現実に資産のない人に損害賠償を求める人がいるのか?

Aさんが何人もの相手から損害賠償を求められたとします。ただAさんには資産がありません。ここで質問です。

現実問題として、資産のないAさんのような人に、損害賠償を求めるような裁判を起こすような人はいるのでしょうか?

また、損害賠償を求められたとしてその時点で払えないAさんは、その後働いて資産を蓄えたとしても差し押さえられるのでしょうか?

判決等の債務名義を獲得する目的で民事訴訟等を提起する意味はあります。一旦債務名義を獲得すれば確定後向こう10年間は強制執行できることになります。
ご指摘のとおり、その後資産を蓄えられた場合には、その財産を差押え等することができるのです。

現実問題として、資産のないAさんのような人に、損害賠償を求めるような裁判を起こすような人はいるのでしょうか?
→当然います。

また、損害賠償を求められたとしてその時点で払えないAさんは、その後働いて資産を蓄えたとしても差し押さえられるのでしょうか?
→判決があれば、差押えは可能です。

結局のところ、①資産があるかどうかは本当のところは外部からは分からない、②仮に資産がなくても分割払いで支払える場合もある、③仮に資産が無くても就業先が分かれば給与を差し押さえることもできる、④将来資産を形成する可能性も時効にかかる前に判決をもらっておく意味はある、⑤債務者が逃げ得する許したくないという気持ちが強い、等々の理由から、債権回収の効果は二の次で、訴訟を起こす場合もあります。

弁護士の方に聞くことでもないかもしれませんが、Aさんのように複数の人から、数千万、億なんて額を訴えられても生きていけるものなのでしょうか?
例えば生活保護などで