労災事故(個人事業主)により180万円の支払を得た事例
寺岡 健一
弁護士
【ご相談内容】◆事案概要
相談者は業務中の事故によって負傷しました。
この事案は、元請会社から下請会社、さらに相談者が所属する会社へと数次請負契約がなされている複雑な関係の中で発生したものでした。
相談者は治療費や逸失利益を含む損害賠償を求めたいと考えていましたが、責任の所在が不明確な状況でした。
◆課題
①元請会社や下請会社を含む関係各社の責任の所在を明確化すること。
②相談者が負傷した事故の責任を元請会社に認めさせ、損害賠償を実現すること。
③複数の請負契約にまたがる複雑な構造の中で、相談者にとって最善の解決を図ること。
◆対応
そこで、以下の対応を行いました:
①事実関係の精査
事故の経緯や業務の流れ、契約関係を徹底的に調査しました。
また、業務中の安全管理体制や元請会社の指導責任を調査し、元請会社の責任を明確化しました。
②損害の立証
相談者が被った負傷の内容や治療費、仕事を失ったことで発生した逸失利益について証拠を整えました。これにより、損害賠償額の算定に十分な根拠を示しました。
③交渉と賠償請求
元請会社との交渉を通じて、同社の責任を認めさせ、損害賠償金の支払いを求めました。
必要に応じて訴訟も視野に入れた交渉を行い、早期解決を目指しました。
◆結果
元請会社に事故の責任を認めさせ、損害賠償金を獲得することに成功しました。
これにより、相談者は治療費や逸失利益を補填することができ、経済的な負担を大幅に軽減しました。
◆解決のポイント
業務中の事故では、安全管理体制や業務指導責任を元請会社に問うことが重要です。
本事案では、数次請負という複雑な構造の中でも元請会社の責任を明確化し、相談者の損害を回復するための適切な法的手段を講じました。
◆弁護士からのアドバイス
業務中の事故に遭った場合、以下の点に注意してください:
・事実関係の記録:事故の状況や関係者の指示内容を詳細に記録しておくことが重要です。
・契約内容の確認:請負契約や業務指示書を確認し、責任の所在を特定します。
・早期相談の重要性:複雑な事案では、早めに弁護士に相談することで適切な対応が可能になります。
これらを実践することで、業務中の事故による損害の回復を円滑に進めることができます。