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いなだ りょうた
稲田 遼太弁護士
インテアス法律事務所
麹町駅
東京都千代田区平河町1-4-15 VORT麹町4階
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インタビュー | 稲田 遼太弁護士 インテアス法律事務所

育児に悩んだ過去、価値観を変えた出会い。2児の父となった弁護士が描く未来と依頼者への思い

これまで中小企業法務を軸にキャリアを築いてきた、インテアス法律事務所の稲田 遼太(いなだ りょうた)弁護士。
現在はそれに加え、NPO(非営利団体)法務や離婚・男女トラブル、不動産問題などにも力を入れており、父親側で親権を獲得するなど何度も難局を突破してきました。
2人の子を育てる父親でもあり、子ども・子育て支援NPOの理事も務めています。
弁護士を志した原点、仕事と育児の両立に悩んだ過去、そして依頼者への思いをお聞きしました。

01 キャリア

企業法務やベンチャー法務を中心に、個人事件も多く手掛けた下積み時代

ーーどういったキャリアで弁護士としてスタートしたのか教えていただけますか。

最初に入所した事務所では、中小企業法務を中心に経験を積みました。
契約書のレビューや債権回収、企業間の訴訟などです。
それとともに、相続や離婚・男女トラブル、不動産問題をはじめ個人案件も数多く手がけました。

在籍期間は約5年。
当時は弁護士が代表と私の2人だけだったこともあり、激務の日々でしたね。
その分、マンツーマンで熱心に指導していただき、みっちり鍛えられました。


ーー現事務所に移籍したのは、そのあとのことですね。

移籍を決めた大きな理由のひとつは、当事務所や代表が中小企業法務の分野で定評があるほか、NPO支援で国内をリードする存在だったことです。
私自身も現在は、それまで重点的に扱ってきた中小企業に加え、NPOの法務にも力を注いでいます。

02 得意分野と実績①

中小企業やNPO法務に精通。内閣府に出向、子育てNPO理事も

ーー現在はどのような活動をされているのでしょうか。

現在は企業法務やベンチャー法務に加えNPOへの支援も行っています。
NPO支援になぜ興味を持ったのか。
きっかけは妻が妊娠し、子どもが生まれたことでした。
当時はまだ弁護士として働き始めたばかりの頃。
忙しい仕事と育児の両立に悩んでいた時期でした。
そんなときに、地域の子育て関連のイベントにふらっと参加してみたんです。

育児や働き方について学び、それはもう新しい発見の連続でした。
そのおかげで、子育てにも仕事にも前向きに打ち込めるようになったんです。
すごく救われたこの経験から、育児や子ども支援をはじめとするNPOの活動を応援したいと思うようになったんです。


ーー実際に今、いくつかの団体に参画していらっしゃるとお聞きしました。

子どもの貧困対策に取り組む公益財団法人あすのば、父親の育児コミュニティをつくっている一般社団法人Papa to Childrenの理事を務めるなどしています。
組織運営のサポートのほか、弁護士資格を活かして子ども関連法案について意見書を出したりする活動などにも携わっています。

さらにそれとは別に、内閣府に1年間出向し、規制改革推進室の参事官補佐として子育てや教育、働き方に関する政策立案に関わったこともありました。


ーー中小企業やNPO法務。この領域はかなり得意にされていると。

中小企業法務には、キャリアを通じて一貫して力を入れてきました。
弁護士会でも、中小企業法務を研究する部会に所属しています。

トラック運送会社、保育園、結婚支援マッチング事業者など多様な企業様の顧問経験があるほか、売掛金の回収や従業員との労働紛争などの交渉、裁判の実績も豊富です。
新規事業の検討など、戦略的な法務も何度もお手伝いしてきました。

中小企業とNPO、ビジネスとソーシャル。
そこを両軸でカバーしている弁護士は、全国を見回しても限られているはずです。
そこは私の大きな強みではないかと自負しています。

中小、ベンチャー、スタートアップ、NPO。
いずれも前向きでチャレンジングな企業や団体、経営者の方々と手をつなぎ、社会を前進させるような事業を一緒に育んでいけたらうれしいですね。


