在宅介護サービスで誤嚥(窒息)事故が生じ、死亡してしまった方のご遺族からの依頼により、交渉で業者が責任を認め、賠償金を獲得した事例(事務所の解決事例)
田中 隼斗
弁護士
【ご相談内容】【相談前】
在宅介護サービス利用者が誤嚥で亡くなってしまったと、ご遺族から相談を受け受任しました。
資料によると、以前から誤嚥の兆候があったにもかかわらず、当日、配膳された食事の態様は、ご利用者が問題なく咀嚼し嚥下することが困難な大きさのものでした。
食事を配膳されたご利用者(亡くなった方)は、認知症が進行しており、咀嚼できない大きさのものでも飲み込もうとしてしまい、それが原因で窒息を起こしてしまいました。
その後、デイサービススタッフが異常に気付くまでに時間がかかったが故に、背部叩打法やハイムリック法などにより、詰まったものを取り出すのも遅れてしまいました。
上司への連絡等も遅れ、すべてが後手後手となったが故に、救急車が到着したころには回復不可能な状態となってしまい、後日、亡くなってしまいました。
【相談後】
ご相談後、事業者加入の保険会社と協議しました。
当方は、依頼者さまのご協力により、当日誤嚥させてしまったスタッフの証言を得ており、また、食事内容、態様が、死亡診断書や救急隊の記録と合致したため、スタッフ及び事業者の過失により事故が起きたことを主張しました。
事業主側が過失を認めたため、慰謝料の支払いを受けることができました。
【弁護士のコメント】
信頼して利用していた介護サービスであったにもかかわらず、不適切な対処により、事故が生じてしまうことがあります。
事業主側(サービス提供者側)に落ち度があるにもかかわらず、なかなか落ち度を認めない事業主もいることは事実です。
そんなとき、ご家族からもっとも多く寄せられるご相談は、きちんと認めて謝罪をしてほしいというものです。
もちろん損害賠償請求もしますが、交渉や手続を通じ、謝罪を受けることで故人をきちんと弔いたいというご要望であることも多いです。
そういった皆様の想いに応えるべく、弁護士としても日々勉強しております。