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ないき ともあき
内木 智朗弁護士
弁護士法人若井綜合法律事務所 新橋オフィス
内幸町駅
東京都港区西新橋一丁目18-11 ル・グラシエルBLDG.16-7階
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インタビュー | 内木 智朗弁護士 弁護士法人若井綜合法律事務所 新橋オフィス

組織的な詐欺事件で全員を不起訴へ。地方に約1週間泊まり込み、被疑者を支えた執念とユーモア

弁護士法人若井綜合法律事務所 新橋オフィスに務める内木 智朗(ないき ともあき)弁護士。
不当解雇に遭った挫折を糧に弁護士を志し、大学とロースクールを経由せず独学で司法試験をクリアした苦労人です。

これまでとくにインターネット上の誹謗中傷や刑事事件に力を注いできました。
組織的な詐欺事件で被疑者全員を不起訴にした事例をはじめ、数々の逆境や難局を乗り越えてきた力強い弁護活動に迫ります。

01 弁護士になるまでの道のり

会社を解雇され、将来を模索した20代。高卒資格で司法試験に合格

ーー弁護士を目指した理由をうかがえますか?

20代前半のときに勤めていた会社から、事業縮小を理由に解雇されたことがきっかけでした。

高校を卒業後、フリーターや日雇いの仕事で食いつなぎながら、ようやく手にした正規雇用。
ですが、入社してわずか1年足らずの突然の出来事でした。
今思い返すと、不当解雇だとして争う手もあったんですよね。
ただ、当時の私にはそんな知識や発想がありませんでした。

同じように理不尽な目に遭っている人を助けたい。
解雇宣告とともにそんな思いが湧き上がり、弁護士になろうと決めたんです。


ーーその後、司法試験の勉強に打ち込んだと。

必死に勉強しましたが、険しい道のりでした。
私の最終学歴は高卒です。
大学とロースクールを経由せずに司法試験に挑むには、まず予備試験に合格しなければなりません。
それが、合格率が数%という狭き門なんですよ。

派遣の仕事で生活費を工面しながら、独学で勉強に打ち込む日々。
すぐに結果は出ず、途中であきらめかけたこともあったんです。


ーーただ、そこをなんとか乗り越えたんですか?

「やっぱり(弁護士を)やりたい」「このままでは終われない」。
そう思えたのは当時、法律事務所で事務員として働いたことが大きかったですね。
そこには約4年勤め、日々の業務連絡や書面のドラフト作成などに携わりました。

何よりも、問題解決のために懸命に働く弁護士たちの姿に胸を打たれたんです。
それからまた心を入れ替えて勉強に励み、こうして弁護士になる念願を叶えました。

02 注力分野と強み①

ネットの誹謗中傷。約50件の削除や開示を一気に請求、9割超が成功

ーーそして、現事務所に入所されました。

決め手になったのは、代表の若井(亮 弁護士)の存在でした。
私がかつて事務員として働いた事務所の創設メンバーだったため、以前から顔見知りだったんです。

仕事に対して情熱的で、後輩や部下の面倒見もよく、心から尊敬できる人です。
私のような高卒という異色の経歴に、興味を示してくれたのも心強かったですね。

そんな現事務所で私は入所以来、インターネット問題と刑事事件にとくに力を入れてきました。


ーーインターネット問題とは、おもに誹謗中傷の問題ということですか?

投稿の削除や犯人の特定、慰謝料の請求や刑事告訴。
SNSや掲示板で誹謗中傷されたり、悪質な口コミを書き込まれたりした人たちを幅広くサポートさせていただいてます。

過去には、大きく報道された事件を担当したこともありました。
そのときは、投稿削除と発信者情報の開示を合わせて50件ほど一気に請求したんです。
これだけまとまった件数を同時に進めるのは、簡単ではありませんでした。


ーー苦労したポイント、こだわった点などを教えてください。

1件ずつ混同しないように整理すること、同時に手続きをスピーディーに行うことです。

プロバイダのログ保存期間は3〜6ヶ月が目安とされ、その期間内にIPアドレスの開示請求を始める必要があるからです。
問題となる投稿を洗い出し、素早く法的手続きを済ませる。
そんな風にスピード感はかなり意識しました。

