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むらた ひでゆき
村田 英之弁護士
ユナイテッド・コモンズ法律事務所
西11丁目駅
北海道札幌市中央区南1条西10丁目4 南大通ビルアネックス
対応体制
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インタビュー | 村田 英之弁護士 ユナイテッド・コモンズ法律事務所

医療過誤に精通、身内が医療過誤にあった経験を原動力に、依頼者と同じ目線で戦い続ける信念の弁護士

医療過誤事件に新人時代から取り組み続けるユナイテッド・コモンズ法律事務所の村田 英之(むらた ひでゆき)弁護士。
難しいテーマであり、取り組む弁護士も少ない中で、あえて向き合い続けるのは、自身も家族が医療過誤にあったからに他なりません。
「当時法学部生でしたが、なにもできないもどかしさがあった」と唇を噛む村田先生。
当時の想いを原動力に、医療過誤に苦しむ患者側の弁護に北の大地を邁進しています。
現場で医療過誤を見続ける村田先生に、その問題点や課題、そして、その他の対応分野についてもじっくりとお話を伺いました。

01 弁護士になった理由

大学時代に家族が医療過誤に。患者側の弁護に取り組み続ける原動力

ーー弁護士になられた当初から、医療関係の問題に取り組まれているそうですね。

大学時代に親が医療過誤にあったのです。
治療自体はうまくいったのですが、副作用が原因なのか、後遺症が残りました。
私は当時、法学部生でしたが、何もできない自分に歯がゆさ、もどかしさを感じ、弁護士になってからは自分のテーマとして追い続けようと誓いました。


ーー医療事件は、高い専門性が求められ、件数も少ないことから苦手とする弁護士も多いと聞きます。

重要な情報を持っている病院側がなかなか情報を開示しませんし、医学的な知識も必要ですから、簡単ではありません。
ただ、私は自分自身が医療過誤で辛い思いをした経験もあるので、なんとかそうした人の想いに寄り添い、力になりたいという強い思いがあるんです。

02 得意分野と強み

新人時代から一貫して医療過誤事件に対応。豊富な医療知識と当事者意識で病院側を徹底追求

ーー最初の弁護士事務所はやはり医療事件に強いところを。

患者側の医療事故に力を入れている事務所に入所しました。
併せて、札幌にある医療事故問題研究会にも所属しました。
この研究会は、患者側の弁護士という立場から、被害者の法的救済を通じ、患者主体の医療の実現を目指し、活動を続けています。


ーー患者側の視点から医療過誤を見た時、どんな課題や問題があるのでしょうか?

病院側に厚い「壁」があります。
治療は密室で行われますから、そこにどうアプローチするのかというのが大きな課題です。
当然ながら、病院が全てをオープンにすることはありません。
ただ、秘匿される部分にこそ、患者側が知りたい真実があるのです。
そうした情報が外部に漏れることは、病院にとっては死活問題。
ですから、あらゆる手段を使ってミスを隠そうとします。
実際に病院側との訴訟で、客観的にも無理筋な構成で主張されたことがあり、驚いたことがあります。


ーーなりふり構わずミスを隠そうとするのですね。

判例もあるにはあるのですが、絶対数が少なく、戦う材料として十分とは言えないのが実情です。

そうした背景もあって、弁護士経験が豊富でも医療事件についてはほとんど経験がないという弁護士も少なくありません。
だからこそ私は、こうした状況に屈することなく、医療過誤に泣き寝入りする方を少しでも減らせるよう、この分野の探求を続けていきたいのです。

2014年からは札幌弁護士会の紛争解決センターで医療事故調停人も務めています。
これはADR(裁判外紛争解決手続)で訴訟によらず、解決を模索する手続きです。
裁判では厳格に証拠が求められますが、ADRにおいてはそこまでは必要ありません。
ある程度事故の発生が認められれば、そのうえで一定の割合に基づいて判断を下します。

モヤモヤがスッキリ晴れるとまではいかなくとも、活用することで一定の納得感は得られる制度だと思います。
医療事件ではそもそも、責任追求できるテーブルに乗せること自体も難しいので、こうした手続きを利用する価値は十分にあるでしょう。

03 対応領域・実績

斡旋委員や行政訴訟など多様な経験と対応実績

ーー医療過誤以外ではどのような分野に携わってきたのですか?

交通事故や債務整理もたくさん対応しました。
交通事故については、被害者・加害者双方の意見を聞いて、中立的な立場で解決を促す斡旋委員も務めていましたので、どちらの側においても解決のポイントを押さえています。

また、泊原発の廃炉等請求訴訟弁護団も務めていました。
廃炉こそ認められませんでしたが、運転差し止めとなりましたので、行政訴訟としては一定の成果は得られたと思っています。


ーー重い事案にも積極的に取り組まれているんですね。

理不尽なことや理不尽な思いをしている人を放っておけない性分なんです。
気がつけば、依頼者の方に肩入れしてしまったりする傾向が強いかもしれません(笑)。

ただ、斡旋委員や調停人もしているので、中立的な視点はこれまでに随分と磨かれています。
そのおかげで、うまくバランスが取れていると思います。

04 弁護士としての想い

刑事事件では23日の勾留期間中、1日も欠かさず接見し、依頼者を励まし続けたことも

ーー弁護士としてこだわっていることをおしえてください。

シンプルに諦めないことですね。
私にとって、弁護活動の原動力は依頼者やその家族の想いです。
医療過誤については、私も当事者として、そのお気持ちが痛いほど分かります。
解決が困難だからと、頼りにしている人から諦めるよう進言されたとしても、「はい分かりました」とはとうてい思えないものです。
たとえ難しくても、半歩でも前進できるよう、最後まで粘り強く全力を尽くす。
依頼者のためにも、そこは絶対に譲れないですね。

弁護士になった初年度から関わったある医療過誤事案があります。
明らかな医療ミスでしたが、当然、病院側は非を認めません。
協力してくれる医師も少ない中で、私はなんとか別の病院の医師から有力な証言を得ることができたんです。
そして、最終的に勝訴的な和解で決着できました。

弁護士がどこまで踏み込むのか。
その行動によって、結果が左右されることを考えれば、諦めるなんて患者さんやその家族に申し訳が立たないですよ。


ーー目指すのはどんな弁護士像ですか?

大それたものはありません。
純粋に依頼者の方との関係を大切して、一つひとつの事案と丁寧に向き合っていく、それしかありません。

ある刑事事件では、上司の横領に巻き込まれた方から依頼を受けました。
若くて真面目な方でした。
少し気の弱い面があったので、私は23日の勾留期間中、1日も欠かさず接見し、励まし続けました。
自白を強要されないためです。

結局、不起訴を獲得し、依頼者からはとても感謝していただきました。

そうやって、依頼者の気持ちにできるだけ寄り添って、目の前の事案に全力を尽くすーー。
トラブルで困っている人を、その苦難から解放することが弁護士の役割です。
それを実現するためにやれることやり抜く、それ以上のものはないと思っています。
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