やまぐち とうへい
山口 統平弁護士
山口統平法律事務所
丸の内駅
愛知県名古屋市中区丸の内2-11-24 丸の内深尾ビル7階
インタビュー | 山口 統平弁護士 山口統平法律事務所
不貞慰謝料を大幅減額、痴漢で逮捕も1日で釈放。地元・名古屋で10年超、裁判に強い代表弁護士
地元・名古屋で開業し、10年以上のキャリアを築いてきた山口統平法律事務所の山口 統平(やまぐち とうへい)弁護士。
学生時代は遺伝子の研究に没頭し、弁護士になってからは離婚・男女問題や刑事事件、債務整理を中心に数々の難題を乗り越えてきました。
不貞の慰謝料を大幅に減額した裁判、痴漢容疑で逮捕も1日で釈放した示談交渉。
自身の趣味でもある将棋のような緻密な戦略、思い悩む依頼者へのやさしい眼差しに迫ります。
学生時代は遺伝子の研究に没頭し、弁護士になってからは離婚・男女問題や刑事事件、債務整理を中心に数々の難題を乗り越えてきました。
不貞の慰謝料を大幅に減額した裁判、痴漢容疑で逮捕も1日で釈放した示談交渉。
自身の趣味でもある将棋のような緻密な戦略、思い悩む依頼者へのやさしい眼差しに迫ります。
01 弁護士になるまでの道のり
大学で遺伝子を研究。行政書士や宅地建物取引士の試験にも合格
-ーいつ頃から弁護士になろうと考え始めたのですか?
漠然と意識し始めたのは、中学生のときです。
弁護士が活躍する映画やドラマに触発され、困っている人を助ける姿に憧れたのがきっかけでした。
曽祖父が弁護士だったため、もともと身近な存在だったことも大きかったですね。
大学進学を考える頃には、将来は弁護士になろうとはっきり決めていました。
-ーただ、大学は法学部ではありませんね。
名古屋大学の農学部応用生物科学科に進学し、当時興味のあった遺伝子(ゲノム)の研究をしていました。
司法試験は独学でもチャレンジできます。
せっかくの4年間、大学でしかできない勉強をしたかったのです。
学生時代は白衣を着て、研究に没頭する日々でしたね。
再生医療などに関する論文を数多く書きました。
また、英会話サークルに入って英語劇に挑戦したことも忘れられない思い出です。
司法試験の勉強を本格的に開始したのは、ロースクールに入学してからです。
また、在学中に行政書士、そのあとには宅地建物取引士の試験にも合格しました。
不動産案件をはじめ、すべてはのちの弁護士業務に役立てるためです。
漠然と意識し始めたのは、中学生のときです。
弁護士が活躍する映画やドラマに触発され、困っている人を助ける姿に憧れたのがきっかけでした。
曽祖父が弁護士だったため、もともと身近な存在だったことも大きかったですね。
大学進学を考える頃には、将来は弁護士になろうとはっきり決めていました。
-ーただ、大学は法学部ではありませんね。
名古屋大学の農学部応用生物科学科に進学し、当時興味のあった遺伝子(ゲノム)の研究をしていました。
司法試験は独学でもチャレンジできます。
せっかくの4年間、大学でしかできない勉強をしたかったのです。
学生時代は白衣を着て、研究に没頭する日々でしたね。
再生医療などに関する論文を数多く書きました。
また、英会話サークルに入って英語劇に挑戦したことも忘れられない思い出です。
司法試験の勉強を本格的に開始したのは、ロースクールに入学してからです。
また、在学中に行政書士、そのあとには宅地建物取引士の試験にも合格しました。
不動産案件をはじめ、すべてはのちの弁護士業務に役立てるためです。
02 これまでキャリアと活動
不貞の慰謝料を大幅減額。YouTubeチャンネル『男女問題110番』も
ーー弁護士になってからは、どんなキャリアを歩んできたのですか?
