建造物侵入窃盗未遂事件で余罪約30件を全て示談交渉して実刑を回避して保護観察付執行猶予判決を勝ち取る
泉 義孝
弁護士
【ご相談内容】【依頼前】
弁護士会を通して裁判所から弁護士泉義孝が受任した国選事件でした。事務所荒らしの建造物侵入窃盗未遂1件で逮捕されて起訴された事案でした。しかし、担当の係長刑事に示談をしようと被害者の連絡先を聞いたところ、係長刑事から本件以外に余罪が30件近くある、可能な限り立件すると言われ、これだけの余罪があると、前科はないものの(前歴あり)、被害額も多額となり、執行猶予は厳しいー実刑は免れないと考えました。
【依頼後】
弁護士泉は、余罪約30件のうち、どこまで示談交渉すべきか悩みましたが、一部だけ示談交渉して実刑判決になれば弁護士泉は後悔すると考えた末に30件近い余罪すべてを示談交渉することにしました。
示談交渉するにしても示談金の用意があるため、被疑者の家族と話し合いをして、被害額の6割程度返済できるとのことでした。
ので、被害額6割ほどを払って残金を分割払いにしてもらう内容で示談交渉しました。被害会社は東京、埼玉、千葉と広範囲に及びましたが、土日を返上し、平日は勤務終了後の夜間、ほぼ毎日、3か月間ほど、被害会社被害者方を訪問して示談のお願いをして回りました。多くは示談をしていただけましたが、示談に応じていただけない被害会社には被害弁償を受け取ってもらうようにしましたが、それでも1社示談も被害弁償も受けていただけない会社もありました。また、被害者の中には被告人の生い立ちや現在の家庭状況に深く同情していただき、示談金辞退だけでなく逆に被告人の役に立ててほしいと寄付を頂戴したことがありました。この寄付は本人や家族と話して示談金の一部に充てさせていただきました。
全件ではありませんが約30件近くの示談・被害弁償を取り付けたことで、「余罪捜査をせずに済んだ」と係長刑事から感謝され、余罪の追起訴はありませんでした。この結果、裁判所は保護観察付5年の執行猶予付有罪判決を下しました。通常、執行猶予には保護観察はつきませんが、実刑かどうか微妙な場合に裁判所は保護観察付執行猶予判決を下すものです。その意味では示談交渉しなければ実刑となっていました。3か月間、土日を含むほぼ毎日示談交渉に出向き、かなり疲労を感じましたが、保護観察付執行猶予判決を聞いて、弁護士泉義孝は大いに喜び、その疲れはなくなりました。この達成感があるからこそ刑事弁護はやめられません。
泉総合法律事務所、弁護士泉義孝は強固な意志力で徹底して刑事弁護に取り組み、最後まで頑張り抜きます。
刑事事件でお困りの方は是非弁護士泉義孝にご相談、ご依頼してください。