ねもと ともひと
根本 智人弁護士
品川高輪総合法律事務所
品川駅
東京都港区高輪4-23-5 品川ステーションビル11階AB
インタビュー | 根本 智人弁護士 品川高輪総合法律事務所
企業間紛争と遺産相続が強み。徹底した問題整理で納得できる選択肢を提案
品川駅のすぐ目の前にオフィスを構える品川高輪総合法律事務所。
その代表弁護士である根本智人先生は、数多くの企業間紛争や遺産相続問題をご担当されてきました。
自ら事務所を経営する身でもあることから、法律だけなく会社経営の視点から、企業のリーガルサポートも手がけていらっしゃいます。
そんな根本先生に、弁護士としての強みや大切にされている姿勢についてお聞きしました。
その代表弁護士である根本智人先生は、数多くの企業間紛争や遺産相続問題をご担当されてきました。
自ら事務所を経営する身でもあることから、法律だけなく会社経営の視点から、企業のリーガルサポートも手がけていらっしゃいます。
そんな根本先生に、弁護士としての強みや大切にされている姿勢についてお聞きしました。
01 弁護士としての強み
数多くの企業紛争を担当した経験を活かし、経営レベルからサポート
ーー根本先生が弁護士を目指すきっかけは、何だったのでしょうか?
税理士として会計事務所を経営していた父の影響が大きかったですね。
幼い頃、専門職として会社をサポートしている父の姿勢に憧れと尊敬の念を抱いていました。
弁護士を目指すようになったのは、税務だけではなく、法務という観点からもサポートできれば、付加価値を高められると考えたからです。
ーー根本先生が最も強みとしている分野は、何でしょうか。
最も得意としているのは、企業間で生じる紛争の解決です。
前職でも、中小企業法務を担当させていただいており、その中でも紛争解決を中心にご相談を受けていました。
事務所経営者としての経験も活かし、企業さまからご相談をいただく際は、法律だけでなく会社のビジネスモデルなどもしっかり把握した上でご相談に乗ることを意識しております。
紛争案件を担当していた企業様から顧問契約をいただいたり、2件目3件目のご依頼や、大切なクライアントのご紹介をいただくこともあり、そういうときはサポートに満足いただけたことが実感できてうれしく思います。
ーー法務に限らず経営の視点も意識されていらっしゃるのですね。
そうですね。経営者の多くは、立場的に相談できる相手が周囲にあまりいらっしゃらないということはよく聞きますが、「誰かに本音で相談したい」というニーズは絶対にあると実感としても確信しています。
相手の考えやこちらが抱えている問題を整理し、どんな解決策があって、その良い面と悪い面は何かを客観的に判断するのことは弁護士として磨いてきたことなので、その強みをうまく使っていただけると嬉しいですね。
弁護士である以上、質の差はあるにせよ法的な回答は誰でもできることです。
そこからもう一歩進められるかどうかが大切だと考えています。
例えば、契約書の文言を確認して欲しいという依頼があった場合、ただ法的な文言を確認するのではなく、依頼者である企業と取引先の企業が何をしているのか、その取引において何を重視して何なら譲れるのかを把握するようにしています。
その上で、文言の内容を確認したり、場合によっては契約の条件変更の提案も行います。
ーー担当企業からの相談で、印象に残っているエピソードはありますか。
ある建築会社が、下請会社の立場で報酬金を請求するというときに、元請会社から業務内容にそぐわないということで請求を支払わられず、逆に損害賠償の請求で訴えられた事案がありました。
結果としては、こちらから反訴を提起して、報酬金を請求しつつ損害賠償を排斥することができました。
不当な要求を跳ね返し、担当企業の利益を守れたことが印象に残っています。
他にも、急に残業代請求をされたり、外部ユニオンから団体交渉をされたことがきっかけで、労務管理の大切さに気づかれ、社内体制の整備をちゃんとしたいとおっしゃられる経営者が多くいらっしゃることが印象に残っています。
労働問題は「何とかなる」と思っている経営者がたくさんいらっしゃいますが、大きな痛手を被る前に、早めのご相談をいただけると幸いです。
02 「個人のご相談」について
一つひとつの問題を解きほぐし、納得できる着地点を提示
ーー「個人のご相談」で強みとしていらっしゃる分野はありますか。
遺産分割と遺留分侵害額の請求などの相続紛争分野のご相談を多くいただいており、積極的にお引き受けしています。
