みずぐち てつや
水口 哲也弁護士
水口綜合法律事務所
久屋大通駅
愛知県名古屋市中区丸の内3-5-33 名古屋有楽ビル10階1004
インタビュー | 水口 哲也弁護士 水口綜合法律事務所
不動産が絡む複雑な相続に強い名古屋の代表弁護士。相場を上回る不貞慰謝料や親権奪回も。将棋でアマ5段の戦略と勝負眼
大阪でキャリアの一歩を踏み出し、青春時代を過ごした名古屋で独立した水口綜合法律事務所の水口 哲也(みずぐち てつや)弁護士。
経験豊富な中小企業法務のほか、不動産や医療の知見を活かして相続や離婚・男女トラブルなどでも難題に挑み、結果を出してきました。
アマチュア5段の将棋で鍛えた、緻密な戦略と勝負勘も目を引きます。
「法律は、願いを叶えるために使う道具なんです」。
依頼者の思いに応えるため、全力投球する日々を追いました。
経験豊富な中小企業法務のほか、不動産や医療の知見を活かして相続や離婚・男女トラブルなどでも難題に挑み、結果を出してきました。
アマチュア5段の将棋で鍛えた、緻密な戦略と勝負勘も目を引きます。
「法律は、願いを叶えるために使う道具なんです」。
依頼者の思いに応えるため、全力投球する日々を追いました。
01 キャリアと原点
15年超のキャリアと経験。大阪で修行し、青春を謳歌した名古屋へ
ーー弁護士を志したのは、どんな理由からだったんですか?
小さい頃から母の影響で法廷ドラマをよく観ていて、社会正義や弱者のために奮闘する弁護士に憧れるようになったんです。
とくに大きな影響を受けたのが 『白い巨塔』でした。
そこで繰り広げられる医療裁判に、夢中になったことを今でもよく覚えています。
最近は、女性初の弁護士・三淵 嘉子さんをモデルにしたNHKの朝ドラ『虎に翼』も話題になっていますよね。
ーー実際に弁護士になり、15年以上のキャリアを築いてこられました。
最初に勤めたのが、大阪市内にある法律事務所でした。
約9年在籍し、中小企業法務を中心に離婚や相続などの個人案件にも携わりました。
当時、最もご依頼が多かったのが不動産問題です。
売買や賃貸などについて、中小企業のほかに上場企業や大手エンタメ会社の案件を任せていただくこともありました。
それから地元に戻り、現事務所を開業しました。
私にとって、名古屋は青春時代を過ごした大切な場所です。
恩返ししたい思いで、ここで独立しようと決めました。
小さい頃から母の影響で法廷ドラマをよく観ていて、社会正義や弱者のために奮闘する弁護士に憧れるようになったんです。
とくに大きな影響を受けたのが 『白い巨塔』でした。
そこで繰り広げられる医療裁判に、夢中になったことを今でもよく覚えています。
最近は、女性初の弁護士・三淵 嘉子さんをモデルにしたNHKの朝ドラ『虎に翼』も話題になっていますよね。
ーー実際に弁護士になり、15年以上のキャリアを築いてこられました。
最初に勤めたのが、大阪市内にある法律事務所でした。
約9年在籍し、中小企業法務を中心に離婚や相続などの個人案件にも携わりました。
当時、最もご依頼が多かったのが不動産問題です。
売買や賃貸などについて、中小企業のほかに上場企業や大手エンタメ会社の案件を任せていただくこともありました。
それから地元に戻り、現事務所を開業しました。
私にとって、名古屋は青春時代を過ごした大切な場所です。
恩返ししたい思いで、ここで独立しようと決めました。
02 注力分野と強み①
不動産が絡む相続に強く、遺産分割協議の一部無効を争い勝訴
ーー現在はどんな事件を重点的に扱っているんですか?