すぐに独立し、名古屋に現事務所を開業しました。
名古屋は私の地元であり、大学とロースクール時代を過ごした場所でもあります。
早いもので、2013年に設立してからもう10年が過ぎました。
ーー大都市の名古屋で、新人で独立。簡単なことではないように思います。
不安よりも、「やってやるぞ」という気持ちのほうが断然強かったですね。
ありがたいことにいろんなご縁に恵まれ、順調にご依頼をいただくことができました。
もともとすぐに独立しようと考えていたので、そのための準備を整えてきました。
たとえば、弁護士会のサッカー部の活動です。
学生時代から顔を出し、弁護士とのつながりをつくってきたんです。
それもあって、弁護士会などから仕事を紹介していただけたんです。
中小企業の経営者が集う「経政会」の存在も大きかったですね。
ある会合で知り合った社長さんに入会を勧められ、そこから法律顧問のご相談をいただけるようになりました。
その経政会では、2018年から副会長を任せていただいています。
ーー今はどんな事件をよく扱っているのですか?
離婚・男女問題、刑事事件、債務整理がとくに多いです。
なかでも離婚や不貞行為の慰謝料案件には開業当初からかなり力を入れ、多くの事案を解決してきました。
YouTubeチャンネル『男女問題110番』も運営し、定期的に解説動画をアップしています。
刑事事件もそうです。
1年目から国選弁護人の名簿に登録し、積極的に刑事弁護を引き受けてきました。
ーー印象に残っている事件があれば教えてください。
不貞の慰謝料を請求され、その額を300万円から50万円に大幅に減額できた事件がありました。
依頼者さまは、既婚者の女性と関係を持ってしまった男性です。
女性の夫から300万円の慰謝料を請求され、裁判までもつれる展開となりました。
裁判官は和解案を提示してきたのですが、その内容に納得できず判決まで争うことに。
最終的に50万円にまで減額できた決め手は、証人尋問でした。
うまいことこちらに有利な事情を引き出し、裁判官を説得することができたのです。
すぐに独立し、名古屋に現事務所を開業しました。
名古屋は私の地元であり、大学とロースクール時代を過ごした場所でもあります。
早いもので、2013年に設立してからもう10年が過ぎました。
ーー大都市の名古屋で、新人で独立。簡単なことではないように思います。
不安よりも、「やってやるぞ」という気持ちのほうが断然強かったですね。
ありがたいことにいろんなご縁に恵まれ、順調にご依頼をいただくことができました。
もともとすぐに独立しようと考えていたので、そのための準備を整えてきました。
たとえば、弁護士会のサッカー部の活動です。
学生時代から顔を出し、弁護士とのつながりをつくってきたんです。
それもあって、弁護士会などから仕事を紹介していただけたんです。
中小企業の経営者が集う「経政会」の存在も大きかったですね。
ある会合で知り合った社長さんに入会を勧められ、そこから法律顧問のご相談をいただけるようになりました。
その経政会では、2018年から副会長を任せていただいています。
ーー今はどんな事件をよく扱っているのですか?
離婚・男女問題、刑事事件、債務整理がとくに多いです。
なかでも離婚や不貞行為の慰謝料案件には開業当初からかなり力を入れ、多くの事案を解決してきました。
YouTubeチャンネル『男女問題110番』も運営し、定期的に解説動画をアップしています。
刑事事件もそうです。
1年目から国選弁護人の名簿に登録し、積極的に刑事弁護を引き受けてきました。
ーー印象に残っている事件があれば教えてください。
不貞の慰謝料を請求され、その額を300万円から50万円に大幅に減額できた事件がありました。
依頼者さまは、既婚者の女性と関係を持ってしまった男性です。
女性の夫から300万円の慰謝料を請求され、裁判までもつれる展開となりました。
裁判官は和解案を提示してきたのですが、その内容に納得できず判決まで争うことに。
最終的に50万円にまで減額できた決め手は、証人尋問でした。
うまいことこちらに有利な事情を引き出し、裁判官を説得することができたのです。
03 解決事例と強み・武器
痴漢で逮捕も、1日で釈放。将棋の駒のように、変幻自在に動きを変える
ーー不貞の慰謝料や離婚以外ではどうですか?
