ほそえ たいき
細江 大樹弁護士
樹氷の森法律事務所
山形駅
山形県山形市十日町3-2-3
インタビュー | 細江 大樹弁護士 樹氷の森法律事務所
学生時代からネット関連の法律問題に着目。豊富な知見と実績でインターネット問題では県内で一目置かれる存在に
インターネット問題を軸に、新人時代から地元・山形を拠点に活躍する、樹氷の森法律事務所の細江 大樹(ほそえ たいき)弁護士。
学生時代からネット時代の到来を見据え、関連法規の知見蓄積に務め、新人時代から県内のネット問題の最前線で躍動してきました。
独立後は、「みんながITを正しく活用できる世の中を創る」をモットーに掲げ、学校や企業でセミナー・講演を精力的に実施。
インターネット分野に対応する弁護士として、県内でも一目置かれる存在です。
「問題を根本から解決する」ことにこだわり続け、常に多面的な視点で事案と向き合う細江先生。
その熱い想いと社会全体を見据えた弁護活動の一端に迫ります。
学生時代からネット時代の到来を見据え、関連法規の知見蓄積に務め、新人時代から県内のネット問題の最前線で躍動してきました。
独立後は、「みんながITを正しく活用できる世の中を創る」をモットーに掲げ、学校や企業でセミナー・講演を精力的に実施。
インターネット分野に対応する弁護士として、県内でも一目置かれる存在です。
「問題を根本から解決する」ことにこだわり続け、常に多面的な視点で事案と向き合う細江先生。
その熱い想いと社会全体を見据えた弁護活動の一端に迫ります。
01 得意分野
将来のネット社会到来を予測し、学生時代からインターネット問題を軸に知見を蓄積
ーー弁護士になった当初から積極的に取り組むなど、インターネット問題には精通していたそうですね。
「吸収した知識を仕事に直結させられるのが弁護士」
そのように考え、大学の法学部生として法律を学んでいました。
ちょうどその頃、一般家庭にパソコンが普及し始め、携帯電話の保有率が急上昇。
インターネットが社会に不可欠なインフラとなることが容易に推測できたんです。
そこで私は、法律の中でも著作権、情報法制等のインターネットに関連する分野に着目。
将来を見据え、重点的に勉強していたのです。
予想通り、インターネットに関連した詐欺事件が増え始めました。
私が弁護士登録した2010年ごろ、その傾向は全国的に加速し始めていたのです。
ーーまさにネット犯罪の黎明期に、先生の弁護士活動がスタートしたわけですね。
学んだ知識は地元に還元したいと考えていたので、修習後は生まれ育った山形の法律事務所に入所しました。
といっても当時、山形県内にはインターネット問題に積極的に取り組む法律事務所はほとんどありませんでした。
そのため、インターネット問題については、新人のうちから沢山の事案に触れる機会をいただきました。
いまは被害がより多様化、複雑化していますが、当時は出会い系サイト詐欺が多かったですね。
そもそも、新しい分野でもあり、参考文献や裁判例が見当たらないことも多かったのですが、未知の新しい分野を自分の力で切り拓いていことは、大変だけど面白くてやりがいがあると感じるようになったのも、この頃からです。
「吸収した知識を仕事に直結させられるのが弁護士」
そのように考え、大学の法学部生として法律を学んでいました。
ちょうどその頃、一般家庭にパソコンが普及し始め、携帯電話の保有率が急上昇。
インターネットが社会に不可欠なインフラとなることが容易に推測できたんです。
そこで私は、法律の中でも著作権、情報法制等のインターネットに関連する分野に着目。
将来を見据え、重点的に勉強していたのです。
予想通り、インターネットに関連した詐欺事件が増え始めました。
私が弁護士登録した2010年ごろ、その傾向は全国的に加速し始めていたのです。
ーーまさにネット犯罪の黎明期に、先生の弁護士活動がスタートしたわけですね。
学んだ知識は地元に還元したいと考えていたので、修習後は生まれ育った山形の法律事務所に入所しました。
といっても当時、山形県内にはインターネット問題に積極的に取り組む法律事務所はほとんどありませんでした。
そのため、インターネット問題については、新人のうちから沢山の事案に触れる機会をいただきました。
いまは被害がより多様化、複雑化していますが、当時は出会い系サイト詐欺が多かったですね。
