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まつおか たいちろう
松岡 太一郎弁護士
あさやけ法律事務所
本郷三丁目駅
東京都文京区本郷2-40-9 ニュー赤門ビル4階
対応体制
  • 法テラス利用可
  • 分割払い利用可
  • 初回面談無料
  • 休日面談可
  • 夜間面談可

インタビュー | 松岡 太一郎弁護士 あさやけ法律事務所

明けない夜はないと信じて 困難に直面したすべてのひとたちの『心のお守り』に

弁護士でありながら経営学修士(MBA)や心理学の資格を取得され、空手の黒帯でもある松岡太一郎先生。
そんな先生にこれまでのご経歴や弁護士という仕事に対する想いについて伺いました。

01 弁護士を志した理由

『自分一人の力ではどうにもならない困難に直面した方々の力になりたい』

――松岡先生が弁護士を目指されたキッカケ、そしてなられるまでの経緯はどういったものだったのでしょうか?

高校2年生の夏、古文の先生の「社会正義をなすなら、検事になれ!」という言葉ですね。それが強烈に心に響きまして、法律家の道を志すようになりました。

それで一浪してから東京大学法学部に進学したのですが、その在学中の20歳の冬に地元の町の空手道場に通い始めました。それが大きな転機になり、私の人生に大きな影響を与えました。空手というものに出会えただけでなく、その道場で様々な人と出会えて交流できたことも大きかったですね。大学に通っているだけでは出会えないような、学歴も経歴も違う様々な環境の人々との繋がりができたのです。東大生という肩書もまるで通用しないし、社会人の方と交流できるのも新鮮でしたね。そして空手の仲間から、学歴のせいで仕事をクビになった人や、違法な内定取り消しをされた人などの話を聞いて、自分一人の力ではどうにもならない困難に直面して無念な思いをしている人たちの味方になりたい。そのためには検事よりも弁護士だと、今に繋がる思いを抱くようにもなりました。

しかしその後、弁護士になるまで大変でした。まず司法試験合格までに8年もかかってしまいましたし、弁護士として内定が決まっていたのに司法修習の最終試験に不合格になって、内定先に頭を下げてアルバイトの事務員として1年近く働かせてもらったこともありました。そういう心が折れそうな時もありましたが、そういう時にも空手や空手を通じた仲間たちも心の支えになって頑張ることができ、乗り越えていけました。厳しい稽古で鍛えてもらいましたし、そういう意味でも空手道場に入ったことは本当に大きかったと思います。空手は今も続けていますし、20歳の時からずっと同じ道場に通っています。


――空手を通じて得たものが、先生にとって大きな力になっているのですね。それでは弁護士になられてからはどうだったのでしょうか?

最初に入った弁護士事務所のボスの方針で、ボス弁護士の下について一緒にとかではなく最初から単独で仕事をすることになりました。経験も無かったので、ここでも大変でしたね。人脈もまだ無かったので紹介もほとんどなく、面談に来られる方はインターネット広告を通じて来られる方が多かったです。そういう人には色々な人がいて、時には経験が無いことを見抜かれて信頼してもらえずに落胆させてしまうこともありました。短い面談の時間内でお客さんから信頼してもらうのは大変なことでした。それでも試行錯誤して夜間でも土日でも依頼人のために頑張っていると、その努力が認められてか段々と信頼を得られるようになっていきました。現在でも必要とあれば夜間でも土日でも対応しますし、その時に得たものは今でも活かされているなと思います。

そして今現在は独立して事務所を構えていますが、今までも、これからも、私は自分のことを『街の弁護士』だと思っています。だから特にジャンルにはこだわらず、自分で対応できるものは何でも対応していきますね。あえて言うなら、今まで経験してきた案件の多くは「人の心」と「人の心」のぶつかり合いでした。「人の心」、そして「知恵」は私が重視していることでもあります。そのためそういう「人の心」が関わるような、小規模の中小企業の法務や街の人々が抱えやすい人事労務、労働事件、離婚事件、相続問題、不動産問題、お隣同士のトラブル等を多く扱ってきたとも言えます。

02 弁護士を志した理由②

『自分一人の力ではどうにもならない困難に直面した方々の力になりたい』

――「人の心」を重視し、仕事をされているのですね。それではこれまで扱ってこられた案件の中で、印象に残っている案件はどういったものがありますか?