同じように減額した例でいうと、交通事故でも思い出深い裁判があります。
事故を起こした加害者の弁護を担当したときのことです。
被害者への損害賠償には、通常なら保険が適用されます。
ただ、厄介なことに保険会社が「保険金を支払いたくない」と渋ったんですよ。
ーーなぜ保険会社は支払いを渋ったのですか?
事故は、依頼者さまの持病のてんかんが原因で起こりました。
実はそれを申告せずに運転免許証を更新していたため、それが保険約款(やっかん)の条件に抵触すると主張してきたんです。
被害者から請求された賠償額は約600万円でした。
保険が適用されないと、依頼者さまが全額負担する事態になってしまいます。
ーーそれは負担が大きいですね。
そこで私たちは、保険金の支払いをめぐって裁判で争うことにしました。
最大の争点は、約款の条項をどう解釈するか。
内容に曖昧な部分があったため、そこを突いて保険金で賄われるべきだと訴えたんです。
最後はこちらの言い分を認められ、依頼者さまの負担を約20万円にまで減額。
残りの大半は、保険会社が支払うべきとする判決が出ました。
ーー先ほどの不貞の慰謝料案件もそうでしたが、裁判に強いのですか?
裁判での戦略、法廷での駆け引きには得意意識があります。
同時にそれは裁判だけでなく、事件処理全般に必要なことでもあるはずです。
相手の出方を先読みし、打ち手を考える、それも三手先まで。
私の趣味でもある将棋の世界では、それが当たり前です。
真っ直ぐ突き進んだほうがいい場合は「飛車」、トリッキーな作戦が必要な場合は「桂馬」といったように、将棋の駒のように相手や状況に応じて戦略や動きを変幻自在に変える。
そんな柔軟性や引き出しの多さは、私の大きな武器といえるかもしれません。
たとえば、刑事事件で被害者と示談交渉に臨むときもそうです。
ーーどういうことですか?
示談交渉では、被害者がなかなか応じてくれないケースもたくさんあります。
そんなときに、どんな手を打てばいいか。
対相手との正面突破で難しいような場合には、警察や検察に働きかけるんです。
「加害者は反省している。だから示談に応じてほしい」。
同じ言葉でも、警察や検察を間に挟んで彼らから伝えてもらうことで、被害者の受け取り方は大きく変わるはずです。
加害者の弁護人が直接伝えるよりも、示談に前向きになってくれる可能性があるんです。
そうした迅速かつ周到な示談交渉によって、過去には痴漢の容疑で逮捕された男性をわずか1日で釈放できたこともありました。
同じように減額した例でいうと、交通事故でも思い出深い裁判があります。
事故を起こした加害者の弁護を担当したときのことです。
被害者への損害賠償には、通常なら保険が適用されます。
ただ、厄介なことに保険会社が「保険金を支払いたくない」と渋ったんですよ。
ーーなぜ保険会社は支払いを渋ったのですか?
事故は、依頼者さまの持病のてんかんが原因で起こりました。
実はそれを申告せずに運転免許証を更新していたため、それが保険約款(やっかん)の条件に抵触すると主張してきたんです。
被害者から請求された賠償額は約600万円でした。
保険が適用されないと、依頼者さまが全額負担する事態になってしまいます。
ーーそれは負担が大きいですね。
そこで私たちは、保険金の支払いをめぐって裁判で争うことにしました。
最大の争点は、約款の条項をどう解釈するか。
内容に曖昧な部分があったため、そこを突いて保険金で賄われるべきだと訴えたんです。
最後はこちらの言い分を認められ、依頼者さまの負担を約20万円にまで減額。
残りの大半は、保険会社が支払うべきとする判決が出ました。
ーー先ほどの不貞の慰謝料案件もそうでしたが、裁判に強いのですか?
