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おおつか しょうご
大塚 翔吾弁護士
優理綜合法律事務所
虎ノ門ヒルズ駅
東京都港区虎ノ門1-16-17 虎の門センタービルディング6階
対応体制
  • 法テラス利用可
  • 分割払い利用可
  • 後払い利用可
  • 夜間面談可
  • WEB面談可
注意補足

分割・後払いの可否は、事案によりますので要相談。ご予約いただければ平日夜間(~21:00)も面談可能です。

インタビュー | 大塚 翔吾弁護士 優理綜合法律事務所

若者の未来を輝かせる法的支援。時間をかけてお話を聞き、最適な解決策を導き出す

ひとりでも多くの子どもたちの力になりたいーー。
そう強く語るのは、東京都に所在する『優理綜合法律事務所』の大塚 翔吾弁護士です。
大塚先生は学校問題、養育費・親権が関わる離婚問題や少年事件など、子どもの分野を得意としています。
元高校球児だったそうで、インタビューでは内に秘めた熱血精神や正義感がひしひしと伝わります。
しかし、物腰が柔らかく、とても優しくて話しやすい、子どもが大好きな先生です。
今回は、そんな大塚弁護士の事件との向き合い方や仕事のスタンスについて伺いました。

01 弁護士を目指した理由

問題を抱える子どもの力になりたい。少年事件に注力

――弁護士を目指した理由を教えてください。

大学に入ったときは弁護士になることを考えていませんでした。
本当は歴史が好きで歴史学科に入るつもりでしたが、倍率が高く、難しいと感じたのを覚えています。
そこで「法学部は就職もしやすい」という話を聞いていたので、何となく法学部に入りました。
しかし、法学部に入って、知らなかった分野を知ることが楽しいと思いました。
もともと野球ばかりで勉強はあまりしてこなかったので。(笑)

在学中は塾講師のアルバイトをしており、そこで知り合った子どもたちと仲良くなり、信頼関係を築くことにやりがいを感じていました。
その塾には問題のある子どもがいて、「そういった子どもたちの力になりたい」と思うようになり、少年事件に興味を持ちました。


――「子どもの力になりたい」と思うと、教員を目指す道に進みそうですが、なぜ弁護士を選んだのですか?

もともと教員志望で塾講師を始めたので、教員の道に興味がなかったわけではありません。
しかし、教師は大勢の生徒を公平に指導する仕事です。
弁護士で少年事件を担当すれば、ひとりの少年の担当として深く関わっていけます。
「子どもたちが少しでもよい方向に進めるようにサポートしたい」そういった気持ちが強く、弁護士として子どもが関わる事件を扱いたいなと思うようになりました。
事務所を選ぶ際も、正面から「少年事件をやりたいんですけど」と門戸を叩きました。


――実際に弁護士になって少年事件を経験したときはいかがでしたか?

犯罪の事実だけを見ると凶悪な事件や粗暴な事件が多いですが、実際に事件を起こした子どもと会って話してみると悪い子はほとんどいないなと思いました。
事件を起こしてしまうのはその少年がすべて悪いのではなく、少年を取り巻く環境に多くの要因があると感じましたね。
実際に事件を担当し、少年が反省して更生していく様子を見ていくことに喜びを感じ、やりがいを得られました。

02 弁護士としての強み

丁寧にお話を聴く姿勢を大切に。スポーツ事故も得意分野

――先生は物腰柔らかく話しやすさを感じますが、自分で思う強みを教えてください。

確かに「物腰が柔らかい」とよく言われます。
「元高校球児」「子ども好き」と聞くと、熱血漢で厳しい人とイメージされやすいですが、比較的穏やかなタイプで、傾聴の姿勢や受け止めることを大事にしています。
また子どもへの対応という意味では、大学の教員もやっていますし、幅広い年代の人とコミュニケーションを取るのが得意だと思います。

あとは、調整力も大きな強みです。
少年事件の絡みで学校法人の顧問を勤めていますが、問題が生じた際には、教員・保護者・生徒の間に入って事件を解決しています。
また生徒の意見を聴く際には、生徒が本当のことを話しているのか、真理をきちんと掴むよう意識しています。


――先生の得意な分野は何でしょうか?

学校問題、少年事件を中心に、子どもが関わる事件は全般的に注力しています。
例えば、離婚問題の養育費や親権などです。
そういった事件では、「子どもが何を望むのか」「子どもの幸せを一番に考えたときにどうすべきか」といった子どもを中心とした観点で話を進めるようにしています。

あとは、「スポーツ事故」の分野の書籍を出したり講演をしたりもしています。
スポーツ事故には、熱中症や落雷などがあります。
野球やサッカーといった外で行うスポーツでは雷が鳴ると基本的に試合を中止しますが、それでも続行して落雷で亡くなった人がいます。
そういった事故などの責任問題を解決する仕事です。
スポーツ事故に関して、学校側から講演の依頼があったり、事故が起きた際の示談交渉を頼まれたりすることがあります。

最近では、駒澤大学が発行している駒澤法曹という論文集内で、「野球事故における法的責任とその対策」という野球事故を分析した論文を発表しました。駒澤大学法科大学院のHPにて閲覧できますので、興味のある方はぜひお目通しください。

03 弁護スタンス

少年の内省を深め、事件を繰り返さないよう支援する

――「少年事件は難しい」と言う先生もいますが、先生はどのように対応していますか?

