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かとう あきとし
加藤 晃敏弁護士
PSF法律事務所
久屋大通駅
愛知県名古屋市中区錦3-5-28 錦サンライズ4B
注力分野
対応体制
  • 分割払い利用可
  • 初回面談無料
  • 休日面談可
  • 夜間面談可
  • 電話相談可
  • メール相談可
  • WEB面談可
注意補足

刑事事件についてのみ初回面談無料。他は1時間5500円。

インタビュー | 加藤 晃敏弁護士 PSF法律事務所

まさか友人とアクリル板越しに話すとは……。逮捕をきっかけに変わった友人を弁護して
「罪を犯した人にもさまざまな背景や事情があります。そういう人に新しい道を作るのが、刑事弁護のやりがいだと思っています」

愛知県名古屋市にあるPSF法律事務所の代表を務める加藤 晃敏(かとう あきとし)弁護士は、こう話します。

相手がどのような状況に置かれていても、あくまでも人対人の関係を大切にする。
そして、信頼関係を築くことで依頼者の最大限の利益を導き出す。

穏やかな表情と確固たる意志の持ち主である加藤先生の、刑事弁護における実績をお聞きしました。

01 原点とキャリア

きっかけは一冊の書籍。誇りをもって刑事弁護に向き合う
――なぜ、弁護士を目指したのですか?

中学3年生のころ、父から勧められて「13歳のハローワーク」という、たくさんの職業が紹介されている本を読みました。

父から「このなかから将来の職業を選びなさい」と言われて選んだのが、弁護士、医者、パイロットだったのです。

その後、学校の授業で陪審員裁判の模擬裁判をすることがあり、弁護士という仕事の面白さを実感しました。

そのため、弁護士を目指そうと思いました。


――これまで経験した事件の分野を教えてください。

私が弁護士になってはじめて勤務した事務所は損害保険会社を顧問に持っており、主に交通事故案件に多く携わりました。

一方、国選で刑事弁護を引き受けることもあり、弁護士になってすぐのころから刑事事件にも携わっていたのです。

現在はPSF法律事務所を立ち上げ、引き続き刑事事件と交通事故を多く扱っています。
今後は特に、刑事事件に注力します。


――加藤先生が刑事事件に力を入れるのはなぜですか?

世の中では「刑事弁護は悪い人を助ける行為」と思われているかもしれません。
報道で事件の凶悪性ばかりがクローズアップされるので無理もないと思います。

しかし、実際に被疑者や被告人と話すと、さまざまな背景や事情があったんだなとわかります。

もちろん罪を犯すのはよいことではありません。
しかし、一度失敗してしまった人が再起できないのは違うと思うんです。

そういう人に新しい道を作れるのが刑事弁護のやりがいです。
刑事弁護に後ろめたさを感じることはまったくなく、むしろ誇りを持って仕事をしています。

02 解決事例①

信頼により変わった人生。実刑になるも依頼者が感謝した理由
――印象に残っている事件を教えてください。

弁護士になって間もないころ、国選で薬物事件を担当しました。
ただ、いきなり困難に直面したのです。

依頼者さまはなかなか心を開いてくれず、接見に行ってもほとんど話をしてくれませんでした。
これでは事件の状況を把握することすらできません。

正直、焦りました。
弁護士1年目で自分に自信がなく、どうしてよいのかわからなかったんです。


――いきなり行き詰まってしまったわけですね。

当時の事務所の先輩にとにかく相談しました。

先輩からは「依頼者が今頼れるのは弁護士しかいない。会って間もない人間に話せることが少ないのは当然で、とにかく接見を重ねるしかない」って言われたんです。

少しだけ私の幼少期の話をすると、勉強もスポーツも「人より多くやらないと勝てない」と思ってやっていました。
だから、先輩の言葉がすんなり心に入ってきたんです。


――状況は好転しましたか?

粘り強く接見を続けていると依頼者様も心を開いてくれ、少しずつ自分のことを話してくれるようになったのです。

事件のことはもちろん、複雑な家庭環境で育ったこと、これまでも社会に馴染めず苦しい気持ちを抱えて生きてきたことなど、堰(せき)を切ったように話してくれました。


――信頼関係が築けたのですね。最終的にはどのようになったのですか?

