ふじかけ こうへい
藤掛 昂平弁護士
神戸湊川法律事務所
神戸駅
兵庫県神戸市中央区多聞通3-3-9 神戸楠公前ビル3階
インタビュー | 藤掛 昂平弁護士 神戸湊川法律事務所
顧問先は約40社、中小企業法務に詳しい顧問弁護士。ハラスメントの外部相談窓口やカスハラ対応も
「誰よりも、気軽に相談できる弁護士でありたい」。
そうやさしく語りかけるのは、神戸湊川法律事務所の藤掛 昂平(ふじかけ こうへい)弁護士です。
一貫して地元・兵庫に身を置き、地域住民や企業のSOSに耳を傾けてきました。
現在はとくに、破産をはじめとする債務整理、カスハラ対応などを含む中小企業法務に注力しているそうです。
どんな思いで日々、依頼者と向き合っているのでしょうか。
そうやさしく語りかけるのは、神戸湊川法律事務所の藤掛 昂平(ふじかけ こうへい)弁護士です。
一貫して地元・兵庫に身を置き、地域住民や企業のSOSに耳を傾けてきました。
現在はとくに、破産をはじめとする債務整理、カスハラ対応などを含む中小企業法務に注力しているそうです。
どんな思いで日々、依頼者と向き合っているのでしょうか。
01 キャリアと原点
地元・兵庫に根づいて活動。町医者のように、一般民事などを幅広く経験
ーーこれまでどんな事務所で活動されてきたんですか?
最初の3年間は、神戸市内にある別の法律事務所で働きました。
離婚や相続、交通事故、労働事件などのほかに、地方自治体からの相談も多かったため行政事件などにも携わりました。
身近なトラブルを幅広く扱い、依頼者さまの近くで親身に寄り添うーー。
以前から、そんな町医者のような弁護士になろうと思い描いていました。
そのスタンスは、現事務所に移籍した今も変わりません。
加えて今は、顧問先をはじめとする中小企業法務にも重点的に取り組んでいます。
ーー弁護士を志したのは、お父さまの影響もあったんですか?
幼い頃から、漠然と憧れていたように思いますね。
ただ、最終的に決断したのは大学生の頃で、私自身の内から湧き出る思いからでした。
法律の専門的な知識を身につけることで、困っている人の助けになったり、人のお役に立つことができるというところに惹かれたんです。
今所属するこの事務所は、父が代表を務めています。
父は弁護士歴が約35年になり、この仕事では私の大先輩になりますが、父と共同している事件の方針を話し合うときなどはとても勉強になります。
最初の3年間は、神戸市内にある別の法律事務所で働きました。
離婚や相続、交通事故、労働事件などのほかに、地方自治体からの相談も多かったため行政事件などにも携わりました。
身近なトラブルを幅広く扱い、依頼者さまの近くで親身に寄り添うーー。
以前から、そんな町医者のような弁護士になろうと思い描いていました。
そのスタンスは、現事務所に移籍した今も変わりません。
加えて今は、顧問先をはじめとする中小企業法務にも重点的に取り組んでいます。
ーー弁護士を志したのは、お父さまの影響もあったんですか?
幼い頃から、漠然と憧れていたように思いますね。
ただ、最終的に決断したのは大学生の頃で、私自身の内から湧き出る思いからでした。
法律の専門的な知識を身につけることで、困っている人の助けになったり、人のお役に立つことができるというところに惹かれたんです。
今所属するこの事務所は、父が代表を務めています。
父は弁護士歴が約35年になり、この仕事では私の大先輩になりますが、父と共同している事件の方針を話し合うときなどはとても勉強になります。
02 注力分野と強み①
「破産は再出発の一歩」。家業を畳む苦渋の決断、社長を支えた日々
ーー現在、とくに力を入れて扱っている分野を教えてください。
ひとつは、債務整理です。
個人、法人とも積極的に扱っており、これまで破産や再生案件を数多く手がけてきました。
とくにここのところ、ご相談が以前よりもさらに増えている状況です。
コロナ禍は特例貸付などで一度は持ちこたえたものの、依然として資金繰りや生活苦に直面しているようなケースが目立ちます。
ーー実際にどんな事件を解決してきたんですか?一例をお聞かせください。
印象に残っているのは、ある法人の破産をお手伝いしたときのことです。
祖父の代から続く事業が、コロナ禍を機に経営が傾いてしまったそうなんです。
ただ、社長は「破産だけは避けたい」と強い覚悟を口にしておられました。
あの手この手を駆使し、なんとか事業継続の方策を探ったんですが…。
ーーそれでも、もう限界だったと…?
