かさはら なつみ
笠原 菜摘弁護士
藤井・滝沢綜合法律事務所
葭川公園駅
千葉県千葉市中央区中央3-5-1千葉中央トーセイビル9階
インタビュー | 笠原 菜摘弁護士 藤井・滝沢綜合法律事務所
養育費を確保し、シングルマザーの再起を後押し。傷害致死事件の裁判員裁判を手がけた刑事弁護人
約40年の歴史を誇る藤井・滝沢綜合法律事務所の笠原 菜摘(かさはら なつみ)弁護士。
女性を中心に離婚・男女問題の相談を数多く受けており、少年事件を含めた刑事事件にも精力的に取り組んでいます。
1年目のときに担当した傷害致死事件の裁判員裁判では、重大事件を背負うプレッシャーを跳ね除け、見事に減刑へ導きました。
「依頼者さまに勇気や希望を与えられる存在でありたい」。
真っ直ぐ前を見つめ、そう力強く語ってくれました。
女性を中心に離婚・男女問題の相談を数多く受けており、少年事件を含めた刑事事件にも精力的に取り組んでいます。
1年目のときに担当した傷害致死事件の裁判員裁判では、重大事件を背負うプレッシャーを跳ね除け、見事に減刑へ導きました。
「依頼者さまに勇気や希望を与えられる存在でありたい」。
真っ直ぐ前を見つめ、そう力強く語ってくれました。
01 弁護士を志した理由
「高校生模擬裁判選手権」に参加。大学を3年次で早期卒業し、ロースクールに入学
ーーなぜ弁護士の道を選んだのか。まずはその点をお聞きします。
中学生のときに法廷ドラマ『リーガル・ハイ』を観て、法律や裁判に興味を持ったのが最初のきっかけです。
それと、高校時代に「高校生模擬裁判選手権」に参加したことも大きかったですね。
刑事事件を題材に、各地域から集まった同世代の人たちと法廷の場で議論をしました。実際に、証人尋問をしたり、弁論の資料をつくったりするんです。
それがすごくおもしろかったんですよ。
ーーそれでモチベーションがさらに高まったと。
その後大学は法学部に進学し、3年で早期卒業してロースクールに合格。
そして司法試験を経て、キャリアの一歩を踏み出しました。
その場所が、現在の事務所です。
ここを選んだ理由は、長い歴史や自由な気風があることでした。
当事務所は約40年にわたって、千葉に根を張って活動してきました。
そのうえ、所内の風通しがよく、個々の弁護士がのびのびと働いているように見えたんです。
ここでなら、私のやりたいことができる、着実に力をつけられる。
そう確信し、お世話になろうと決めました。
中学生のときに法廷ドラマ『リーガル・ハイ』を観て、法律や裁判に興味を持ったのが最初のきっかけです。
それと、高校時代に「高校生模擬裁判選手権」に参加したことも大きかったですね。
刑事事件を題材に、各地域から集まった同世代の人たちと法廷の場で議論をしました。実際に、証人尋問をしたり、弁論の資料をつくったりするんです。
それがすごくおもしろかったんですよ。
ーーそれでモチベーションがさらに高まったと。
その後大学は法学部に進学し、3年で早期卒業してロースクールに合格。
そして司法試験を経て、キャリアの一歩を踏み出しました。
その場所が、現在の事務所です。
ここを選んだ理由は、長い歴史や自由な気風があることでした。
当事務所は約40年にわたって、千葉に根を張って活動してきました。
そのうえ、所内の風通しがよく、個々の弁護士がのびのびと働いているように見えたんです。
ここでなら、私のやりたいことができる、着実に力をつけられる。
そう確信し、お世話になろうと決めました。
02 注力分野と実績①
離婚後の生活不安も、養育費で解消。シングルマザーの再出発を後押し
ーー入所前から「やりたいこと」が明確にあったんですか?
とくに関心があったのが、離婚・男女問題や、少年事件を含めた刑事弁護です。
実際、弁護士になってからはその2つの分野に重点的に取り組んでいて、裁判も含めて多くの事件に携わってきました。
離婚については、とくに女性からのご相談が多いですね。
プライベートな部分にまで深く入り込むことが多いので、「同性の方が話しやすい」という方がたくさんいらっしゃるんです。
ーー離婚には、女性特有の悩みや問題があるんですね。
生活費を夫の収入に頼っている方が、離婚後の生活に経済的な不安を持っているケースも目立ちます。
そういう場合は婚姻費用や養育費などをしっかり請求し、不安なく再スタートを切っていただくことが重要です。
たとえば、夫の暴力に苦しんでいた女性の弁護を担当したときのことです。
2人の間には、まだ2歳ほどの小さなお子さんがいらっしゃいました。
夫と早く縁を切りたい気持ちと、シングルマザーとして生活していけるかどうかという不安。
その狭間で揺れながらも、暴力に耐えかねてひとまずお子さんと実家に逃げ込んだそうです。
ただ、経済的に自立することは容易ではなく、「生活が苦しい」と私にSOSを届けてくださったんです。
ーーそれでどんな手を打ったんですか?