そもそも、新しい分野でもあり、参考文献や裁判例が見当たらないことも多かったのですが、未知の新しい分野を自分の力で切り拓いていことは、大変だけど面白くてやりがいがあると感じるようになったのも、この頃からです。
02 これまでのキャリア
インターネット問題を入り口に派生した、他分野の弁護実績も多数
ーー社会の大きな転換期に、蓄積した知識をフル活用して、新たな社会問題に対応されたのですね。
インターネットの普及で利便性が高まる一方、対面の必要性が減って相手が見えづらくなり、犯罪等でも悪用しやすくなりました。
こうした傾向に拍車をかけたのが、スマートフォンの普及、そしてSNSの浸透です。
ネット上での誹謗中傷や名誉毀損、個人情報漏えいなどの相談が増え始め、ネット犯罪がどんどんエスカレートしていきました。
この分野については、元々、人よりも勉強はしていましたが、それでも情報に乏しく、手探りしながら、被害に遭われた依頼者の方のために尽力しました。
つぎつぎと発生する「初めての事案」に、果敢に食らいついたことで、誰にも負けないほどの知見を蓄積することができたんだと思います。
ーーインターネット分野以外はどんな状況だったのですか?
イソ弁として勤務していた事務所は、交通事故や債務整理などの個人法務、相続・離婚・男女問題などの家事事件、労働問題などの企業法務も豊富に扱っていましたので、もちろん私もそれらの事案に幅広く対応しました。
インターネット上で企業が悪質な口コミを書き込まれた事案に対応する過程で、開示請求を行った結果、実は、投稿した犯人がその企業の従業員だったというケースもありました。そうなると、従業員に対する処分をどうするのか、今後の再発防止策として何を行うのかといった労働問題へと派生していくのです。
また、個人がインターネット上の書き込みで個人情報を漏洩され誹謗中傷を受けた事案では、開示請求を行った結果、実は、投稿した犯人が元交際相手や離婚協議中の配偶者だったというケースもありました。
もはやインターネットは社会のインフラ。
そうなると、インターネット問題だけでなく、労働問題、男女問題も含め、様々な法律分野に精通していないと、依頼者の方にとってトータルで見て良い解決は導き出せないのかもしれません。
インターネットの普及で利便性が高まる一方、対面の必要性が減って相手が見えづらくなり、犯罪等でも悪用しやすくなりました。
こうした傾向に拍車をかけたのが、スマートフォンの普及、そしてSNSの浸透です。
ネット上での誹謗中傷や名誉毀損、個人情報漏えいなどの相談が増え始め、ネット犯罪がどんどんエスカレートしていきました。
この分野については、元々、人よりも勉強はしていましたが、それでも情報に乏しく、手探りしながら、被害に遭われた依頼者の方のために尽力しました。
つぎつぎと発生する「初めての事案」に、果敢に食らいついたことで、誰にも負けないほどの知見を蓄積することができたんだと思います。
ーーインターネット分野以外はどんな状況だったのですか?
イソ弁として勤務していた事務所は、交通事故や債務整理などの個人法務、相続・離婚・男女問題などの家事事件、労働問題などの企業法務も豊富に扱っていましたので、もちろん私もそれらの事案に幅広く対応しました。
インターネット上で企業が悪質な口コミを書き込まれた事案に対応する過程で、開示請求を行った結果、実は、投稿した犯人がその企業の従業員だったというケースもありました。そうなると、従業員に対する処分をどうするのか、今後の再発防止策として何を行うのかといった労働問題へと派生していくのです。
また、個人がインターネット上の書き込みで個人情報を漏洩され誹謗中傷を受けた事案では、開示請求を行った結果、実は、投稿した犯人が元交際相手や離婚協議中の配偶者だったというケースもありました。
もはやインターネットは社会のインフラ。
そうなると、インターネット問題だけでなく、労働問題、男女問題も含め、様々な法律分野に精通していないと、依頼者の方にとってトータルで見て良い解決は導き出せないのかもしれません。
03 事務所のモットー
モットーは「ITを正しく活用できる世の中を創る」。弁護だけでなく、セミナー、講演も積極的に
ーー十分に実績を積み重ね、2019年には独立されています。どんな想いだったのですか?