債務は膨らみ続ける一方でやはり事業を継続していくだけの資金の捻出がどうしても難しいということになり、最後は苦渋の決断として破産を選択いただきました。
それでも、社長は「従業員や取引先に迷惑をかけたくない」という強い思いをお持ちだったんです。
少しでもお力になれないかと、必死に考えましてね。
所有していた不動産を売却するなどして資金を捻出し、取引先や従業員にも負担をかけずに済んだんです。
社長はホッと一安心されていましたね。
本当に責任感が強い方だったんです。
従業員や取引先への心配だけでなく、先祖から受け継いだ事業を途絶えさせてはいけないプレッシャーも感じていらっしゃったはずです。
ーー確かにそうですね。目に見えないプレッシャーや責任を感じていたと。
最初は「眠れない日が続いている」とおっしゃるほど、精神的に疲弊されている様子でした。
ただ、破産の申し立てが進んで先々の見通しがわかってくるうちに、みるみる表情が明るくなっていったんです。
そのうちに、夜もちゃんと眠れるようになったそうです。
ぜひ強調してお伝えしたいのは、破産は決してネガティブな手続きではないということです。
どうしても破産というと世間のイメージが悪く、人生の終わりのように考えてしまう方が多いんですよ。
決してそんなことはありません。
破産は借金を一度ゼロにして、新たに経済的な再生を図るための手続きです。
先ほどの社長にも何度もそうお伝えし、前向きになっていただけるように励ましてきました。
実際にその社長は別の会社に就職し、再出発されたんです。
ーー決してためらわずに、恥じずに相談すべきなんですね。
それは個人の方々も同じです。
場合によっては破産ではなく、個人再生という手段を取ることもあります。
破産や個人再生をすれば、全ての財産を取り上げられてしまうと思っておられる方も多いですが、例えば個人再生の手続では自宅を手放すことなく、住宅ローンを支払いながらローン以外の債務を大幅に減らすことができるものもあります。
また、弁済計画のとおりに滞りなく返済するため、家計収支のアドバイスもしながら徹底的にサポートさせていただいています。
ひとつは、債務整理です。
個人、法人とも積極的に扱っており、これまで破産や再生案件を数多く手がけてきました。
とくにここのところ、ご相談が以前よりもさらに増えている状況です。
コロナ禍は特例貸付などで一度は持ちこたえたものの、依然として資金繰りや生活苦に直面しているようなケースが目立ちます。
ーー実際にどんな事件を解決してきたんですか?一例をお聞かせください。
印象に残っているのは、ある法人の破産をお手伝いしたときのことです。
祖父の代から続く事業が、コロナ禍を機に経営が傾いてしまったそうなんです。
ただ、社長は「破産だけは避けたい」と強い覚悟を口にしておられました。
あの手この手を駆使し、なんとか事業継続の方策を探ったんですが…。
ーーそれでも、もう限界だったと…?
