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いたくら たけし

板倉 武志弁護士

板倉総合法律事務所

虎ノ門ヒルズ駅

東京都港区西新橋1-21-8 弁護士ビル408

対応体制

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前例のない執行猶予を裁判員裁判で獲得。紆余曲折の人生の末にたどり着いた「人」に焦点を当て、「満足」にこだわる弁護士道

設計事務所勤務を経て、法曹の世界へキャリアチェンジした板倉総合法律事務所の板倉 武志 (いたくら たけし)弁護士。
弁護士転身後は、建築・不動産関係や刑事事件、倒産関連、民事暴力事件などを中心に事件解決に奔走しています。
信頼と実績は積み上がり、いまでは他の弁護士から案件に関する相談をされるほど。
そんな板倉弁護士が大事にするのが「人」。
法律よりも「人」が大事という、その真意について、これまでの実績や経験を踏まえながら、迫っていきます。

01 弁護士を志した理由

不動産・建築業界からの一念発起して法曹界へ

――弁護士になる前は、建築・不動産業界で働かれていたそうですね。

大学の建築学科を卒業し、30歳まで設計事務所で働いていました。
ただ、建築の世界で働くなかで、良くも悪くも限界がみえてきたんです。
「何か別の道はないかな」と考えた時に、学生時代の友人もなっている弁護士に「自分もチャレンジしてみよう」と。
学生時代のイメージでは、そんなに自分と頭の中身は変わらないだろうと思ったので(現実はそうではなかったですが:笑)
その彼がなれているなら「自分もいけるだろう」と根拠のない自信ですね(笑)

振り返れば、小さい頃から弱い立場の人が強い立場の人に打ち勝つという展開がすごく好きでした。
中学生の頃には世間を騒がせたリクルート事件があり、政治家の方が逮捕され、司法を用いて正義を貫く検察官の姿が輝いて見えたのを覚えています。
そういうイメージもあって、「法律は争いごとがあった際、弱きものを助けるための道具だ」と認知はしていたんです。

実際に社会の一員として働くようになると、すべてが法律によって片付けられるわけではないという現実も知りましたけどね。
だから、弁護士を目指そうと決めた時には、そういう一筋縄ではいかない中でも、道具として法律を駆使し、弱い立場の人を助けられたらいいな、という思いはありました。

02 弁護士になってから独立まで

「依頼者の満足」について考えさせられた、新人時代

――事務所選びで重視したのはどんな点だったのですか?

当時は厳しい時代で選べる余裕はなかったのですが、司法修習中にお世話になった事務所のボスに気にかけてもらい、そのままそこへ入所することになりました。
優等生ではない、私のような社会人上がりで型にはまらないタイプを「面白いやつ」と受け入れてくれたんです。
この出会いは、私の弁護士人生にとって本当に大きかったですね。

ボスの弁護士は、大手事務所の弁護士から相談がくるような弁護士で、建築関係の事件で上場企業が絡む大きな事件を依頼されることもありました。
一方で、交通事故や離婚問題、相続問題などの家事事件もあり、本当に幅広く、大小さまざまな事案に携わりました。


――経験豊富な弁護士の先生のもとで働いて、どんなことを吸収したんですか?

弁護士としてスキルや解決のノウハウというより、「依頼者さまが満足することはどういうことなのか」を、すごく考えさせられましたね。
「結果がすべて」ではないということです。

たとえば100万円を請求する案件で、80万円で和解したとします。
弁護士としては8割達成しているわけで「勝利」という感覚なんです。
しかし、依頼者さまによっては、「20万円も損をした」という感覚になる人もいます。
一方で、負けたとしても、それまでのプロセスにおける弁護士の働きぶりをみてご満足いただけることもあるんです。

実際に、私が司法修習しているときに、東京地裁で棄却を受け、高裁でも棄却になった事件があったんです。
結果は「負け」です。
ところが、依頼者さまは「先生がそこまでやってくれたんだから」と満足してくれたんです。

「法律がこうだからダメ」「判例がこうだからダメ」
そんな風に杓子定規に判断するなら、弁護士はいらないと当時、ボスが言っていたんですが、確かにその通りだと私も感じていました。
そうやって、常に依頼者の方の信頼を得ていたからなんでしょう、当時の事務所にはさまざまな事務所を尋ねた末に、すがるようにご相談へ来られる方も多かったですね。


――素晴らしい先輩弁護士から離れ、独立を決断した時はどんな想いだったのですか?

前の事務所は、個人でも仕事を受けることが許されていました。
独立を考え始めた頃には、倒産関連や民事暴力事件など、自分個人として受ける事件がかなり増えてきていたんです。
といっても事務所からはお給料もいただいていましたから、不義理はできません。
どっち着かずになると、事務所にも依頼者様にも迷惑をかけることになる。
そこで、全てを自分自身で判断できる環境に身を置く必要性を感じたこともあり、最終的に独立を決断したんです。

03 解決実績

裁判員裁判で前例のない判決を獲得。法は「人」によって動いている

――現在はどのような事件の相談が多いんですか?