遺産分割は分けるパイや分け方がある程度決まっており、弁護士が介入しても意味がないと思われる方もいるかもしれません。
ただ、絶対に譲らない人がいると、相続人同士で話し合ってもずっと平行線のままで、全く解決に至りません。そのような時、客観的な法的視点から問題を整理し、場合によっては法的手段を用いることが必要で、お互い納得できる解決へ導けるか腕の見せ所ですね。
相手と直接関わりたくないから間に入ってほしいという方もいらっしゃいます。
また、分けるパイや分け方(法定相続分)が決まっているといっても、そこに至るまでの論点は非常に多くあり、遺産相続は不動産が絡むことが多く、そういう場合も論点が増えて複雑化します。
不動産の評価や管理をどうするのかなど、決めなければいけない法律問題が数多く出てきます。
複雑に絡み合った一つひとつの問題を解きほぐし、お互いが納得できる着地点を提示することは常に意識しています。
ーー相続分野で印象的だったエピソードはありますか。
ずっと話し合いが進まなかった状態でご相談をいただいて無事に解決できたことで、依頼人の立場で行動していましたが、相手側からも解決したことに感謝の言葉をいただいたこともありました。ご依頼を受けて相続人と連絡がとれたことがきっかけで、全然連絡が取れなかった親戚との交流が再開したというお話もありました。
普段はどちらかというと感情的対立が激しい相続紛争を扱っていますので、それはとても印象的でしたね。
03 大切にしている姿勢
あらゆる面から話を聞くことで、表面的ではなく根本的な解決を目指す
ーー弁護士として、大切にしていることを教えてください。
まずは依頼者の話をよく聞くことです。
「法律」という問題解決するための基本的な枠組みはありますが、いろんな視点から情報収集し、枠組み自体を変える、枠組み内でも見方や選択肢を変える、ということができるかもしれません。
それがきっかけで新たな解決案を提示できれば、より納得のできる解決へ導けると考えています。
経済的利益を最大化したい、早期解決をしたい、など重要視するファクターをもとに、大切なのは依頼者が納得できる選択肢を取っていただけることです。
そのために、大前提として、情報を集めて整理し、依頼者が判断・決断できるような法的な情報を提供することを心がけています。
ーー選択肢の提示という部分で、意識されていることは何でしょうか。
依頼者の経済的な利益の最大化を目指しつつも、柔軟な視点を持つことです。
依頼者が求めている結論は、どうしても法的には認められなかったり、ほしい結論すべては手に入らないという見通しであることもあります。
そういう場合には、依頼者が取りうるなかで最適な方法を選択できるよう、重視するファクターを整理して優先順位をつけたり、少しでも理想に近い「代替案」を出せるよう柔軟な発想力を持ち続けたいと考えています。
企業さまからのご相談においては、法的なサポートはもちろん、会社経営という視点をもったご提案ができれば、より満足度を高められると考えております。
04 これからの展望
一つの問題に対し、総合的にサポートできる体制を構築したい
ーープライベートに関する質問もさせてください。現在お子様がいらっしゃるとのことですが、子育てで意識されていることはありますか?
自分できちんと物事を考えて、良い選択ができるようになって欲しいですね。
しっかり情報収集して、自分で考えて判断できるようになると嬉しいです。
週末はよく一緒に出かけるのですが、身の周りのものを観察して、どんな仕組みになっているのか、考えるきっかけを与えて、一緒に考える時間が好きですね。
ーー先生の培ってきた力が、着々と受け継がれていますね。根本先生の今後の展望について教えてください。
引き続き、依頼者を納得できる解決へ導くことは変わりませんが、事務所の経営者としては、事務所としての総合力をいままで以上のものとしていきたいです。
弁護士業は、医療のように完全な専門分化はできず、一つのご相談でも、いろんな分野の問題が絡み合っていたり、多分野の経験が活きてくるものです。
とはいえ、よく経験する分野というのは得意になりますし、事務所に所属する弁護士の得意な分野としての柱を何本も作り、事務所として連携して、あらゆる視点から根本的な解決案をご提示できるようにしていきたいです。
そのために業務管理システムを導入し、各案件のノウハウを共有・蓄積していっています。