夫の暴力などの論点もあるなか、女性と話し合って養育費に焦点を絞り、離婚調停に臨むことにしました。
その結果、2回目の調停で離婚が成立。
養育費は「そこだけは譲れない」と強気の態度で主導権を握り、離婚後も十分生活していけるだけの金額を支払ってもらうことで決着しました。
女性とは、今もたまに連絡を取り合っているんです。
約束通り養育費を払ってもらえているようで、お子さんと充実した生活を送れているそうです。
ーー事件が終わった後も連絡を取り合うことがあるんですか?
養育費の支払いが滞ることがよくあるので、しっかり払ってもらえているかを確認するためです。
もしも未払いが続くようなら、強制執行などの手続きをお手伝いさせていただくようにしています。
「離婚したくても、子どもや生活のことを考えると決断できない」。
そんな風に悶々とした日々を過ごしている方は、ほかにもたくさんいらっしゃるはずです。
ひとりで悩みを抱え込まずに、ぜひ私にお話を聞かせていただきたいですね。
とくに関心があったのが、離婚・男女問題や、少年事件を含めた刑事弁護です。
実際、弁護士になってからはその2つの分野に重点的に取り組んでいて、裁判も含めて多くの事件に携わってきました。
離婚については、とくに女性からのご相談が多いですね。
プライベートな部分にまで深く入り込むことが多いので、「同性の方が話しやすい」という方がたくさんいらっしゃるんです。
ーー離婚には、女性特有の悩みや問題があるんですね。
生活費を夫の収入に頼っている方が、離婚後の生活に経済的な不安を持っているケースも目立ちます。
そういう場合は婚姻費用や養育費などをしっかり請求し、不安なく再スタートを切っていただくことが重要です。
たとえば、夫の暴力に苦しんでいた女性の弁護を担当したときのことです。
2人の間には、まだ2歳ほどの小さなお子さんがいらっしゃいました。
夫と早く縁を切りたい気持ちと、シングルマザーとして生活していけるかどうかという不安。
その狭間で揺れながらも、暴力に耐えかねてひとまずお子さんと実家に逃げ込んだそうです。
ただ、経済的に自立することは容易ではなく、「生活が苦しい」と私にSOSを届けてくださったんです。
ーーそれでどんな手を打ったんですか?
夫の暴力などの論点もあるなか、女性と話し合って養育費に焦点を絞り、離婚調停に臨むことにしました。
その結果、2回目の調停で離婚が成立。
養育費は「そこだけは譲れない」と強気の態度で主導権を握り、離婚後も十分生活していけるだけの金額を支払ってもらうことで決着しました。
女性とは、今もたまに連絡を取り合っているんです。
約束通り養育費を払ってもらえているようで、お子さんと充実した生活を送れているそうです。
ーー事件が終わった後も連絡を取り合うことがあるんですか?
養育費の支払いが滞ることがよくあるので、しっかり払ってもらえているかを確認するためです。
もしも未払いが続くようなら、強制執行などの手続きをお手伝いさせていただくようにしています。
「離婚したくても、子どもや生活のことを考えると決断できない」。
そんな風に悶々とした日々を過ごしている方は、ほかにもたくさんいらっしゃるはずです。
ひとりで悩みを抱え込まずに、ぜひ私にお話を聞かせていただきたいですね。
03 注力分野と実績②
傷害致死事件の裁判員裁判。1年目に担当、求刑6年から4年に減刑
ーー刑事事件についても、過去に担当した事件などを教えてください。
とくに印象に残っているのが、傷害致死罪に問われた男性の裁判員裁判です。
事件が起きたのは、生活保護受給者が入居する宿泊施設でした。
酒を飲んだ別の入居人とケンカになり、ケガをさせてしまったんです。
ご依頼を受けたときの勾留罪名は暴行罪だったんですが、被害者はその後亡くなってしまっていました。。
傷害致死罪で執行猶予をつけるのは現実的に難しいですが、それでも検察側の求刑6年を4年に減刑することができました。
ーーどんな部分が争点になり、なぜ減刑できたんですか?
