介護付き有料老人ホームで事故が起こり、施設側は全過失を認めているため、損害賠償を希望します
介護付有料老人ホームで、事故が起こり、施設側は全過失を認めていて、損害賠償となる場合、入居者側は何をすれば良いのでしょうか。
内容
高熱で意識朦朧の母を、
意識朦朧ではなく、眠いだけ、認知症が進んだだけ、と、手当てもせず、こちらが救急車を要請しても、スタッフ数名で阻止し、
結果、スタッフを無視し、自分たちで救急車を呼び、
極度の脱水症状
高血糖(900代)
尿路感染
等、非常に重篤な状態で、治療はしますが、覚悟もしておいてください、というレベルでした。
施設側は全過失を認め、謝罪にきた後に、第三者に内容を伝え、判断してもらい、連絡します、という状態です。
その他、契約前と話が違うことが多々あり、それら全てを認め、謝罪されております。
損害賠償
1.施設代全額返金
2.救急搬送された病院の全費用
3.この病名に関する今後の治療代
4.精神的ストレス、心労、慰謝料
どうぞ宜しくお願いいたします。
>施設側は全過失を認め、謝罪にきた後に、第三者に内容を伝え、判断してもらい、連絡します、という状態です。
→ 介護事故の損害賠償については、事業所側の注意義務違反ないし過失の有無、生じた結果との法的な因果関係の有無、既往症等との関係、損害の評価等がよく問題となります。
施設側の言う第三者とは、施設が加入している保険会社や施設側の顧問弁護士等の可能性があります。そのような場合、第三者とは言っても、施設側に有利な見解に基づく賠償提案をしてくる可能性があります。
また、介護事故の場合、被害者が高齢者であり、事故前から既往症を有していたり、事故前から介助や介護を受けてたりすることもある等、そもそも損害の捉え方や損害額の計算が複雑で難しいご事案も多いように思われます。
これらの問題点を適切に検討するためには、施設側の言い分を鵜呑みにせず、施設利用中の記録、救急搬送時の記録、利用者に関する医療記録、今回の介護事故に関する行政側への報告内容等の証拠を入手しておくことも検討しておくべきでしょう。
また、施設側から何らかの賠償提案がなされた場合、施設側に有利な賠償内容となっており、適正な賠償水準をみたしていない可能性もあるため、一度、あなたの方でも介護事故の取り扱い経験のある弁護士の
面談相談を受ける等して、詳しい事情•状況を説明の上、適切な損害賠償金額を算定してもらうとよろしいかと思います。
損害賠償として挙げられている1~4につき補足させていただきますと、1の施設代金全額返金は、契約期間にもよりますがハードルが高いものと思います。
4の慰謝料は、施設側と金額の開きが出やすい部分ですので、和解前に弁護士に相談した方が良いです。また、ご家族の付添にかかる費用も請求額に含めるべきかと思います。