むろい りょう
室井 涼弁護士
弁護士法人エース 横浜事務所
関内駅
神奈川県横浜市中区相生町2-42-3 横浜エクセレント17-6階A
インタビュー | 室井 涼弁護士 弁護士法人エース 横浜事務所
労働事件や離婚事件に尽力。難しい事件でも証拠や交渉を武器に依頼者の利益を勝ち取る
「依頼者さまの要望を最大限実現できるよう常に考えることを意識しています」
弁護士法人エース 横浜事務所に所属する室井 涼(むろい りょう)弁護士は、不撓不屈(ふとうふくつ)の精神で依頼者さまと向き合っています。
労働問題を得意とする室井先生は運転手の残業代請求において証拠を積み上げて、無事に和解となりました。
また、一方的に離婚を要求された事案でも、慰謝料や財産分与をまとめて依頼者の納得のいく結果を得ました。
なぜ、法律に困る依頼者に最後まで寄り添うのか?
室井先生の素顔に迫りました。
弁護士法人エース 横浜事務所に所属する室井 涼(むろい りょう)弁護士は、不撓不屈(ふとうふくつ)の精神で依頼者さまと向き合っています。
労働問題を得意とする室井先生は運転手の残業代請求において証拠を積み上げて、無事に和解となりました。
また、一方的に離婚を要求された事案でも、慰謝料や財産分与をまとめて依頼者の納得のいく結果を得ました。
なぜ、法律に困る依頼者に最後まで寄り添うのか?
室井先生の素顔に迫りました。
01 原点とキャリア
周囲から頼りにされる弁護士に憧れて、自身も弁護士の道へ
――弁護士を目指そうと思ったのはいつですか?
まだ幼稚園に通っていたころです。
私は4人兄弟の長男ですが、2歳下の弟は障がいをもっています。
そのため、同じように障がいをもつ親御さんが、弁護士である父に相談しているのを目にしていました。
父は周囲の親御さんからとても頼りにされていました。
子どもながらに父に憧れていた私は、幼稚園生のころには弁護士になりたいと思っていたのです。
その後、小学校、中学校と進学しても夢は変わらず、大学生(法学部)のころに本格的に目指すようになりました。
正直、幼いころはただ漠然と弁護士である父に憧れていました。
しかし、いざ、自分が弁護士を目指す立場になると「頼りになる先輩弁護士」へと見方が変わっていったのです。
まだ幼稚園に通っていたころです。
私は4人兄弟の長男ですが、2歳下の弟は障がいをもっています。
そのため、同じように障がいをもつ親御さんが、弁護士である父に相談しているのを目にしていました。
父は周囲の親御さんからとても頼りにされていました。
子どもながらに父に憧れていた私は、幼稚園生のころには弁護士になりたいと思っていたのです。
その後、小学校、中学校と進学しても夢は変わらず、大学生(法学部)のころに本格的に目指すようになりました。
正直、幼いころはただ漠然と弁護士である父に憧れていました。
しかし、いざ、自分が弁護士を目指す立場になると「頼りになる先輩弁護士」へと見方が変わっていったのです。
02 解決事例①
多く働いても払われない残業代。証拠を集めて数百万円を獲得
――印象に残っている事件を教えてください。
ある専属ドライバーの方から依頼を受けました。
依頼者さまのお話をお聞きすると、残業代が支払われてないことに悩んでいるとのことでした。
しかし、よく調べるとそもそも契約形態が曖昧で、しかも契約書面がないという状態。
そのため、法律上の労働者にあたる雇用契約なのか、そうでない業務委託契約なのかはっきりしなかったのです。
――契約書がなくても、契約形態を判断できるのですか?
できます。
一般的に契約形態の判断は、実際の労働環境に照らし合わせて考えます。
たとえば、働く時間や場所が決められているか?
あるいは、会社(上司)の命令に従う義務があるか?ということです。
一般的な会社員の方は就業時間と就業場所が決められており、基本的に会社(上司)からの命令には従わないといけません。
これが雇用契約で、法律上の労働者とみなされます。
しかし、個人事業主のような成果に対して報酬が支払われる場合は、業務委託契約と判断されて法律上の労働者とはみなされません。
後者の場合は、そもそも「残業」という概念がないため、当然残業代も支払われません。
そのため、まずは労働環境の実態を依頼者さまにヒアリングしました。
――結果はどうだったのですか?