ーー非常に幅広く取り組まれているのが、他の先生と違い特徴的に感じます。

小さい頃から漠然と弁護士に憧れていたんですが、大きかったのは法学部に進学した学生時代、スタディーツアーでインドネシアを訪問したことでした。
貧困地区でゴミ山から拾った物資で生活する人たちを目の当たりにして、大きなショックと衝撃を受けたんです。

「自分には一体、何ができるんだろうか」。
そう考えるなかで、社会課題を解決できるような弁護士になろう思い、実際に弁護士になってからも社会の前進につながるような活動は続けていきたいと思っています。

03 得意分野と実績②

父親側で親権を獲得、面会交流も実現。弱音を吐ける心の拠り所に

ーー離婚や子どもをめぐるトラブルで、稲田先生に頼みたいと思う人は多いはずです。

もちろん、そうしたご相談も積極的にお受けしており、全力でサポートさせていただいています。
とくに思い入れが強いのは、お子さまを持つ父親のみなさんです。

これまでもお子さまのことで悩んでおられる方々から、多くのご相談をいただいてきました。
たとえば、親権をめぐるトラブルです。
親権は父親が手にするケースは少ないのが現状ですが、過去には子育てに熱心だった点を訴えるなどして獲得したこともありました。

ほかにも、元妻に面会交流を頑なに拒まれていた方もいらっしゃいました。
そのときは私が元妻と直接お話をさせていただきましたが、最初は門前払いされてしまったんです。

それでも何度もお会いし、対話を重ねるうちに少しずつ信用していただけるようになりました。
私が同席するという条件つきでしたが、最後はなんとか面会交流を実現することができたんです。


ーーどちらも、依頼者の子どもへの思いが実ったわけですね。

私にも、6歳と3歳の子どもがいます(2024年5月現在)。
以前は私自身も仕事との両立などにずいぶんと悩みましたし、今でも試行錯誤の毎日です。

それに、現代の父親は育児をはじめ役割が多様化している変革期にあります。
この流れは歓迎すべきものですが、仕事や周囲の目との板挟みで悩み、葛藤されている方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
気軽に弱音を吐いたり、悩みを打ち明けたりできる、そんな心の拠り所としてもみなさんを支えていきたいですね。

もちろん、女性や母親のみなさんからのご相談もお受けしています。
これまでお子さまの引き渡しや、暴力を振るう夫との離婚などを実現させてきました。


ーーほかに近年増えている相談などはありますか?

最近とくに多いのは、不動産のトラブルです。
売買や賃貸、建物の立ち退き、欠陥工事をはじめ、借主と貸主・オーナーの双方から多くのSOSが寄せられています。

借主にとって、住宅は生活の基盤になるものです。
その立ち退きなどをめぐってトラブルが生じてしまうと、大きな不安やストレスにさらされるはずです。
一方の貸主にしても、不用意な対応をしてしまうと多額の損害が発生する恐れなどがあります。

安心して生活を送るために、被害を最小限に食い止めるために、困ったことがあれば私を頼っていただきたいですね。

04 依頼者への思い

「今を変えたい」コーチングも交え、依頼者の願いを全力で応援する

ーーまさに今、稲田先生に相談しようか迷っている人に伝えたいことはありますか?

私と一緒に、明るい未来を描いていきましょう。
ぜひそうお伝えしたいですね。

そのために私は、依頼者さまが本当に望んでいることが何なのか。
その答えを見つけるために、一人ひとりの言葉にじっくり耳を澄ますようにしています。

というのも、トラブルに巻き込まれている状況で冷静に気持ちを整理し、判断することはとても難しいからです。
会社の経営者も同じで、山積する目の前の課題に追われ、本当の目的を見失ってしまうようなことがあるのではないでしょうか。


ーーそこをうまく引き出す必要があると。

そのためにも、私はコーチングを学んでいるんです。
これにはさまざまな定義があるようですが、私がいつも実践しているのは「話す」よりも、「聞く」ことを基軸にしたコミュニケーションです。

弁護士はどうしても「教える」といった意味合いのティーチングに比重を置きがちな印象があります。
私はそこにコーチングも交えて、依頼者さまと一緒に最適な解決策を見つけ出すようにしているんです。

私が常に心がけているのは、未来志向であること。
過去や常識にとらわれず、どうすれば依頼者さまの希望を叶えられるか。
どんな苦境に立たされても粘り強く闘い、「今を変えたい」と願うみなさんの思いを全力で応援することをお約束します。
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