急速にインターネット犯罪が増加するのに比例して、相談件数も急増しました。
事務所には約8年お世話になり、様々な大規模事件の経験も積ませていただいた恩義がありましたが、同時に、事務所の看板ではなく私個人を頼って依頼してくださる方へよりコミットしたいという想いも募っていました。
そこで、独立という形で退所し、「樹氷の森法律事務所」を設立したのです。
もちろん不安もありましたが、弁護士業界はお互いの得意分野を融通し合う文化もあり、山形県内でインターネット問題に対応できる弁護士として他の先生方にもそれなりに認知いただいていたので、踏み出すことができましたね。
ーー「みんながITを正しく活用できる世の中を創る」というモットーは経歴と照らし合わせるほどに説得力があります。
これだけインターネットが日常に入り込むと、いつ何時、犯罪に巻き込まれてもなんら不思議はありません。
大切なのは、未然にトラブルを防ぐことです。
依頼を受ければもちろんですが、学校・企業・各種経済団体等での講演・講義等、『個人』と『企業』の双方に、インターネット・IT利用に関する正しい法律知識を広める活動をしているのはそのためです。
インターネットのトラブルは、無知ゆえに犯罪に巻き込まれたり、あるいは加担したりするケースがとても多いのが実状です。
私が経験した中でも、
LINE内でのいじめが一端で、被害者が不幸にも亡くなられた事件がありました。
だからこそ私は、「みんながITを正しく活用できる世の中を創る」ことの重要性を噛み締めながら、そうした社会になることを本気で目指しているんです。
急速にインターネット犯罪が増加するのに比例して、相談件数も急増しました。
事務所には約8年お世話になり、様々な大規模事件の経験も積ませていただいた恩義がありましたが、同時に、事務所の看板ではなく私個人を頼って依頼してくださる方へよりコミットしたいという想いも募っていました。
そこで、独立という形で退所し、「樹氷の森法律事務所」を設立したのです。
もちろん不安もありましたが、弁護士業界はお互いの得意分野を融通し合う文化もあり、山形県内でインターネット問題に対応できる弁護士として他の先生方にもそれなりに認知いただいていたので、踏み出すことができましたね。
ーー「みんながITを正しく活用できる世の中を創る」というモットーは経歴と照らし合わせるほどに説得力があります。
これだけインターネットが日常に入り込むと、いつ何時、犯罪に巻き込まれてもなんら不思議はありません。
大切なのは、未然にトラブルを防ぐことです。
依頼を受ければもちろんですが、学校・企業・各種経済団体等での講演・講義等、『個人』と『企業』の双方に、インターネット・IT利用に関する正しい法律知識を広める活動をしているのはそのためです。
インターネットのトラブルは、無知ゆえに犯罪に巻き込まれたり、あるいは加担したりするケースがとても多いのが実状です。
私が経験した中でも、
LINE内でのいじめが一端で、被害者が不幸にも亡くなられた事件がありました。
だからこそ私は、「みんながITを正しく活用できる世の中を創る」ことの重要性を噛み締めながら、そうした社会になることを本気で目指しているんです。
04 弁護士としての想い
誰もが安心して暮らしていける世の中になるよう、全力で貢献したい
ーー学生時代から関わるインターネット問題への熱い想いがほとばしっています。
私の弁護士としての信念は、「問題を根本から解決する」ことなんです。
悪い部分だけを解決するのではなくて、原因を分析し、再発しないようにする。
病気で言い換えるなら、対症療法でなく根治を目指す治療です。
そのためには、つぎつぎに発生するインターネット関連のトラブルを、単に小手先で解決するだけでは追いつきません。