お話をお聞きすると、雇用契約に近い働き方でした。
しかし、今度は実労働時間と、拘束されていても労働していない時間の切り分けが難しかったのです。
運転手なので、どうしても待機時間が発生します。
その時間を労働時間とみなすのか休憩時間とみなすのかが争点になりました。
――それを証明するのは難しそうですね。
依頼者さまは仕事の状況を、メッセージアプリを利用して会社に報告していました。
そのため、勤務開始・終了はもちろん、勤務中の状況も一定程度把握できたのです。
ただ、アプリのスクリーンショットが1,000枚になるほど証拠が多く、すべてを確認するには骨が折れました。
その証拠を突きつけると一審で勝訴しましたが、会社側が後に控訴。
最終的には二審で和解して、数百万円の残業代を獲得できました。
――ほかにも困っている方は多そうですね。
そうですね。
まず会社で働いている方は契約形態をよく確認してください。
雇用契約(会社員)だと思っていても、よく確認すると業務委託ということもあります。
もし、業務委託なら残業代が出なかったり、雇用保険に加入していなかったりすることもありますので注意してください。
また、残業代請求では証拠が重要です。
Googleマップタイムラインで位置情報と時間を紐づけするほか、シフト表や日記など、複数の情報(資料)を組み合わせると、より強力な証拠になります。
正直、証拠がないと証明が難しいため、可能であれば何らかの証拠を残しておいていただくと交渉がスムーズに進みます。
ある専属ドライバーの方から依頼を受けました。
依頼者さまのお話をお聞きすると、残業代が支払われてないことに悩んでいるとのことでした。
しかし、よく調べるとそもそも契約形態が曖昧で、しかも契約書面がないという状態。
そのため、法律上の労働者にあたる雇用契約なのか、そうでない業務委託契約なのかはっきりしなかったのです。
――契約書がなくても、契約形態を判断できるのですか?
できます。
一般的に契約形態の判断は、実際の労働環境に照らし合わせて考えます。
たとえば、働く時間や場所が決められているか?
あるいは、会社(上司)の命令に従う義務があるか?ということです。
一般的な会社員の方は就業時間と就業場所が決められており、基本的に会社(上司)からの命令には従わないといけません。
これが雇用契約で、法律上の労働者とみなされます。
しかし、個人事業主のような成果に対して報酬が支払われる場合は、業務委託契約と判断されて法律上の労働者とはみなされません。
後者の場合は、そもそも「残業」という概念がないため、当然残業代も支払われません。
そのため、まずは労働環境の実態を依頼者さまにヒアリングしました。
――結果はどうだったのですか?
お話をお聞きすると、雇用契約に近い働き方でした。
しかし、今度は実労働時間と、拘束されていても労働していない時間の切り分けが難しかったのです。
運転手なので、どうしても待機時間が発生します。
その時間を労働時間とみなすのか休憩時間とみなすのかが争点になりました。
――それを証明するのは難しそうですね。
依頼者さまは仕事の状況を、メッセージアプリを利用して会社に報告していました。
そのため、勤務開始・終了はもちろん、勤務中の状況も一定程度把握できたのです。
ただ、アプリのスクリーンショットが1,000枚になるほど証拠が多く、すべてを確認するには骨が折れました。
その証拠を突きつけると一審で勝訴しましたが、会社側が後に控訴。
最終的には二審で和解して、数百万円の残業代を獲得できました。
――ほかにも困っている方は多そうですね。
そうですね。
まず会社で働いている方は契約形態をよく確認してください。
雇用契約(会社員)だと思っていても、よく確認すると業務委託ということもあります。
もし、業務委託なら残業代が出なかったり、雇用保険に加入していなかったりすることもありますので注意してください。
また、残業代請求では証拠が重要です。
Googleマップタイムラインで位置情報と時間を紐づけするほか、シフト表や日記など、複数の情報(資料)を組み合わせると、より強力な証拠になります。
正直、証拠がないと証明が難しいため、可能であれば何らかの証拠を残しておいていただくと交渉がスムーズに進みます。
03 解決事例②
不貞されたうえ離婚の要求まで……。もめた慰謝料と財産分与
――ほかの分野の事例も教えてください。
ある男性の依頼者さまから「不貞した妻から離婚を要求されている」と相談を受けました。
この場合、奥様が有責配偶者(離婚の原因となる行為をした者)になるため、依頼者さまのほうが有利な立場となります。
しかし、依頼者さまのご要望をできるだけ叶えるには、「有責配偶者が離婚を求めている状態」のまま、慰謝料請求や財産分与を進める必要があります。
