2ちゃんねるや5ちゃんねるに転載された投稿記事について削除の可否と対応方法を整理
瀬戸 伸一
弁護士
【ご相談内容】ニュース記事や掲示板の投稿内容が、別サイトに転載されて第三者に閲覧され続けるケースでは、元の投稿先とは別に、転載サイトへの対応が問題となることがあります。
基本的には第1次的には転載先の定めるルールに従って削除要請の交渉を行い、削除がされない場合には、裁判手続きを利用した削除請求を行うことになります。
5ch.net 2ch.scとも、サイトが定める削除ガイドラインがあり、これに従って任意削除の要請をします。削除の可否や削除要請の方法等細かく規定されています。
相談で多いものは、①氏名・住所・電話番号等の個人情報の削除をしたい、というものと、②犯罪行為の報道・投稿について不起訴となった、長期間経過したので削除をしたい、というものですので、この2点について取り上げようと思います。
5chですとガイドラインによれば、
① 個人情報の削除
個人情報等の投稿について、個人三種にあてはまる人については、広く削除対象になります。誹謗中傷も個人を特定する情報を伴っているものはほとんど削除されます。
なんらかの事故や事件を起こした人、メディアに出ている人、政治家については、基本放置になりますので、この場合の多くは、裁判による削除が必要になってきます。
② 犯罪行為の報道・投稿の削除
ですが、犯罪報道があったものの不起訴となった場合は、削除をしてくれやすくなります。不起訴といっても、犯罪事実は認められる起訴猶予や犯罪事実についてあやしいという嫌疑不十分、犯罪事実がないという嫌疑なしまであり、不起訴処分告知書にはこの起訴猶予、嫌疑不十分、嫌疑なしの内容まで記載されないことも多く、さらに、嫌疑なしとはなかなか検察庁がしないため、不起訴になっていれば即削除を認めてもらえるということでもありません。削除人の判断では、嫌疑なしであれば即削除をするような話もありますが、上記の区別がない、起訴猶予、嫌疑不十分という場合は、犯罪の種類、内容、本人の更生、投稿からの経過期間、削除の必要性、を総合考慮して決定しているようです。
任意の削除が認められなかった場合は、裁判所に削除の申立をしてもらうことになります。裁判所が削除が相当と判断したものについては、5ch 2chとも従っているようです。
【注意コメント】
転載サイトでは、元の投稿が削除されていない限り、転載記事のみを削除することは難しい運用となっていることが多いです。
そのため、削除対応を検討する際には、オリジナルの投稿先と転載先を切り分け、順序立てて対応することが重要です。
また、削除要請には形式的な要件も多く、手続きを誤ると対応自体が行われないこともあります。
投稿内容や掲載状況に応じて、どのような対応が考えられるのかを整理したうえで進めることが、現実的な解決につながります。