駆け出しの頃から扱ってきた不動産や中小企業法務のほか、相続や離婚・男女トラブル、
刑事事件、さらに労働問題のご相談も労使双方からお受けしています。
あとは医療事件です。
これはテレビドラマ『白い巨塔』の影響ですね。
なかでも最近は、相続や離婚のご依頼をよくいただいています。
私の強みを挙げるなら、ひとつは不動産に詳しいことでしょう。
不動産業者との強固なネットワークもあるので、複雑な事案も解決のお手伝いができます。
ーー相続、離婚とも不動産の扱いで揉めるケースが多いと聞きます。
不動産が争点になったケースとしては、たとえば遺産分割協議の一部無効を争った事案がありました。
依頼者さまは、お父さまを亡くした息子2人の弟さまです。
問題の発端は、兄弟ですでに取り交わした遺産分割協議書のなかに、実家の土地建物が含まれていないことが発覚したことでした。
協議書では、そこに記載のない財産はお兄さまが相続する決まりになっていたため、お兄さまが依頼者さまに無断で実家不動産の所有権移転登記をされていたんです。
ーー弟さんにとっては、寝耳に水だったと。
そのため私たちは、遺産分割協議の無効を訴え、調停を申し立てました。
その結果、錯誤無効(誤解していたことによる無効)と認められ勝訴。
その後協議をやり直し、実家不動産を2人で分割する内容の和解にこぎ着けることができたんです。
不動産をめぐっては、新たな動きも出ています。
2023年に施行された相続土地国庫帰属制度です。
相続で取得し、管理や処分に困っている土地を国に引き取ってもらう制度です。
活用を考えている方はぜひご連絡いただきたいですね。
相続や離婚では不動産のほかに、医療の知見が重要なファクターになることもあります。
ーーどういうことですか?
たとえば、遺言書の有効性を争う場面です。
亡くなった方が生前、認知症を患っていたとしましょう。
その際に、治療のカルテや主治医の意見書を証拠に遺言書の無効を主張したり、逆に相手から無効だと訴えられたりすることがあります。
その際に医療に詳しい私であれば、医学文献を引用するなどして無効を立証したり、反論したりできるはずです。
駆け出しの頃から扱ってきた不動産や中小企業法務のほか、相続や離婚・男女トラブル、
刑事事件、さらに労働問題のご相談も労使双方からお受けしています。
あとは医療事件です。
これはテレビドラマ『白い巨塔』の影響ですね。
なかでも最近は、相続や離婚のご依頼をよくいただいています。
私の強みを挙げるなら、ひとつは不動産に詳しいことでしょう。
不動産業者との強固なネットワークもあるので、複雑な事案も解決のお手伝いができます。
ーー相続、離婚とも不動産の扱いで揉めるケースが多いと聞きます。
不動産が争点になったケースとしては、たとえば遺産分割協議の一部無効を争った事案がありました。
依頼者さまは、お父さまを亡くした息子2人の弟さまです。
問題の発端は、兄弟ですでに取り交わした遺産分割協議書のなかに、実家の土地建物が含まれていないことが発覚したことでした。
協議書では、そこに記載のない財産はお兄さまが相続する決まりになっていたため、お兄さまが依頼者さまに無断で実家不動産の所有権移転登記をされていたんです。
ーー弟さんにとっては、寝耳に水だったと。
そのため私たちは、遺産分割協議の無効を訴え、調停を申し立てました。
その結果、錯誤無効(誤解していたことによる無効)と認められ勝訴。
その後協議をやり直し、実家不動産を2人で分割する内容の和解にこぎ着けることができたんです。
不動産をめぐっては、新たな動きも出ています。
2023年に施行された相続土地国庫帰属制度です。
相続で取得し、管理や処分に困っている土地を国に引き取ってもらう制度です。
活用を考えている方はぜひご連絡いただきたいですね。
相続や離婚では不動産のほかに、医療の知見が重要なファクターになることもあります。
ーーどういうことですか?
