とにかくお金を払い渋る夫(相手方)に婚姻費用、養育費及び慰謝料を支払わせた事例
島田 度
弁護士
【ご相談内容】【相談前】
この件は、夫が浮気をしたことを認めていたのですが、そうであるにもかかわらず、「離婚の原因は妻(依頼者)のモラハラにある」と主張して慰謝料の支払いを拒んでいました。
また婚姻費用や養育費の支払についても、副業であったアルバイトを退職したことを理由に、当方が主張する金額より減額しろ、と主張していました。
妻(依頼者)は当時2歳の子どもを抱えており、とてもフルタイムで働ける状況ではなかったので、とりわけ婚姻費用・養育費をちゃんと支払ってもらうことは死活問題でした。
【相談後】
ご依頼をいただいて、夫婦関係調整調停(離婚調停)と婚姻費用分担調停の申立をしました。
夫婦関係調整調停においては、離婚原因が夫の浮気にあること、妻にモラハラは無かったことを丁寧に説明しました。
また、婚姻費用等については、夫がアルバイトを退職をした理由等について粘り強く追及を行ったところ、なんと、実は退職していなかったことを白状するに至りました。(婚姻費用や養育費を減額させたくて虚偽の主張を行っていたようです。)
夫はこのほかにも、自分の主張が容れられなかったら自己破産をすると言い出すなど、とにかくあの手この手でお金を払い渋ろうとしました。
こうした夫の主張に一つ一つしっかり反論と対応を行い、逃げ道を封じて、最終的に、依頼者が納得のいく金額の解決金と婚姻費用・養育費を支払わせることができました。
【先生のコメント】
この件は、相手方である夫が、お金を払いたくないためにと、ありとあらゆる手段を使ってきた事件として、とても印象に残っています。
夫なりにいろいろと考えた理屈をぶつけてはきましたが、いずれも家裁のルールでは通用しませんでした。
夫の言い分を退けるためにかなりの分量の書面を書くことにはなったものの、依頼者が喜んでくれる結論に至ることができてなによりでした。