知識や知見が豊富な建築・不動産や刑事事件などのご相談を多く受けています。

建築・不動産関係は、もともと建築・不動産業界にいましたから、現場の方々とも違和感なく会話できるので、「話がはやい」とよくご相談いただくんです。

刑事事件については、これまでにバイトなども含め、接客業などのさまざまな就労経験をしてきたので、コミュニケーション力が磨かれました。
そのおかげで、相手がこちらの理論通りに動かないことを理解していますし、思いもよらないような発想をする人がいることを前提にできるので、たとえば接見でもそれが活かされ、被疑者とも違和感なく対話できるんです。


――相手の事情を汲みながら話ができるのは、弁護士として、大きな強みになりますね。

依頼者の方が何を望んでいるかを的確に把握するーー。それが、満足度の高い解決に不可欠だと思っています。
そのためには、まず相手の想いをもれなく掬い上げることが前提になるでしょう。
ただ、相手の話に耳を傾けるだけではなく、話し手の立場や状況も踏まえた上で、咀嚼し、解釈する。
そのためには、人間としての経験値も重要な要素だと思います。


――実際の解決事例をいくつか教えていただけますか。

建築・不動産関係だと騒音クレームで、相手方から300万円を請求されていたのを、結果として0円で和解した事件などがありました。

刑事事件だと、国選事件を年間40、50件、私選だと在宅事件など含めて10件前後は受けています。

印象的な事件でいうと、刑事事件で強盗強制性交等致傷罪の裁判員裁判で、執行猶予を獲得した事案があります。
量刑を軽くすることを求められる案件だったのですが、データベースで過去の判例を検索したものの、同一罪名状の判例で執行猶予の獲得をした実績はありませんでした。
そんな中で、初めて執行猶予を獲得できたんです。


――裁判員裁判は一般市民も含めて協議します。多くから共感を得るハードルが高い中で、すごい結果です。

裁判後に、裁判官、検察官、弁護人による反省会があるのですが、裁判員をした方々のアンケートで、「話がわかりやすかった」と、弁護人として高く評価をいただきました。
裁判員の方々の顔を見て、話したことがよかったのかもしれません。

実は司法修習時代に裁判員裁判を見学して気づいたことがあるんです。
協議のなかで、話をリードする人が必ずいるということです。
そこで、協議の核となるであろう人物を中心に、できるだけ目を見て話すように意識しました。
裁判官からも、「裁判員の目をよくみて話していた」と、コメントをいただくくらいに、気をつけていましたね。

「法で人を裁く」と言いますが、その法律を作っているのも人であり、決断を下すのも人。
結局は、「人」が大事なんです。
法律そのものや判例だけに目を向けるのではなく、人とのやり取りも重要であるということを前提に動けたことが、良い結果につながったのだと思います。

04 弁護士としての強み

周り道の多い人生だから、出会えた人に心底共感できる

――先生が弁護活動において心がけていることはありますか?

第一に依頼者さまの話をよく聞くことです。
不安な気持ちを抱えている状態で、質問をされてしまうと、責められているような感覚に陥る方もいらっしゃいます。
まずは依頼者さまの話をよく聞いて、ときには自分の経験談のような雑談も交えてお話することもあります。

倒産関係のご相談もよくいただくのですが、お金の問題だからと思い詰めている方も多いんです。
実を言うと私自身、若い頃に債務整理をした経験があります。
その経験があるからこそ、共感できますし、相談者さまの思いに本気で寄り添えるんです。

第二に、第三者の目線をもつことです。
依頼者さまのお気持ちに寄り添うだけで、ご満足いただければ、そんな楽なことはありません。
依頼者さまが話していることが事実であることを前提に、客観的な視点による事実確認やアプローチもすることを常に心がけています。

具体的には、代理人が双方についた場合、相手方の代理人の立場も考えるようにしているんです。
どうすれば、相手側代理人がその依頼者にいい顔ができるのか。
そうすることで、代理人も依頼者に顔が立ちますから、落とし所がつきやすいんです。


――事件全体を冷静に俯瞰しつつも、人とのコミュニケーションや駆け引きがすごく上手な印象です。

これまで建築・不動産業界、接客業などの経験をしてきた影響が大きいのかもしれませんね。
相手はこちらの理論通りには動かない。
さらに、自分には思いもよらないような発想をする人がいる。
それを前提にしています。
最初からそういう想定ですから、どんな展開になっても「想定内」なんです。
だから、常に冷静に「なにが最善か」を判断できるんだと思います。

05 弁護士としてのこれから

「板倉になら安心して任せられる」、そんな弁護士を目指して

――先生の弁護士としての信念を教えてください。

依頼者さまが何を望んでいるかを的確に把握し、その満足を可能な限り満たしたいと思っています。
冒頭の話にもつながりますが、依頼者さまの満足は、人それぞれです。

ときには、ご相談の段階で、法的観点でいう負け筋ということもあります。
それでも、置かれた現状を依頼者さまにご理解いただき、現状よりもよくなる可能性があるなら、弁護士として最後まで諦めず、真摯に事件と向き合っていきたいですね。


――最後に、弁護士としてなりたい姿や事務所の将来像についてお聞かせください。

個人としては、同業者の人からも一目置かれる弁護士になりたいですね。
一般のご相談者さまはもちろん、弁護士からも「板倉弁護士になら安心して任せられる」と思っていただけたらこれほどの喜びはありません。


事務所としては、将来的には人を育てることができればいいなと思っています。
私の持つスタンスに共感してくれる人がいて、パートナーとして一緒にやっていくのでもいいし、次世代の弁護士の育成でもいい。
その結果として、事務所の規模が大きくなっていけばいいのではないかと。規模を求めるつもりはありませんが、「あの事務所は手強い」と同業者から思われ、「あそこなら何とかしてくれる」と市民の方に思われるような弁護士の集団になれれば理想ですね。
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