大変な作業でしたが、結果的に約50件のうち9割以上が認められ、依頼者さまには大変喜んでいただけました。


ーーこの問題は法改正によって、被害者救済へのハードルが少しずつ下がってきているとも聞きます。

確かにそうした流れにあるのは事実ですが、現場の感覚ではまだまだ不十分なのが実態です。

煩雑な手続きが劇的に改善されたわけではなく、被害者が声を上げることは依然としてハードルが高いと言わざるをえません。
被害者救済はまだ道半ばどころか、富士山の登頂ルートでいうと1合目か2合目。
そういっても決して大袈裟ではない状況です。

だからこそ、私たち弁護士を頼りにしていただきたいですね。
一般の方だけでなく、YouTuberやインフルエンサー、また企業や店舗の風評被害などのご相談も積極的にお受けしています。

03 注力分野と強み②

組織的な詐欺事件で全員不起訴。地方に1週間泊まり込み、毎日接見

ーー刑事事件はどうですか?過去の担当案件などを教えてください。

印象に残っているのは、組織的な詐欺事件で被疑者を全員不起訴にできた事件です。

舞台は、ある地方都市。
現地に1週間ほど泊まり込み、地元の弁護士らと連携して不起訴を勝ち取りました。


ーーなぜ不起訴に持ち込めたんですか?

カギを握ったのは、取り調べで完全黙秘を貫いてもらったことでした。
詐欺事件にかかわらず、不起訴処分を手にするには自白をしないことが重要なポイントになります。

ただ、警察や検察による長時間の取り調べを耐え抜くのは容易ではありません。
途中で心が折れ、自白してしまう人がたくさんいらっしゃいます。
また、拘置所に入れられている間は話し相手がおらず、孤独や不安にも苛まれます。

ですから、あのときは毎日接見に行き、依頼者さまを何度も激励しました。
少しでもリラックスしてもらおうと、他愛のない話をしたり、好きな本を差し入れたりもしましたね。


ーー刑事事件にこだわる理由はどこにあるんでしょう?

自白偏重の高圧的な取り調べは以前から問題視され、今も冤罪事件はなくなっていません。
警察や検察、裁判所の手続きが本当に正しいかどうか。
それをチェックできるほぼ唯一の存在が、私たち弁護士だからです。

被疑者や被告人、またそのご家族などは世間から猛烈なバッシングを受け、弁護人が批判を浴びるケースもよくあります。
どんな悪人にも、権利はある。
誰もやらないなら、私がやる。
そういった使命感のようなものも、私を突き動かしているのかもしれません。

04 依頼者への思い

挫折を知るからこそ、共感できる。這い上がる力と、鉄壁の守備

ーー弁護士として大切にしている信念や心構えはありますか?

依頼者さまの不安や悩みに、とことん寄り添うこと。
そこは絶対に忘れないようにしています。

私から見ると、弁護士はエリートの方々ばかりです。
もちろん、それを悪くいうつもりはありません。

ただ、絶望している依頼者さまの心境をどこまで理解できるか。
そこについては、私は誰よりも深く共感し、親身になってアドバイスができるはずです。
会社をクビになったときの喪失感、派遣や日雇いの仕事で生き延びる不安。
そんな挫折や苦労を、身をもって味わったからです。

また、そのおかげで底辺から這い上がる力と自信がつきました。
逆境だからこそ、跳ね返そうというモチベーションが湧き上がってくるんです。
事件の過程でどんな困難に直面しても、劣勢に立たされても、必ず乗り越えてみせる。
いつもそんな思いで、目の前の事件に向き合っています。


ーー言葉にパワーがこもっています。

仕事から話が逸れますが、社会人になってからアメリカンフットボールを始めたんですよ。
初心者でしたが、社会人リーグのチームに頼み込んで加入させてもらいました。
練習を重ね、今では公式戦にも出場しています。

ポジションはDB(ディフェンスバック)。
相手のパスをカットする守備の要です。
弁護士としても同じように鉄壁の守備で、最後の砦として依頼者さまを守り抜いていきたいですね。

高卒の弁護士は、業界でも一握りの希少な存在です。
どんな人か知りたい、見てみたい。
それくらいの軽い気持ちで、遠慮せず何でもご相談いただけるとうれしいです。
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