少年事件では、事件を起こした子どもは「自分は悪くない」と相手方のせいにするケースがほとんどです。
そして二言目には「どうしたら少年院に行かなくて済むのか」と言います。
私はそういった子どもに対し、「なぜこんなことになったのかきちんと考えてみて」と宿題を出しています。
これは子どもの内省を深めるためです。
内省を深めることで、少年審判の際に自分の言葉できちんと答弁でき、結果もよくなることがありますし、再犯も予防できます。
私は時間を置いて何度か子どものもとへ面会に行き、子どもと向き合ってきちんと話し合うようにしています。
そうすると次第に、自分のしたことが悪かったと理解するようになるのです。


――なかには反省しない子どももいるのではないでしょうか?

そういう場合には、「自分の人生だから好きに考えたらいいんじゃない」と、あえて突き放しています。
そう言うと、ほとんどの子どもは自分が悪かったことに気づいているため、どうすべきかきちんと考えるようになるのです。
あとは、子どもが出所したあとの環境を整えてあげるようにしています。
具体的には関係者と連絡を取って退学させないようにする、就業先を見つけられるようサポートする、などです。


――事件が解決して終わりではなく、繰り返させないよう支援しているのですね。

そうですね、再犯してしまうケースは多いため、そうならないように周りが環境を整備してあげることが大事です。
また少年院に行ってしまった案件の場合、本人がよければ会いに行くようにしています。
2ヶ月や3ヶ月に1回になってしまいますが、「最近どう?変わりはない?」など、更生に少しでも役に立てるようお話ししています。
子どもも「最近こんなことがあったんです」「こんなに辛いんだ」など、色々と話してくれるのです。
私はそれが楽しみで、事件を起こした子どもがよい方向に変わっていってくれることを願っています。

04 心がけていること

子どもの幸せを第一に考える。親子をつなぐ架け橋に

――先生が事件の解決にあたって心がけていることを教えてください。

子どもが関わる事件では、子どもの幸せを第一に考えることです。
学校法人の顧問もそうですが、「学校の主役は誰か」を軸に話を進めています。
学校では子どもが主役であるため、学校関係者も保護者も子どもを中心に考え、どう行動すべきか話し合うことが大切です。
協力して子どもを育てていく立場の人たちが、対立していては子どものためになりません。

また傾聴の姿勢も大切にしています。
学校側は保護者対応で疲弊し、不安だらけで相談してくるケースがあります。
お話を丁寧に聴き、「こういう方針でやりましょう」と笑顔を交えながら言うと、学校の先生も安心してくれるのです。


――保護者側に対しては、どのような対応を意識されていますか?

保護者側に対しても、基本的に傾聴の姿勢を大事にしています。
例えば刑事事件、少年事件では、子どもとのコミュニケーションの取り方が分からず、放置してしまって事件が起きてしまった、というケースは珍しくありません。
コミュニケーション不足がすべての原因ではないにしても、親子のコミュニケーションが不足し、子どもの悩みや問題に気づけずに事件が起きるケースはあるのです。
そういった場合には、コミュニケーションをうまく取る方法を助言し、子どもの言っていることを伝えるようにしています。

子どもに対しては、親が抱える思いや本当の気持ちなどを伝えるようにしています。
例えば、「夜遅くに電話したらお母さんが出て1時間も話したんだよ。何で1時間も私と話すんだと思う?」って子どもに聞いてあげるんですよ。
そして、「お母さんはあなたのことが心配だから、あなたのことを1時間も話すんだよ」って伝えます。


――親子をつなぐ架け橋にもなっているんですね。大塚先生の、弁護士としての信念を教えてください。

以前勤めていた事務所の代表弁護士が「われわれは紛争解決業だ」と言っており、その言葉に強く共感しています。
紛争を解決するには、依頼者さまだけでなく、相手方や問題に関わる人すべてになるべく納得してもらうことが大事です。
もちろん依頼者さまの要望に応える必要はありますが、一方的に依頼者さまの希望に応える形だと、相手側から恨みを買うケースも少なくありません、
逆に新たな紛争を生んでしまうこともあるでしょう。
全体的な、総合的な利益を考えて解決することが、私の信念です。


――今後の目標を教えてください。

多くの悩みを抱える学校の先生、保護者、子どもの悩みを少しでも解消したいなと思っています。
そして子どもたちが充実感を持って生活を送れるように、支援できる弁護士になりたいなと思っています。


――最後に、悩んでいる方に向けてメッセージをお願いします。

弁護士に相談しても「否定されるのではないか」「相手にされないのではないか」と、不安になる人がいます。
敷居が高いと感じている人も多くいるでしょう。
しかし、私はどのようなご相談であってもまずは親身に受け止め、向き合います。
そして、最善の方法がないか、一緒に考えてサポートいたします。
お気軽にご相談ください。
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