留学キャンセルに伴うホームステイ先への保証金の支払いについて

契約している留学エージェントの仲介でホームステイをしながら3ヶ月程度の語学留学を予定していました。

すでに語学学校に授業料約60万円を支払いましたが、事情があって留学をキャンセルすることになり、ホームステイ先と語学学校を仲介したエージェントを通じて語学学校に授業料の返金を求めています。

ところが、語学学校側から「留学をキャンセルに伴いホームステイ先に保証金を支払う必要がある」と言われてしまい、困惑しています。仲介をしたエージェントから事前にキャンセル時に発生する保証金についての説明はなく、語学学校のホームページにもそのような規約は明示されていません。

・質問1
この場合、私にホームステイ先への保証金の支払いの義務はあるのでしょうか。

・質問2
また、エージェントが事前の説明を怠ったという理由でエージェントに保証金の支払いを請求することは可能なのでしょうか。

お困りのことと思います。
質問文だと、ただ語学留学を予定し、授業料60万円を払ったことしか書かれていないのですが、
60万円を払うにあたり、語学留学の説明資料を渡されたり、申込書を作成したりはしていないのですか、
この手の事案の場合、何等かの規約や申込書等が存在しているのが通常ですので、
そのあたりが明らかにならないと回答が難しいです。

ご回答ありがとうございます。
初めて質問させていただいたため、説明不足になってしまい申し訳ありません。

語学学校に申し込むにあたり、エージェントから語学学校の説明資料や正式な申込書は渡されていません。口頭でエージェントが語学学校と長い付き合いがあり信用できる学校であること、学校の雰囲気の説明はありましたが、金額や滞在形式の説明などはなかったため、エージェントに申し込む意志を伝える前に自分でホームページを確認しました。

申し込みの流れとしては、まず、エージェントから提携している語学学校を提案される→私が申し込む意志を伝える→エージェントからメールに記載されている必要事項(住所や氏名などの私の個人情報、申込期間等)の確認を求められる→必要事項を私の方で確認後、エージェントから授業料の支払いに関する請求書が送られてきて支払いを行いました。

請求書を確認しましたが、学校キャンセル時の規定や質問させていただいたホームステイ先への保証金についての規定は明記されておらず、上記の申し込みまでのやり取りの中で一度もエージェントからキャンセル時の規約についての説明はありませんでした。

1・なるほど、背景事情ご説明ありがとうございます。
そもそも、60万円の支払いについて誰との間で、どのような契約が成立したのかが、本件は内容が不明なように思います。
請求書そのものは、エージェント名義でなく、語学学校名義で出されたものであれば、一応、
語学学校とあなたとの間に、語学留学(をさせる準委任とも呼べる)契約が成立したように思います。

60万円の位置付けですが、日本では、授業が実際に提供されていない以上、全額返還されるべきものと言いやすい状況にあります(学納金判決)。
しかし、海外の学校での授業となると、日本と同等に考えていいのか疑義が生じます。
たしかに、海外の学校のルール等によって、学費の支払い時期やその取扱いについて日本と異なるルールが適用されている可能性があるからです。
https://www.cao.go.jp/consumer/doc/101126_shiryou3-2.pdf 4頁(4)参照

そのため、違約金条項が設けられていなくても、すでに一定の金員を語学学校側が負担する必要が生じている場合、語学学校側が、
民法650条・656条の規定で、委任事務を処理するのに必要と認められる費用・債務を負担したとして、費用償還をあなたに行う可能性は排除しきれないと思われます。

そのため、1の回答としては、ただちに支払うと明言する必要はありませんが、理屈付けによってあなたに、費用償還を請求する可能性は排斥できないように思います。

2・次にエージェントに説明義務があるかどうかですか。まず、エージェントとあなたの間に仲介契約等、何等かの契約が存在していなければ
債務不履行責任は問えません。残るは不法行為責任となりますが、語学留学の中途キャンセルで費用が発生することを、エージェントが説明すべきなのか、語学学校側が説明すべきなのか、そしてそれが法的な義務となりえるのか、そこから争いになる可能性はあると思います。
 基本的には契約当事者があなたに説明するべきものと思われます。

3・いずれにしても、キャンセル規定などの説明を学校・エージェントはしていないのですから、その点についての説明不備は、こちらにとって大きな交渉材料になるところだと思われます。

ありがとうございます。
今回の件は自分に非があるのかと悲観的に考えてしまっていたため、ご意見を伺い、安心いたしました。

現在、エージェントとホームステイ先の保証金の支払いについて交渉しているため、いただいたアドバイスを参考に最後まで諦めずに話し合いを進めたいと思います。