たとえば、遺言書の有効性を争う場面です。
亡くなった方が生前、認知症を患っていたとしましょう。
その際に、治療のカルテや主治医の意見書を証拠に遺言書の無効を主張したり、逆に相手から無効だと訴えられたりすることがあります。
その際に医療に詳しい私であれば、医学文献を引用するなどして無効を立証したり、反論したりできるはずです。
03 注力分野と強み②
不貞慰謝料や面会交流でカギを握った医療の知見。将棋でアマ5段の戦略眼
ーー離婚と医療の関わりでは、どんな事例が考えられるんでしょうか?
たとえば以前あったのは、不貞行為の慰謝料請求に関するものです。
元夫の不貞を理由に離婚し、元夫と不貞相手の女性に慰謝料を請求したいというご相談を受けたのが始まりでした。
ご依頼いただいた女性は、適応障害になるなど精神的にとても不安定な状態でした。
それを理由に相場を上回る慰謝料を求め、多額の慰謝料を受け取ることで和解することができたんです。
その際にカルテなどの資料を提出し、私たちの主張が医学的根拠に基づいたものだと訴えたことが決め手になったんです。
さらにこのほかに、親権の変更と面会交流をめぐって争った事案もありました。
ーーどんな事件だったのか、詳しく聞かせてください。
依頼者さまは、親権変更を望む女性(母親)でした。
当時は元夫(父親)が親権を持ち、赴任先の海外でお子さまと一緒に暮らしていたんです。
女性が心配していたのは、お子さまが不安定な精神状態にあったことでした。
それは父親の影響が大きいとして、親権を変更するよう調停を申し立てたんです。
私たちの主張が通って親権変更は叶ったんですが、ここで新たな問題が浮上します。
元夫が面会交流を求めてきたんです。
ーーそれにはどう対応したんですか?
直接顔を合わせる交流は、お子さまの精神状態を考えるとリスクが大きいと判断しました。
父親の存在が、お子さまを不安定にさせる原因になっていたからです。
その点を協力医と連携し、医学的見地から直接交流がお子さまの福祉に適さないと強く反論したんです。
それによって直接交流に歯止めをかけ、お子さまの写真をメールで送付するという間接交流だけを認めることで最終決着することができました。
遺言が無効か有効か。
面会交流を防げるかどうか。
どちらに転ぶかわからない、そんな紙一重の局面で何度も勝利を手繰り寄せてきました。
ーータフな交渉や裁判を得意としており、勝負強さがあると。
どんな難題でも、徹底したリサーチをもとに細かい事実を積み上げ、緻密な戦略を組み立ていくのは私の持ち味だと思います。
それは、特技の将棋で培った面もあるかもしれません。
実は高校時代に全国大会で準優勝したこともあり、都道府県や地区代表レベルに相当するアマチュア5段の段位を持っているんです。
私の弁護スタイルを将棋の駒でたとえるなら、「銀将」が近いかもしれませんね。
将棋の盤面を支配、制圧するイメージで使う駒です。
相手がどんな主張や反論をしてくるかを想定したうえで、こちらに不利になりそうな負け筋をひとつずつつぶし、勝利に近づいていく。
そんな風に頭のなかで戦略を練り上げ、最終的な出口や落とし所を探るのが得意なんです。
たとえば以前あったのは、不貞行為の慰謝料請求に関するものです。
元夫の不貞を理由に離婚し、元夫と不貞相手の女性に慰謝料を請求したいというご相談を受けたのが始まりでした。
ご依頼いただいた女性は、適応障害になるなど精神的にとても不安定な状態でした。
それを理由に相場を上回る慰謝料を求め、多額の慰謝料を受け取ることで和解することができたんです。
その際にカルテなどの資料を提出し、私たちの主張が医学的根拠に基づいたものだと訴えたことが決め手になったんです。
さらにこのほかに、親権の変更と面会交流をめぐって争った事案もありました。
ーーどんな事件だったのか、詳しく聞かせてください。
依頼者さまは、親権変更を望む女性(母親)でした。
当時は元夫(父親)が親権を持ち、赴任先の海外でお子さまと一緒に暮らしていたんです。
女性が心配していたのは、お子さまが不安定な精神状態にあったことでした。
それは父親の影響が大きいとして、親権を変更するよう調停を申し立てたんです。
私たちの主張が通って親権変更は叶ったんですが、ここで新たな問題が浮上します。
元夫が面会交流を求めてきたんです。
ーーそれにはどう対応したんですか?