債務は膨らみ続ける一方でやはり事業を継続していくだけの資金の捻出がどうしても難しいということになり、最後は苦渋の決断として破産を選択いただきました。
それでも、社長は「従業員や取引先に迷惑をかけたくない」という強い思いをお持ちだったんです。
少しでもお力になれないかと、必死に考えましてね。
所有していた不動産を売却するなどして資金を捻出し、取引先や従業員にも負担をかけずに済んだんです。
社長はホッと一安心されていましたね。
本当に責任感が強い方だったんです。
従業員や取引先への心配だけでなく、先祖から受け継いだ事業を途絶えさせてはいけないプレッシャーも感じていらっしゃったはずです。
ーー確かにそうですね。目に見えないプレッシャーや責任を感じていたと。
最初は「眠れない日が続いている」とおっしゃるほど、精神的に疲弊されている様子でした。
ただ、破産の申し立てが進んで先々の見通しがわかってくるうちに、みるみる表情が明るくなっていったんです。
そのうちに、夜もちゃんと眠れるようになったそうです。
ぜひ強調してお伝えしたいのは、破産は決してネガティブな手続きではないということです。
どうしても破産というと世間のイメージが悪く、人生の終わりのように考えてしまう方が多いんですよ。
決してそんなことはありません。
破産は借金を一度ゼロにして、新たに経済的な再生を図るための手続きです。
先ほどの社長にも何度もそうお伝えし、前向きになっていただけるように励ましてきました。
実際にその社長は別の会社に就職し、再出発されたんです。
ーー決してためらわずに、恥じずに相談すべきなんですね。
それは個人の方々も同じです。
場合によっては破産ではなく、個人再生という手段を取ることもあります。
破産や個人再生をすれば、全ての財産を取り上げられてしまうと思っておられる方も多いですが、例えば個人再生の手続では自宅を手放すことなく、住宅ローンを支払いながらローン以外の債務を大幅に減らすことができるものもあります。
また、弁済計画のとおりに滞りなく返済するため、家計収支のアドバイスもしながら徹底的にサポートさせていただいています。
03 注力分野と強み②
中小企業の顧問先多数。ハラスメントの外部相談窓口、カスハラ対応も
ーーそれ以外の分野はいかがですか?
債務整理と並んで注力しているのが、中小企業法務です。
当事務所は、全体としては、不動産や運送、医療、製造業など約40社の法律顧問を任せていただいています。
契約書のチェックや従業員との労働問題など、業務も多岐にわたります。
ハラスメントに関する社外相談窓口をお引き受けすることも多いほか、最近はクレーマー対策、いわゆるカスハラ(カスタマーハラスメント)に関するご相談も目立ちますね。
ーーハラスメントの社外相談窓口とは何ですか?詳しく教えてください。
弊所を会社のハラスメント外部相談窓口に指定していただいて、従業員のみなさんから、その名の通りハラスメントに関する相談を受けつけるというものです。
目的は、ハラスメントの防止や被害者の救済にあります。
パワハラ防止法によって、現在は中小企業にも職場のパワハラ対策が義務づけられることになりました。
そのひとつとして、相談窓口の設置が求められているんです。
ーーカスハラも新たな問題として注目されていますね。
顧客からの過度で不当な要求が目立っているようで、なかには従業員の人格を否定するような暴言や嫌がらせもあります。
私がまずアドバイスさせていただくのは、クレームの理由についてご本人に聞き取りを行うことです。
正当な要求であれば誠実に対応すべきですし、それともカスハラに当たる恐れがあるのか、しっかり確認して慎重に判断する必要があります。
カスハラと判断した場合は、毅然とした対応を取るべきです。
私が代理人として前面に出ることもあります。
従業員がショックのあまり心を病んだりすることがないよう、メンタルケアに気を配ることも重要です。
ーー企業にとっては、いろんな対策が求められる大変な時代ですね。
とくに中小企業の多くが今、人手不足に頭を悩ませており、そこまで手が回らないという声も聞こえてきます。
だからこそ、私たちを頼っていただきたいんです。
顧問契約をしていただければ、ハラスメント対応はもちろん、いつでも無料で法律相談に乗らせていただけます。
トラブルを未然に防ぎつつ、問題が起きても素早く火消しする。
そのためにも、ぜひ顧問契約をご検討いただけるとうれしいですね。
また、企業の経済活動の中ではコンプライアンスの遵守が求められますが、顧問弁護士を持つことは、外部的にもコンプライアンス意識の高い企業であると見られ、企業の信用力アップにも繋がるといったメリットもあります。
債務整理と並んで注力しているのが、中小企業法務です。
当事務所は、全体としては、不動産や運送、医療、製造業など約40社の法律顧問を任せていただいています。
