば弁護士の方にご依頼したいのです。
皆様どうかよろしくお願いいたします。

督促は可能な事案でしょう。
回収が可能かどうかは相手次第ですが、法的な請求は可能ですね。
お近くの事務所に予約の上、行かれるといいでしょう。

「期間の定めのある建物の賃貸借において、賃借人のために保証人が賃貸人と保証契約を締結した場合には、反対の趣旨をうかがわせるような特段の事情のない限り、保証人が更新後の賃貸借から生ずる賃借人の債務についても保証の責めを負う趣旨で合意がされたものと解すべきである。」とするのが判例(最高裁H9.11.13)ですので、保証人に滞納賃料の請求は可能と解されます。

基本的には保証人に対して滞納賃料を請求することが可能であると思われます。

ただし、賃料を減額して契約を巻き直した行為が、契約の更新ではなく、契約の再締結にあたるようなケースもございますので、契約書の内容を弁護士にご確認いただくのがよろしいかと存じます。

皆様お礼が遅くなり申し訳ございません。
皆様ありがとうございました。
もうだめかと諦めつつありましたが、皆様の心強いアドバイスで泣き寝入りせずできる限りの事をしてみようと思い、まず第一段階として、なんとか退去までは約束させる事ができました。また保証人には、まず内容証明を送付して反応を待っているところです。
滞納家賃が半年ほどですとどうしても費用の面から自分で動くしかありませんので、なんとか頑張ってみます。