迷惑行為防止条例違反の盗撮で示談できなかったものの不起訴となった事件
泉 義孝
弁護士
【ご相談内容】駅構内のエスカレーターで前に立っている女性を動画で撮影して検挙され、後日弁護士泉義孝に相談し依頼があった事件です。性的姿態撮影等処罰法違反ではなく本件は迷惑行為防止条例違反で立件となりました。本件では被害届が出されたものの、被害者に示談交渉のため何度も連絡を試みたものの、連絡が取れず、警察も詳細な事情を聴取しようと被害者に何度も連絡を試みたものの連絡が取れずそのまま検察庁に書類送検された事案です。示談が取れなかったこと、被害者が本件を真摯に反省していたことから、弁護士泉義孝は被害者の意向を踏まえて通常よりも高額の贖罪寄付などを行い、また、盗撮を過去常習的に行っていたことから性的依存症の治療を専門的に行っているクリニックへの通院治療を行うなどしてその診断書を取り付け、これら書類を意見書とともに検察官に提出しました。検察官が本人を取り調べた後に、示談を取り付けられないものの、不起訴処分となりました。弁護士泉義孝の多数の盗撮弁護の経験では示談を取り付けられないと初犯でも罰金刑となります。まして2023年(令和5年)7月に性的姿態撮影等処罰法が施行され盗撮が厳罰化された現在では示談を取り付けられない場合はより一層不起訴処分獲得は厳しいものとなっています。本件で不起訴処分となった理由はもとより検察官が開示することはありませんが、警察が何度も被害者と連絡を取ろうとしたものの連絡が取れなかったことから被害感情が強くないとの判断(加えて、起訴した場合に、公判で否認した場合には被害者の証人請求ができず立証に支障があるとの判断もあると思います。)、贖罪寄付額が罰金相当額の、通常よりも高額だったこと(弁護士泉義孝の見解)、盗撮という一種の性的依存症の治療をキチンと受けていたことが理由ではないかと推測しています。
示談を取り付けられない場合でも最善を尽くして不起訴処分を目指すことの重要性を実感した事件でした。盗撮をしてしまいお困りの方は是非とも盗撮の弁護経験豊富な弁護士泉義孝にご相談、ご依頼ください。