裁判での戦略、法廷での駆け引きには得意意識があります。
同時にそれは裁判だけでなく、事件処理全般に必要なことでもあるはずです。
相手の出方を先読みし、打ち手を考える、それも三手先まで。
私の趣味でもある将棋の世界では、それが当たり前です。
真っ直ぐ突き進んだほうがいい場合は「飛車」、トリッキーな作戦が必要な場合は「桂馬」といったように、将棋の駒のように相手や状況に応じて戦略や動きを変幻自在に変える。
そんな柔軟性や引き出しの多さは、私の大きな武器といえるかもしれません。
たとえば、刑事事件で被害者と示談交渉に臨むときもそうです。
ーーどういうことですか?
示談交渉では、被害者がなかなか応じてくれないケースもたくさんあります。
そんなときに、どんな手を打てばいいか。
対相手との正面突破で難しいような場合には、警察や検察に働きかけるんです。
「加害者は反省している。だから示談に応じてほしい」。
同じ言葉でも、警察や検察を間に挟んで彼らから伝えてもらうことで、被害者の受け取り方は大きく変わるはずです。
加害者の弁護人が直接伝えるよりも、示談に前向きになってくれる可能性があるんです。
そうした迅速かつ周到な示談交渉によって、過去には痴漢の容疑で逮捕された男性をわずか1日で釈放できたこともありました。
04 依頼者への思い
「人生は何度でもやり直せる」。大切なのは、七転び八起きの精神
ーー普段、依頼者とはどんな風にコミュニーケーションをとっていますか?
「なんでも話してください」「もう心配いりませんよ」。
そんな風に声をかけながら、まずは依頼者さまのお話をじっくり聞くこと。
そして不安を安心に変え、肩の荷を下ろしていただくことを心がけています。
メールでも電話でも、素早く返答することにもこだわっています。
連絡や報告が遅くなり、不安な気持ちを抱かせてしまってはいけませんからね。
そのあたりは個人の方々だけでなく、顧問先の経営者のみなさんにも評価いただいているはずです。
私を含め当事務所に在籍する3人の弁護士は、いずれも同じ名古屋大学のロースクール卒業生です。
ほかのスタッフも交えて定期的にランチ会を開くなど、ファミリーのような仲間たちとアットホームな事務所をつくってきました。
ーーだから安心して相談してほしいと。
今どうしようもなく悩んでいる方々には、「人生は何度でもやり直せます」とお伝えしたいですね。
私が人生において、大切にしている言葉があります。
七転び八起きです。
嫌なこと、思い通りにいかないことがあっても、それを糧にして成長しようという思いで過ごしてきました。
失敗しても負けずに、倒れてもくじけずに、何度でも起き上がる。
そうすれば、きっと明るい未来が待っているはずです。
ぜひ私にそのお手伝いをさせていただきたいですね。
「なんでも話してください」「もう心配いりませんよ」。
そんな風に声をかけながら、まずは依頼者さまのお話をじっくり聞くこと。
そして不安を安心に変え、肩の荷を下ろしていただくことを心がけています。
メールでも電話でも、素早く返答することにもこだわっています。
連絡や報告が遅くなり、不安な気持ちを抱かせてしまってはいけませんからね。
そのあたりは個人の方々だけでなく、顧問先の経営者のみなさんにも評価いただいているはずです。
私を含め当事務所に在籍する3人の弁護士は、いずれも同じ名古屋大学のロースクール卒業生です。
ほかのスタッフも交えて定期的にランチ会を開くなど、ファミリーのような仲間たちとアットホームな事務所をつくってきました。
ーーだから安心して相談してほしいと。
今どうしようもなく悩んでいる方々には、「人生は何度でもやり直せます」とお伝えしたいですね。
私が人生において、大切にしている言葉があります。
七転び八起きです。
嫌なこと、思い通りにいかないことがあっても、それを糧にして成長しようという思いで過ごしてきました。
失敗しても負けずに、倒れてもくじけずに、何度でも起き上がる。
そうすれば、きっと明るい未来が待っているはずです。
ぜひ私にそのお手伝いをさせていただきたいですね。