直接顔を合わせる交流は、お子さまの精神状態を考えるとリスクが大きいと判断しました。
父親の存在が、お子さまを不安定にさせる原因になっていたからです。
その点を協力医と連携し、医学的見地から直接交流がお子さまの福祉に適さないと強く反論したんです。
それによって直接交流に歯止めをかけ、お子さまの写真をメールで送付するという間接交流だけを認めることで最終決着することができました。
遺言が無効か有効か。
面会交流を防げるかどうか。
どちらに転ぶかわからない、そんな紙一重の局面で何度も勝利を手繰り寄せてきました。
ーータフな交渉や裁判を得意としており、勝負強さがあると。
どんな難題でも、徹底したリサーチをもとに細かい事実を積み上げ、緻密な戦略を組み立ていくのは私の持ち味だと思います。
それは、特技の将棋で培った面もあるかもしれません。
実は高校時代に全国大会で準優勝したこともあり、都道府県や地区代表レベルに相当するアマチュア5段の段位を持っているんです。
私の弁護スタイルを将棋の駒でたとえるなら、「銀将」が近いかもしれませんね。
将棋の盤面を支配、制圧するイメージで使う駒です。
相手がどんな主張や反論をしてくるかを想定したうえで、こちらに不利になりそうな負け筋をひとつずつつぶし、勝利に近づいていく。
そんな風に頭のなかで戦略を練り上げ、最終的な出口や落とし所を探るのが得意なんです。
04 悩んでいる人たちへ
法律は、願いを叶えるための道具。迷わずSOSを届けてほしい
ーー依頼者との対話やコミュニケーションの部分で大切にしていることはありますか?
ご本人が大切にしたいもの、望んでいることは何なのか。
どこまでなら譲れて、どこまでは絶対に守りたいのか。
そこを突っ込んでお聞きし、論点をしっかり整理することを大切にしています。
それがはっきり定まらないと具体的な戦略を描けず、その入口を間違えると本当に手にしたいものを取り逃してしまう恐れがあるからです。
ーー本当に手にしたいものは何なのか。簡単なようで難しいことかもしれません。
多くの依頼者さまは、切羽詰まった状況で混乱していらっしゃいます。
合理的な判断ができないのは仕方のないことです。
だからこそ、私を頼っていただきたいんです。
どこに問題の核心があり、どうすれば解決できるのか、じっくり検討させていただきます。
法律は、みなさんの願いを叶えるために使う道具なんです。
堅いイメージがあるかもしれませんが、つくるのも人間、運用するのも人間です。
私がどなたも温かくお迎えしますので、迷わずSOSを届けていただけるとうれしいですね。
ご本人が大切にしたいもの、望んでいることは何なのか。
どこまでなら譲れて、どこまでは絶対に守りたいのか。
そこを突っ込んでお聞きし、論点をしっかり整理することを大切にしています。
それがはっきり定まらないと具体的な戦略を描けず、その入口を間違えると本当に手にしたいものを取り逃してしまう恐れがあるからです。
ーー本当に手にしたいものは何なのか。簡単なようで難しいことかもしれません。
多くの依頼者さまは、切羽詰まった状況で混乱していらっしゃいます。
合理的な判断ができないのは仕方のないことです。
だからこそ、私を頼っていただきたいんです。
どこに問題の核心があり、どうすれば解決できるのか、じっくり検討させていただきます。
法律は、みなさんの願いを叶えるために使う道具なんです。
堅いイメージがあるかもしれませんが、つくるのも人間、運用するのも人間です。
私がどなたも温かくお迎えしますので、迷わずSOSを届けていただけるとうれしいですね。