犯した罪の内容が比較的重かったこともあり、最終的には実刑判決となってしまいました。

その後、依頼者様は刑務所に入りましたが、一度だけ手紙をくれたのです。
手紙のなかで、私と話せてうれしかったこと、そのおかげで人生を前向きに考えられるようになったことが綴られていました。

この手紙を読んで、弁護士という仕事を選んで本当によかったと思いました。
微力ながら、人生が好転する手助けをできたのだと思えたんです。

03 解決事例②

アクリル板越しに話した友人。逮捕されてはじめて気づくこと
――ほかにも印象に残った事件はありますか?

友人から接見希望の連絡をもらったことは忘れもしません。
友人は交際相手に暴行を加えてしまい逮捕されたのです。

交際相手が知らない男性と仲良くお酒を飲んでいたことに腹を立て、感情的になって少しだけ暴行を加えてしまったとのことでした。

しかし、現場となったお店は繁華街にあるため多数の目撃者がおり、お店を出たあとは防犯カメラに写っていたのです。

目撃者の通報により友人は逮捕されてしまいました。


――接見に行ったとき、ご友人はどのような様子でしたか?

とても反省している様子でした。

「まさか自分が留置所に入るとは思っていなかった」と言っていました。
今回のことを経験して、「交際相手がほかの男性と親密にしていると、今回のようなことを起こしてしまう自分」に気づいたそうです。

そういう意味では、逮捕されたことを前向きにとらえているようでした。

ただ、同時にメンタルもかなりやられているという印象でした。
留置されている間は行動を制限されるばかりでなく、見知らぬ人と相部屋になることもあります。
そのうえ話す相手もいないということで、私が接見に行くと安堵しているような印象でした。

そういう場面でも、刑事弁護の意味を感じました。


――事件解決に向けて、加藤先生はどのように対処したのですか?

まずは友人の交際相手と話をして示談をまとめました。
その方は、当初感情的になっていましたが、希望する条件をこちらがのむ形で誓約書も作りました。

最終的に不起訴になり、友人は無事に釈放されました。
その後、友人は過ちを繰り返すことなく、バリバリと仕事に励んでいます。

この事件は、彼にとってさまざまな意味でよい薬になったのだと思います。


――刑事弁護において、加藤先生はどのようなスタンスで臨んでいますか?

まずは依頼者様と信頼関係の構築に努めます。
そうしないと、依頼者様の言葉が本当かどうかわからないからです。

そして「本当のことを話してくださいね」「自分のやったことは本当にこれだけですか?」と話します。
なかにはこの段階になって「実はほかにも……」とはじめて正直に話してくれる方もいるため、信頼関係の構築は本当に大切です。

一方で、防犯カメラの映像など客観的な証拠を集め、それを軸として事件の全体像を考えます。
依頼者様、被害者にかかわらず人の証言は変わることもありますが、客観的な証拠は事実として変わりません。
両者の整合性を冷静に判断するのも大切なことです。

04 弁護士として心がけること

大切なのは信頼関係。早めの相談がよい解決につながる
――弁護士としてのこだわりを教えてください。

依頼者様に信頼してもらうために、偏見やバイアスを持たないように気をつけています。

出会うときの立場は被疑者・被告人と弁護士かもしれませんが、お互いひとりの人間です。
まずは人対人としての信頼関係を築くことが大切です。

そのため、依頼者様のお話をきちんとお聞きします。
たとえば、途中で論点のズレに気づいたり反論したくなることがあっても、まずは最後までお聞きするようにしていますね。


――刑事事件で困っている方やそのご家族の方へ、メッセージをお願いします。

「弁護士にこんなこと相談してもよいのかな?」と迷う方もいるかもしれません。
しかし、特に刑事事件においては、相談は早いほうがよいというケースもよくあります。

結局、相談するという行動が、一番よい形での解決につながる可能性を高めるのです。
相談したほうがよいのか迷うのであれば、早めにご相談いただければと思います。
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