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たかはし ありん
髙橋 亜林弁護士
弁護士法人リブラ共同法律事務所 札幌駅前本部
札幌駅
北海道札幌市中央区北1条西2丁目1 札幌時計台ビル10階
対応体制
  • 分割払い利用可
  • 後払い利用可
  • 初回面談無料
  • 休日面談可
  • 夜間面談可
  • WEB面談可
注意補足

お問い合わせ内容に応じて、髙橋ではなく事案に詳しい別の弁護士が対応させていただくことがございます。ご留意くださいませ。

インタビュー | 髙橋 亜林弁護士 弁護士法人リブラ共同法律事務所 札幌駅前本部

共感力と調査力。依頼者を労りつつ相手方の不審点を追及し離婚において1,500万円獲得

友人の悩みに共感しながら話を聞くこと、ディベートで議論を戦わせることに心が熱くなった。

中学生のころの自分を振り返りそう語るのは、弁護士法人リブラ共同法律事務所 札幌駅前本部に所属する髙橋 亜林(たかはし ありん)弁護士。

一見、相反するように思えるこの二つの要素ですが、実は共通する側面があるといいます。
そして、それは弁護士になった今も生かされています。

離婚や相続について依頼が多いという髙橋先生。
このような特性を、どのように生かして依頼者の悩みを解決しているのでしょうか?

01 弁護士になったきっかけ

共感する心とディベートできる頭脳。ロースクールが追い風に

――子どものころは、どのようなお子さんでしたか?

小学校高学年くらいのころから、友人から悩みを相談されることがよくありました。
一緒に遊んでいる最中に何気なく相談がはじまることも。

聞けば、家庭内で両親の関係が悪くて居場所がないという相談や、離婚して出て行った父親に会いたいが母親がいい顔をしないという話など、ぽつりぽつりとこぼされるけど本当に大変な苦しみについての相談が多かったと記憶しています。


――そのとき、先生はどのように対応していたのですか?

まずは聞くこと。辛いという気持ちは全然おかしなことではないと伝えて、とにかく聞く。そして、一緒に怒る、悲しむ、という感じで話を聞いていた気がします。

具体的な解決策が出せる力も、苦痛を肩代わりすることもできない。無力感がありましたが、友人から「聞いてもらえて良かった」「ありんちゃんが将来カウンセラーさんとかになったら、相談したい」と言ってもらえると、少しでも役に立てたのかな、と不思議と力が湧いてきました。


――一方、ディベートで議論するのも好きだったと。

私が通っていた中学校は、当時生徒の積極性を伸ばそうという雰囲気があり、校則や体育祭、学校祭といったイベントのほか、朝礼等の普段の生活面にわたって様々な議題を生徒自身が話し合って決めていました。
まずクラス内で様々な意見をとりまとめて結論を出し、全校集会でクラスごとに意見を出して最終的な結論を導くというものです。
このトレーニングのため、クラスで仮想のテーマでディベートするということを行いました。自分が正しい、こうあるべきだ、と強く思っていても、相手がそう考えるとは限らない。どうすれば説得できるか、相手の主張のどこに矛盾があるのか、ということを考えるようになりました。初めは、ディベートを闘わせる側にいたのですが、次第に議長の側に回るようになり、対立する主張の根拠をまとめたり、どこが食い違っているのかを整理して提示したりと、より円滑に議論が進むよう工夫することに面白さを感じるようになりました。


――それが弁護士を目指すきっかけになったのですか?

紛争というのは、大きなくくりで言えば、認識や心情の食い違いから発生します。一方の話を聞いて、もう一方との対立点や和解点を探るのが弁護士の仕事、というイメージがあり、過去の経験から自分にどこまでのことができるのかやってみたいという漠然とした憧れの気持ちはありました。また、周囲の悩みを聞いても解決はできないということへの無力感は常に感じていました。

ただ、私が大学に入学したころはいわゆる旧司法試験の時代で、司法試験を目指す人は大学在学中から東京や大阪の大手予備校で勉強するものだというイメージがありました。

一方、私は地方の大学に通っていたため、法学部に在籍こそしていたものの司法試験合格は別世界のように感じていました。

しかし、ちょうど私が大学を卒業するタイミングでロースクールができ、新司法試験の制度がはじまると知りました。何かに背を押されるようにしてチャレンジする気持ちになり、弁護士を目指すことになりました。

02 弁護士としてのキャリア

やりがいを感じるのは離婚と相続。パワーバランスを適正に

――先生の得意分野を教えてください。

離婚や相続のご相談を多くいただいております。
もちろん、ほかの分野の事件もご依頼いただければ対応できますが、このふたつが多いという状況です。
特に離婚では、女性からの相談が多いですね。


――離婚や相続の問題を解決するやりがいを教えてください。

離婚は、家庭内の問題です。
家庭内の問題は外からは分かりづらく、その閉鎖的な環境でパワーバランスの強い一方が、相手を実質的に支配していることがよくあります。

そこに弁護士である私が介入することにより、公平な目でパワーバランスを調整する。
弱い立場にあった方が、ご自身の当然の権利を主張し獲得できるようにする。

これが離婚事件のやりがいだと思っています。
相続も基本的には同じ考えです。


――先生の強みが生きるのはどのような場面でしょうか?