やはり長期戦だったものや、特殊なケースなどは印象に残っていますね。長期戦だったものの例としては、解雇無効の案件で勝訴判決を勝ち取るまでに3年かかった案件がありました。大変でしたが,勝訴判決を勝ち取った時には依頼者の方も喜んでくれましたし、私にとっても良い経験となりました。この案件だけでなくその他にも色々な労働事件を経てですが、会社側、つまり経営者側にも興味を持つキッカケの1つになりましたね。労働事件の解決には、経営に関する知識などももっとあった方がいいなと思いました。それが後に、経営学修士(MBA 専攻:人事労務)を取ることにも繋がりました。

そして特殊なケースですが、一度離婚裁判で負けて親権を取られていた方が依頼者だったのですが、それから数年後に状況も変わったところで私が担当し、裁判をし直して状況が変わった点などを主張して親権を勝ち取ったケースです。一度裁判で負けて親権を取られたらもう無理だと思う方は多いでしょうし、私も難しいのかなという印象がありました。しかし実際に自分で関わって、しかも裁判結果を覆して親権を勝ち取れたことでそういう先入観はいけなかったなと思いましたね。これも良い経験になりました。


――それではやりがいを感じるときはどんな時でしょうか?

弁護士として私が関わる案件のほとんどは、先ほども申しましたように「人の心」、つまりは感情と感情のぶつかり合いであることが多いです。中には大きなわだかまりが存在したり、それぞれの憎しみがらせんのように複雑に絡み合ってしまっていたりする場合もあります。そういう状況の方々はとても負担だと思いますし、前に進む障害にもなってしまいます。

ですから勝ち負けももちろん大事ですが、それだけでなく依頼者の心に寄り添い、そういう状況を一区切りして依頼者の方が前に進めるキッカケを作れた時はやりがいを感じますし、やっていて良かったなと思えますね。そういう時には依頼者の方も自然とありがとうと感謝を口にしてもくれますし、こちらも嬉しい気持ちになります。


――心に寄り添い、依頼者の方に前に進んでもらう。素敵ですね。それでは少しお仕事の話から離れますが、趣味や日課などはありますか?

仕事人間な私ですが、空手は今も定期的にやっていますね。忙しい時には難しいですが、週に1回くらいはやりたいなと思っています。私が20歳の時から通っている道場は稽古が厳しいですが、熱中してやることでリフレッシュできますし、頭の中を真っ白にしてリセットし、自分の心に向き合うこともできるのです。これは大きいですし、良いメリハリになっています。

それと道場には子供から年齢を重ねた素敵な大人の方々まで幅広い年齢層の方々がいるのですが、初心者の方が頑張って強くなっていく過程を応援していったりと、人の成長を見られるのも楽しいですね。エネルギーをもらうこともできますし,人を信じたいと思えます。

改めて言いますが、やはり空手は私に様々なことを教えてもくれました。例えば私の道場では、弱いものいじめは絶対にダメです。黒帯は白帯の技を受けることに専念したりと、上が下を伸び伸びと稽古させて、それで下が成長していきます。それに空手で相手とやり合うことを通じ、相手の気持ちをくみ取ることや尊重する心も学べます。そんな空手、そして長年通わせてもらっている道場、師匠、先輩、仲間との関係はこれからも続けていきたいですね。

03 ◆弁護士として心がけていること

『人を立場で決めつけず、その人のオンリーワンのキャラクターと向き合う』

――弁護士として心がけていることはありますか?

ジャンルで決めつけないことですね。労働事件だからこういう対応をしよう、離婚事件ならこういう対応みたいなことはしないようにしています。同じジャンルだからといって、誰にでも同じ対応はしてはいけないと思っています。まずは関連する法律を語るよりも、依頼者の方がどういう状況にあってどういう心境かを見極めることの方が大事です。それによって依頼者の方の気持ちをくみ取った上で話せ、どんな法律ややり方がいいかもわかるのです。

そして同じように、人を立場で見ないようにもしています。この人は社長さんだから、この人は労働者だから、この人は妻だからとかそういう型にはめて人を見ては、その人自身としっかりと向き合うことはできませんからね。ちゃんとその人自身と向き合い、その人のオンリーワンのキャラクターに向き合うようにしています。これもやり方を決めていく上で、とても大事です。

――ご自身の弁護士としての強みはどこだと思いますか?

