【ご相談内容】【相談前】
依頼者様は,沖縄県出身でご相談時は東京で居住してました。沖縄県にある親の不動産を相続し,相続人はほかに兄弟が1人いました。その不動産の管理をその兄弟がしており,不動産価格が大幅に上昇していることから,その兄弟は,一刻も早く売却したいと考え,不動産会社に既に仲介を依頼していました。依頼者様は,その不動産会社から契約書の提出を受け,依頼者様の承諾があれば,売買手続きを速やかに進めたい意向を持っていました。依頼者様も売却自体には反対ではありませんでしたが,ご自身で考える売買代金より少額であるため,どうしたらよいか相談したい。身の回りに相談する相手もいないため,契約書の内容についても適切か知りたいと,お考えでした。 なお,兄弟間での意思疎通が難しい事案でした。
【相談後】
ご持参いただいた契約書の内容を確認していき,必要な条項の有無,その内容の妥当性をチェックしました。依頼者様にとって,一方的に不利となるような記載もなく,その旨を説明しました。さらに,売買契約書の中で最も重要な内容の一つである売買代金につき,依頼者様の理解を齟齬がないか確認したところ,依頼者様は,一桁小さい金額であると勘違いしていることが発覚しました。依頼者様は,売買金額は●千万円であり,その2等分までしか受け取れない思い込んでいたらしく,実際の金額が●億円と明記されていることを伝えると,驚いて何度も金額を見返していました。金額欄に,「万」や「億」などの単位の記載があれば,おそらく誤解はなかったと考えられますが,契約書の中には,単位の記載がなく,数字の羅列しかない場合があります。本件も,まさに,「0」の羅列が誤解を引き起こした事案でした。最終的には,依頼者様も納得した上で,売買契約締結となり,兄弟間に誤解に基づく不要な争いを阻止することもできました。
【コメント】
弁護士などの第三者に相談することの大切さを痛感した事案でした。特に,契約書等を見慣れていない方は,是非,ご自身の理解で間違いないか,チェックを受けることをお勧めします。特に,不動産売買では,大金が動きます。後悔しないように,契約書の内容や重要事項説明書の記載などについては,十分な確認が必要です。