パワハラ会社の退職について

会社の社長からパワハラ(きちんと指示を出さないで、本当はこう思ってたと怒鳴りつけるや、気に入らない事があると電話などでもこちらの話を聞かずに思い込みで怒鳴るなど…)を受けたり、有給休暇も無かったりして15年勤めた会社を退職しようと思い1月末に会社に伝えました。

すると、困るから引き継ぎをちゃんとして欲しいと言われ退職日を決めてもらえません。
さらに、デスクを一人だけ離れ小島にされたり、無視したり精神的にまいっています。
最初は口頭で4月末までと伝えましたが、今はすぐにでも辞めたい気持ちでいっぱいです。
ただ、怖くて社長にその旨も伝えられずにどうして良いかわかりません。

どうにかすぐに辞める方法はありませんか?

退職については、①合意退職(会社側の承諾を得る必要あり)の他に、②労働者側からの退職の意思表示(会社側の承諾は不要)という方法もあります。

 民法627条1項によれば、会社に対する退職の意思表示から2週間を経過すれば、会社側の意向にかかわらず、会社を退職できることになります。
 ただし、雇用契約書や就業規則には30日前に退職を申し出ること等の定めがなされている場合があるため、円滑な退職のためには、雇用契約書や就業規則の定めを確認しておくべきでしょう。
 一度、雇用契約書や就業規則等の証拠を持参の上、弁護士に直接相談してみてはいかがでしょうか。その際、残っている有給休暇の使用についても相談してみてもよいかと思います。ご自身での退職が難しい場合には、弁護士に代理人になって交渉してもらう方法もあるかと思います。

【参考】民法
(期間の定めのない雇用の解約の申入れ)
第六百二十七条 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。

民法上は、退職の意思表示をしてから2週間で退職することが出来ます。
ただ、就業規則で○日前までに届け出る旨が定められている場合がありますので、その場合はそれに従う方が無難です。

いずれの場合も、「退職願」ではなく、「退職届」とすることが重要です。

あと、引継ぎ、少なくとも引継書の作成はきちんとしておくのが無難です。

ご自身で退職の意思表示をするのが難しい場合は、弁護士などに代行してもらうことも一手ですね。