努力をし続けることができることですかね。例えば先ほどの心がけていることも、完璧にできているわけではありません。しかし常にそれができるようになることを目指して、努力はしているつもりです。私は不器用でダメなところがたくさんありますが、そういう自分をありのまま受け入れて前進するようにしています。同じように不器用だったりダメなところがあったりする人の生き方や気持ちに同調できるという意味では、弁護士としては強みでもあると思います。それと私は空手の黒帯を取るのに15年かかりましたが、そういう続ける力も強みかなと思っています。

それから弁護士の仕事に活かすため、経営学修士(MBA)や心理学の資格など様々な資格を取得したりしました。特に思い入れがあるのは経営学修士(MBA)で、人事労務や労働事件の経験を積んでいく中で労働者保護と経営のバランスを取るのは法律だけでは難しく、経営学の中に答えがあるように思えたのです。それで弁護士の仕事をしながら大学院に通って取得したのですが、経営学は人と人の向き合い方の学問でもあり、とても勉強になりましたね。経営者の方と話す時の材料に使えることもありますし、経営者の方から多少信頼も得やすくなりました。

他に離婚後などには経済的に自立することが必要になる依頼者の方などもいますが、そういう時に役立てられるようにファイナンシャルプランナーの資格も持っています。もちろん専門でやられている方ほどではないですが、そういう方面にも知識があって考えてくれるということで依頼者の方に安心してもらえたりもするので、役に立っていると思います。

04 ◆目指す方向性

『替えのきかない、その人にとっての心のお守りに』

――今後目指す方向性や、積極的に取り組んでいきたいことなどはありますか?

方向性に関しましては、「人の心」の全てを知ることはできないですが、「人の心」には今後も向き合っていきたいですね。依頼者の方との出会いも一期一会ですし、出会いを大切にしていきたいですね。可能な限り、依頼者の方一人一人と、しっかり向き合っていきたいです。

それとホントは自分の代わりの弁護士はいくらでもいるのでしょうが、それでも、その依頼者の方にとってこの人しかいないという弁護士でありたいですね。ですから、「人」と「人」として依頼人の方々と向き合っていきたいと思います。その人にとっての心のよりどころ、『心のお守り』でありたいですね。当事務所は本郷三丁目駅から徒歩1分ほどでアクセスも良いので、困ったことがある人は早期に取り組むことや早期解決が大事な場合もあるので、気軽にぜひ相談に来て欲しいです。

そしてジャンルに関しては、今後も街の弁護士として特にジャンルにはこだわらずにやっていきたいですね。街弁としての親しみやすさも持ち続けたいです。あえてライフワークとして挙げるなら、人事労務、家事事件や成年後見等の高齢者・障がい者支援だけでなく、空手の経験も活かせますしスポーツ法務にも取り組んでいきたいですね。スポーツ事故はそれに関する著書(スポーツ事故対策マニュアル 体育施設出版 共著2017年7月)もありますので、興味がある方は読んでみて欲しいです。

それからまだあまり経験はありませんが、プロスポーツ選手のセカンドキャリアの支援もしてみたいですね。日本のスポーツ界は大成功した人など一部を除けば厳しい現実の生活が待っていて、とてもリスクの高いものになっています。でもそんなギャンブルじゃダメだと思うのです。挑戦する人が減ってしまいますし、全体のレベルも下がってしまいます。何より夢がありませんよね。ですから、そういうスポーツのプロを目指す方々が、なるべくリスクを少なくして挑戦できる仕組みのある社会になってほしいし、そうなるためにお役に立てたらなと考えています。失敗してもいい、失敗を許容できる社会であれば夢も持ちやすいですし、頑張りたい人が納得できるまで頑張ることができますからね。あっ、これはスポーツに限らないですかね。

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