利用する多くの方がITリテラシーを高めることが、犯罪そのものを起こさない、起こってもある程度対処できるよう知識を身につけることが肝要なんです。
特に若年層にはしっかりとネットリテラシーを身につけて、リテラシー無しにネットを使うことのリスクもしっかりと認識して欲しいと願っています。
その他の分野でも、トラブルになってから初めて弁護士に依頼する方が多いのですが、本当は、トラブルになる前の予防策としてもっと弁護士を活用して欲しいですし、その重要性を世の中に広める活動をしていきたいと考えています。
例えば、企業であれば契約書を作成する、相続であれば生前に遺言を作成するなど、トラブルを未然に防ぐ法的な手段は色々あります。ガンに例えれば、末期になってから初めて医師にかかるのでは遅く、日頃からの健康を維持する習慣や、異常を早期に発見するための定期的な検査が大事なのです。
ーーその通りですね。知識不足によるリスクの大きさに対し、あまりにも無防備な印象は拭えません。
私の大きな目標は市民の方々にとって、弁護士という職業をより身近にすることです。
講演や講義活動もその一環ですが、他にもできることがあれば、できる限り実行しようといろいろ工夫もしています。
事務所のロゴマークを親しみやすいカジュアルなものにしたのもそのひとつです。
事務所の入口や内装も、気軽に入れるよう、重厚な雰囲気ではなく、明るい色合いにしました。
相談室もリラックスいただけるよう、靴を脱ぐスタイルにしています。
一人でも多くの方のトラブルを解決できるよう、単に事務所で待つだけでなく、こちらから市民にアプローチするくらいの姿勢で、誰もが安心して暮らしていける世の中になるよう、全力で貢献したいと思っています。
私の弁護士としての信念は、「問題を根本から解決する」ことなんです。
悪い部分だけを解決するのではなくて、原因を分析し、再発しないようにする。
病気で言い換えるなら、対症療法でなく根治を目指す治療です。
そのためには、つぎつぎに発生するインターネット関連のトラブルを、単に小手先で解決するだけでは追いつきません。
利用する多くの方がITリテラシーを高めることが、犯罪そのものを起こさない、起こってもある程度対処できるよう知識を身につけることが肝要なんです。
特に若年層にはしっかりとネットリテラシーを身につけて、リテラシー無しにネットを使うことのリスクもしっかりと認識して欲しいと願っています。
その他の分野でも、トラブルになってから初めて弁護士に依頼する方が多いのですが、本当は、トラブルになる前の予防策としてもっと弁護士を活用して欲しいですし、その重要性を世の中に広める活動をしていきたいと考えています。
例えば、企業であれば契約書を作成する、相続であれば生前に遺言を作成するなど、トラブルを未然に防ぐ法的な手段は色々あります。ガンに例えれば、末期になってから初めて医師にかかるのでは遅く、日頃からの健康を維持する習慣や、異常を早期に発見するための定期的な検査が大事なのです。
ーーその通りですね。知識不足によるリスクの大きさに対し、あまりにも無防備な印象は拭えません。
私の大きな目標は市民の方々にとって、弁護士という職業をより身近にすることです。
講演や講義活動もその一環ですが、他にもできることがあれば、できる限り実行しようといろいろ工夫もしています。
事務所のロゴマークを親しみやすいカジュアルなものにしたのもそのひとつです。
事務所の入口や内装も、気軽に入れるよう、重厚な雰囲気ではなく、明るい色合いにしました。
相談室もリラックスいただけるよう、靴を脱ぐスタイルにしています。
一人でも多くの方のトラブルを解決できるよう、単に事務所で待つだけでなく、こちらから市民にアプローチするくらいの姿勢で、誰もが安心して暮らしていける世の中になるよう、全力で貢献したいと思っています。