防犯カメラ映像などの客観的な証拠がなかったため、3人の目撃者と被告人である依頼者さま、それぞれの証言の信用性が争われた裁判でした。
検察側と私たちの主張が真っ向から対立するなかで、目撃者の証人尋問や被告人質問などを通して、こちらの主張を判決に反映させることができたんです。
その過程では、4人の証言のどこがどう食い違っているのか、それを可視化した対照表を用意し、裁判員にわかりやすく説明できたことも決め手になったはずです。
あの手この手を尽くして、私たちの言い分に信憑性があると訴えたんです。
ーーいい結果を手にするために、全力を注ぐ。そんな執念を感じました。
重大犯罪が対象のこの裁判員裁判を、私は1年目で経験することになりました。
責任やプレッシャーを感じながらも、なんとか依頼者さまの力になれて一安心しましたね。
刑事事件では少年事件にも思い入れがあり、積極的にお受けしています。
そして、その過程である問題意識を持つようにもなったんです。
非行少年の受け皿にもなっている児童相談所(児相)の過酷な労働実態です。
それで今、元職員が労働環境の改善を求めて千葉県を提訴した裁判の弁護団に参加しているんです。
行政を相手に声を上げるのは、生半可な気持ちではできないはずです。
その勇気を後押ししたい、児相が子どもたちとじっくり向き合える場所であってほしい。
そんな思いで今、勝訴に向けて必死で動いているところです。
ーー弁護団活動にも熱心に取り組んでいるんですね。
ほかにも、所属する弁護士会の法教育委員会の活動として、かつて私も参加した「高校生模擬裁判選手権」の指導・支援にも関わっています。
さらに今年(2023年)からは、母校の明治大学のロースクールで講師も務めることに。
塾講師のアルバイトをしていたこともあり、受験指導にも興味があったんですよ。
学生にとって、私は先に目標を叶えた先輩です。
「憧れの存在でいなければ」と、いい刺激にもなっていますね。
とくに印象に残っているのが、傷害致死罪に問われた男性の裁判員裁判です。
事件が起きたのは、生活保護受給者が入居する宿泊施設でした。
酒を飲んだ別の入居人とケンカになり、ケガをさせてしまったんです。
ご依頼を受けたときの勾留罪名は暴行罪だったんですが、被害者はその後亡くなってしまっていました。。
傷害致死罪で執行猶予をつけるのは現実的に難しいですが、それでも検察側の求刑6年を4年に減刑することができました。
ーーどんな部分が争点になり、なぜ減刑できたんですか?
防犯カメラ映像などの客観的な証拠がなかったため、3人の目撃者と被告人である依頼者さま、それぞれの証言の信用性が争われた裁判でした。
検察側と私たちの主張が真っ向から対立するなかで、目撃者の証人尋問や被告人質問などを通して、こちらの主張を判決に反映させることができたんです。
その過程では、4人の証言のどこがどう食い違っているのか、それを可視化した対照表を用意し、裁判員にわかりやすく説明できたことも決め手になったはずです。
あの手この手を尽くして、私たちの言い分に信憑性があると訴えたんです。
ーーいい結果を手にするために、全力を注ぐ。そんな執念を感じました。
重大犯罪が対象のこの裁判員裁判を、私は1年目で経験することになりました。
責任やプレッシャーを感じながらも、なんとか依頼者さまの力になれて一安心しましたね。
刑事事件では少年事件にも思い入れがあり、積極的にお受けしています。
そして、その過程である問題意識を持つようにもなったんです。
非行少年の受け皿にもなっている児童相談所(児相)の過酷な労働実態です。
それで今、元職員が労働環境の改善を求めて千葉県を提訴した裁判の弁護団に参加しているんです。
行政を相手に声を上げるのは、生半可な気持ちではできないはずです。
その勇気を後押ししたい、児相が子どもたちとじっくり向き合える場所であってほしい。
そんな思いで今、勝訴に向けて必死で動いているところです。
ーー弁護団活動にも熱心に取り組んでいるんですね。
ほかにも、所属する弁護士会の法教育委員会の活動として、かつて私も参加した「高校生模擬裁判選手権」の指導・支援にも関わっています。
さらに今年(2023年)からは、母校の明治大学のロースクールで講師も務めることに。
塾講師のアルバイトをしていたこともあり、受験指導にも興味があったんですよ。
学生にとって、私は先に目標を叶えた先輩です。
「憧れの存在でいなければ」と、いい刺激にもなっていますね。
04 依頼者への思い
大好きな「推し」のように、勇気や希望を与えられる存在でありたい
ーー好奇心が旺盛で、エネルギーに満ち溢れているように見えます。
そのバイタリティの源になっているのが、大好きなアイドルグループ「モーニング娘。」です。ライブやイベントに行っては、いつも彼女たちにパワーをもらっているんです。
一番の推しは、小田さくらさんです。
何事にも一生懸命で、歌もダンスも磨き上げようという向上心に溢れていて、彼女の発言や活動にはとても刺激を受けます。
弁護士とアイドル。
かけ離れた業界ですが、彼女たちのように、私も依頼者さまに勇気や希望を与えられるような存在でありたい。
そんな思いで、これからも一つひとつの事件に全力でぶち当たっていきたいですね。
誰にも言えない悩みや不安を、まずは私がすべて受け止めます。
みなさんには、「ぜひ一緒に解決策を見つけましょう」とお伝えしたいですね。
そのバイタリティの源になっているのが、大好きなアイドルグループ「モーニング娘。」です。ライブやイベントに行っては、いつも彼女たちにパワーをもらっているんです。
一番の推しは、小田さくらさんです。
何事にも一生懸命で、歌もダンスも磨き上げようという向上心に溢れていて、彼女の発言や活動にはとても刺激を受けます。
弁護士とアイドル。
かけ離れた業界ですが、彼女たちのように、私も依頼者さまに勇気や希望を与えられるような存在でありたい。
そんな思いで、これからも一つひとつの事件に全力でぶち当たっていきたいですね。
誰にも言えない悩みや不安を、まずは私がすべて受け止めます。
みなさんには、「ぜひ一緒に解決策を見つけましょう」とお伝えしたいですね。