ただ、いつまでも婚姻状態が続いていると、依頼者さまは次に進むことができません。
そのため、いかに有利な条件を引き出し、いかに早く終わらせるかが事件解決の鍵でした。
――最終的にはどうなったのですか。
離婚調停がまとまらず、相手が訴訟を提起するかもしれないという不安定な状態でした。
そのため、まずは不貞慰謝料の部分だけでも決着をつけようと話をし、そのなかで財産分与もまとめることにしたのです。
最終的に依頼者さまは数百万円のお金を獲得でき、離婚も成立しました。
事件が解決するまで依頼者さまは暗い表情でしたが、離婚届の取り交わしをするときには、目に光が戻ったという様子でした。
――この事件で難しかったのは、どういったところですか。
依頼者さまのご要望と、法律で対応できる範囲のギャップを埋めることですね。
離婚事件では特に依頼者さまの気持ちが強く反映されます。
しかし、法律には限界があり、今回のように被害者側であってもすべての要望を叶えられるわけではありません。
そのため、少しでも依頼者さまに寄り添った解決策はないか、もしないのであればどのように話せば納得してもらえるかと非常に悩みました。
ただ、最終的には納得していただけたので、その点については一定の成果を得られたと思っています。
ある男性の依頼者さまから「不貞した妻から離婚を要求されている」と相談を受けました。
この場合、奥様が有責配偶者(離婚の原因となる行為をした者)になるため、依頼者さまのほうが有利な立場となります。
しかし、依頼者さまのご要望をできるだけ叶えるには、「有責配偶者が離婚を求めている状態」のまま、慰謝料請求や財産分与を進める必要があります。
ただ、いつまでも婚姻状態が続いていると、依頼者さまは次に進むことができません。
そのため、いかに有利な条件を引き出し、いかに早く終わらせるかが事件解決の鍵でした。
――最終的にはどうなったのですか。
離婚調停がまとまらず、相手が訴訟を提起するかもしれないという不安定な状態でした。
そのため、まずは不貞慰謝料の部分だけでも決着をつけようと話をし、そのなかで財産分与もまとめることにしたのです。
最終的に依頼者さまは数百万円のお金を獲得でき、離婚も成立しました。
事件が解決するまで依頼者さまは暗い表情でしたが、離婚届の取り交わしをするときには、目に光が戻ったという様子でした。
――この事件で難しかったのは、どういったところですか。
依頼者さまのご要望と、法律で対応できる範囲のギャップを埋めることですね。
離婚事件では特に依頼者さまの気持ちが強く反映されます。
しかし、法律には限界があり、今回のように被害者側であってもすべての要望を叶えられるわけではありません。
そのため、少しでも依頼者さまに寄り添った解決策はないか、もしないのであればどのように話せば納得してもらえるかと非常に悩みました。
ただ、最終的には納得していただけたので、その点については一定の成果を得られたと思っています。
04 弁護士として心がけること
コミュニケーションと意思疎通が大切。不撓不屈の精神で挑む
――弁護士として大切にしていることを教えてください。
コミュニケーションをきちんと取ること、そして意思疎通をすることが大切です。
また、諦めずに最後まで考えるということも大切にしています。
たとえば、先ほどの離婚事件の例では、依頼者さまの要望に沿って、少しでも叶えられる方法はないかと考えました。
依頼者さまのために、いつも不撓不屈の精神で事件を解決しています。
――最後に室井先生から法律に困っている人へメッセージをお願いします。
法律問題は多くの方にとって、非日常的なことだと思います。
いざ直面するとどう対処してよいのかわからず困るでしょう。
しかし、問題解決の第一歩は行動することです。
弁護士への相談こそが、問題解決の第一歩になります。
何かお困りのことがありましたら、迷わずにご相談ください。
コミュニケーションをきちんと取ること、そして意思疎通をすることが大切です。
また、諦めずに最後まで考えるということも大切にしています。
たとえば、先ほどの離婚事件の例では、依頼者さまの要望に沿って、少しでも叶えられる方法はないかと考えました。
依頼者さまのために、いつも不撓不屈の精神で事件を解決しています。
――最後に室井先生から法律に困っている人へメッセージをお願いします。
法律問題は多くの方にとって、非日常的なことだと思います。
いざ直面するとどう対処してよいのかわからず困るでしょう。
しかし、問題解決の第一歩は行動することです。
弁護士への相談こそが、問題解決の第一歩になります。
何かお困りのことがありましたら、迷わずにご相談ください。