契約書のチェックや従業員との労働問題など、業務も多岐にわたります。
ハラスメントに関する社外相談窓口をお引き受けすることも多いほか、最近はクレーマー対策、いわゆるカスハラ(カスタマーハラスメント)に関するご相談も目立ちますね。
ーーハラスメントの社外相談窓口とは何ですか?詳しく教えてください。
弊所を会社のハラスメント外部相談窓口に指定していただいて、従業員のみなさんから、その名の通りハラスメントに関する相談を受けつけるというものです。
目的は、ハラスメントの防止や被害者の救済にあります。
パワハラ防止法によって、現在は中小企業にも職場のパワハラ対策が義務づけられることになりました。
そのひとつとして、相談窓口の設置が求められているんです。
ーーカスハラも新たな問題として注目されていますね。
顧客からの過度で不当な要求が目立っているようで、なかには従業員の人格を否定するような暴言や嫌がらせもあります。
私がまずアドバイスさせていただくのは、クレームの理由についてご本人に聞き取りを行うことです。
正当な要求であれば誠実に対応すべきですし、それともカスハラに当たる恐れがあるのか、しっかり確認して慎重に判断する必要があります。
カスハラと判断した場合は、毅然とした対応を取るべきです。
私が代理人として前面に出ることもあります。
従業員がショックのあまり心を病んだりすることがないよう、メンタルケアに気を配ることも重要です。
ーー企業にとっては、いろんな対策が求められる大変な時代ですね。
とくに中小企業の多くが今、人手不足に頭を悩ませており、そこまで手が回らないという声も聞こえてきます。
だからこそ、私たちを頼っていただきたいんです。
顧問契約をしていただければ、ハラスメント対応はもちろん、いつでも無料で法律相談に乗らせていただけます。
トラブルを未然に防ぎつつ、問題が起きても素早く火消しする。
そのためにも、ぜひ顧問契約をご検討いただけるとうれしいですね。
また、企業の経済活動の中ではコンプライアンスの遵守が求められますが、顧問弁護士を持つことは、外部的にもコンプライアンス意識の高い企業であると見られ、企業の信用力アップにも繋がるといったメリットもあります。
04 依頼者への思い
LINEアカウントを公開。誰よりも気軽に相談できる弁護士でありたい
ーー弁護士として、大切にしていることを教えていただけますか?
私はどなたにとっても、誰よりも気軽に相談できる弁護士でありたいと思っています。
そのための手段のひとつとして、仕事用のLINEアカウントを公開しているんです。
顧問先や依頼者さまとは、LINEも使いながら事件の進捗などについて密にコミュニケーションをとっています。
少しでも気になることがあれば、迷わず連絡していただくようお伝えしているんです。
実際、私のLINEにはしょっちゅう依頼者様から連絡がくるのですが、事務所に電話をかけるよりは気楽にご連絡していただけるようで、「すぐに相談できて助かる」といった声をたくさんいただいています。
ーースマホで手軽に質問できる。それは便利でありがたいですね。
多くの方にとって、弁護士はまだ身近な存在とは言いづらいのが現状だと思います。
その心理的なハードルを、少しでも下げたいんです。
同時に、トラブルを抱えている方々はみなさん、心に深いダメージを負っていらっしゃいます。
その苦しい気持ちをしっかり受け止め、共感し、一筋の明るい光を照らすのが私たちの仕事です。
神戸をはじめとする兵庫は、私が生まれ育った大切な場所です。
住民や企業のみなさんのために、これからも力を尽くしていく覚悟です。
私はどなたにとっても、誰よりも気軽に相談できる弁護士でありたいと思っています。
そのための手段のひとつとして、仕事用のLINEアカウントを公開しているんです。
顧問先や依頼者さまとは、LINEも使いながら事件の進捗などについて密にコミュニケーションをとっています。
少しでも気になることがあれば、迷わず連絡していただくようお伝えしているんです。
実際、私のLINEにはしょっちゅう依頼者様から連絡がくるのですが、事務所に電話をかけるよりは気楽にご連絡していただけるようで、「すぐに相談できて助かる」といった声をたくさんいただいています。
ーースマホで手軽に質問できる。それは便利でありがたいですね。
多くの方にとって、弁護士はまだ身近な存在とは言いづらいのが現状だと思います。
その心理的なハードルを、少しでも下げたいんです。
同時に、トラブルを抱えている方々はみなさん、心に深いダメージを負っていらっしゃいます。
その苦しい気持ちをしっかり受け止め、共感し、一筋の明るい光を照らすのが私たちの仕事です。
神戸をはじめとする兵庫は、私が生まれ育った大切な場所です。
住民や企業のみなさんのために、これからも力を尽くしていく覚悟です。