紛争の解決において依頼者の方が求めることは人それぞれ異なります。例えば、早期の解決なのか、金額か、謝罪を受けることか。
こちらからストレートに「何が大切ですか」「どうしたいですか」と聞いても、ご自分で整理できず答えられない方も多くいらっしゃいます。

法律相談だけでなく子育てや趣味の話といった雑談をしていると、その方が一番困っていることや人生において大切に思っていることが垣間見えることがあります。たくさんの選択肢があって、何を最優先して解決すべきか決められない時に、私の感じた印象をお伝えして、解決方法(優先順位)を提案できることがあり、やりがいを感じます。

お話をお聞きするなかで依頼者さまのパーソナリティやポリシーも見えてくると思います。

03 解決事例①

離婚して受け取れるのは10万円?不審点を追及して1,500万円に

――印象に残っている事件を教えてください。

婚姻期間は20年、お子さまは成人しているという女性から離婚の相談を受けました。
夫に浮気の疑惑があり、話し合いの場を持ってもなかなか話が進まなかったようです。

反対に夫からは怒鳴られたりものを投げられたりしていた、と。
依頼者の方は精神的に追い詰められて家事や仕事が手につかず、暴力を振るわれる危険もあったことからまずは別居を提案しました。


――別居して、落ち着いて話し合うという方針ですね。

しかし、夫はすぐに弁護士をつけたうえ「妻が受け取れるお金は10万円程度しかない」という書面を送ってきました。
調べると、夫は依頼者の方のネットバンクのパスワードを盗み見て預金を動かしていたり、自分の所有している不動産の価値を低く見積もっていたりと自分に有利な計算をしていることがわかりました。


――先生は、どのような対応をされたのですか?

夫側の弁護士の態度が強硬でしたので、協議しても話は進まないと考えました。
そのため、まずは離婚と婚姻費用を求める調停を申し立てました。

こちらでも財産関係を調査し、夫側の主張に不審な点がないかしらみつぶしに探して、資料の提出や説明を求めました。
そういったことを積み重ねて、依頼者の方は、最終的に1,500万円ほどの財産分与金を獲得できたのです。その前に生活費の取り決めをしていたので、経済的な不安なく落ち着いて調停を進めることができた、という感謝を頂きました。

04 解決事例②

行方不明の相続人。兄に献身的に尽くした依頼者の想い

――相続でも印象に残っている事例はありますか?

三人兄弟のお兄さまが亡くなった相続の事例を紹介します。

両親はすでに他界しており、お兄さまには家族がいなかったため、弟ふたりが相続人でした。
ちなみに依頼者の方は真ん中の弟です。

お兄さまは遺言書を残しておらず、相続人全員で遺産分割協議をする必要がありましたが、一番下の弟は何十年も行方不明という状態でした。

その弟さんの住民票は何十年も異動がなく、手紙を出しましたが戻って来てしまう状況で、住所も電話番号も何もわかりませんでした。


――何も手続きが進まないのは困りますね。

そうですね。
遺産分割協議をしなければ基本的に預貯金を引き出せないばかりか、車の名義変更などもできません。また、空き家になっている建物も老朽化していたので管理が必要でした。

早急に解決する方法として、行方不明になっている弟さんの代わりに遺産分割協議をしてもらうべく不在者財産管理人選任の申し立てを家庭裁判所に行いました。

依頼者の方は、お兄さまの病院に付き添うなど、生活のサポートに尽くして来られました。
仮に法定相続分で遺産分割すると、依頼者の方の寄与分(お兄さまへの貢献度)がまったく考慮されない結果となってしまいます。

しかし、不在者財産管理人と交渉し、比較的早期に話し合いで遺産分割協議を成立させることができました。依頼者の方はそれまでの遺産の管理から解放され、寄与分を考慮した遺産を手にすることができました。

05 弁護士として心がけること

変わっていく法律。依頼者のために弁護士同士で情報共有

――弁護士として、大切にしていることを教えてください。

依頼者の方の中には、ご自身の不安をなかなか言語化できない方もいます。ただでさえ、紛争の渦中にいることで将来への心配で落ち込んでしまい、また弁護士にどこまで何を相談していいのかと悩んでしまうと思います。
私は、コミュケーションを十分に取り、まずは弁護士に相談すること、質問することのハードルを下げ、まずはどんなことでもご希望を聞きたいと思っています。頭ごなしに断定したり、質問そのものを否定するような発言は、弁護士と依頼者の方との信頼関係において百害あって一利なしです。

また、離婚では共同親権、相続では相続登記の義務化など、しばしば法律は改正されます。
当事務所では数多くの弁護士が家事関係の事件を取り使っていますので、解決事例を報告し合う、改正法の勉強会を行う等、日々研鑽に努めています。


――最後に髙橋先生から困っている方へメッセージをお願いいたします。

特に家庭内の問題の場合、誰にも言えずに一人で悩んでいる方が多いと思います。

弁護士に相談することで法的な解決策が見つかることが一番ですが、まずは相談すること自体で、孤独や苦しみから開放されること、それを実現できる弁護士でありたいと思っています。

依頼者の方と弁護士との間で一番大切なことは言いたいことが言える、聞きたいことが聞ける信頼関係です。
ここ数年で弁護士の数は大きく増加し、オンライン相談や電話相談を利用できれば、お住まいの地域から離れた場所の弁護士にもアクセスできる時代です。是非、1人で抱え込まずに「これぞ」と思う弁護士に相談して頂きたいですね。
私は、弁護士になるまで、悩みを聞いても根本的な解決ができないことが悔しくてたまりませんでしたが、その悩みを実際に解決するお手伝いができる仕事に就くことができました。今は、1人でも多くの方のご相談を聞いて、笑顔になってもらうことに何よりの喜びを感じています。
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