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いでうえ ゆき
井手上 祐希弁護士
Authense法律事務所 新宿オフィス
新宿西口駅
東京都新宿区西新宿1-3-17 新宿第1アオイビル8階
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インタビュー | 井手上 祐希弁護士 Authense法律事務所 新宿オフィス

夫のモラハラやDVに悩む女性の味方に。メンタルヘルスに詳しい離婚カウンセラー、FPの資格も


東京都内を中心に7つの拠点を構え、60人超の弁護士が在籍するAuthense法律事務所。
新宿オフィスで離婚問題に力を入れているのが、井手上 祐希(いでうえ ゆき)弁護士です。
法テラス(日本司法支援センター)で経験を積み、離婚カウンセラーとファイナンシャル・プランナー(FP)の資格を取得。
依頼者の不安や悩みにとことん寄り添う伴走型の弁護とはーー。

01 弁護士としてのキャリア

債務整理を中心に、法テラスで困窮者や障がい者と向き合った4年間


ーー現事務所に入所される前は、法テラスで働いていらっしゃったようですね。

法テラスは、生活困窮者をはじめ、一般的な法律事務所にはなかなか頼めない事情をお持ちの方々から相談を受ける国の機関です。
そこでキャリアをスタートさせたのは、「困っている人を助ける仕事がしたい」と高校時代に弁護士を志したときの思いを実現できると思ったからです。

弁護士を目指して進学した大学生活では、1年生の頃から司法試験の予備校に通い、特例制度を利用して3年間で卒業しました。
少しでも早く弁護士になって、困っている方々のお役に立ちたかったからです。
そのために猛勉強し、単位数や成績の厳しい条件をクリアしたんです。


ーー法テラスではどんな相談を多く受けていたんでしょうか?

最も多かったのが債務整理です。
それに離婚が続き、とくに女性側のご相談を数多くお受けしてきました。

生活保護受給者、うつ病患者、身体・知的障がい者。
在籍した4年間で、苦しい境遇に置かれた人やハンデキャップを背負う人たちとたくさんお会いしてきました。

例えば、知的障がいと聴覚障がいをお持ちの女性の離婚相談をお受けしたときのことです。
聴覚障がいがあったので会話ができず、打ち合わせの際は手話通訳者に同席してもらったんですが、知的障がいもあるので手話でのコミュニケーションも簡単ではありませんでした。

それでも、調停で無事に離婚を成立させられました。
時間をかけて丁寧にお話を聞き、調停の場でうまく話せないご本人の気持ちを代弁できたからでしょう。
一筋縄ではいかない事件ばかりでしたが、依頼者さまへの寄り添い方を学べた充実の4年間でした。

02 注力分野と強み①

離婚カウンセラー、FPの資格も。モラハラ夫との離婚調停を成立


ーーそれから現事務所への移籍を決断したのは、どんな思いからだったんですか?

離婚問題を中心に扱っていきたい気持ちが芽生えたからです。
Authense法律事務所は2019〜2020年に約3,500件の離婚相談を受けており、経験豊富な弁護士が揃っています。
離婚問題に取り組むうえで最適な場所だと考えました。

離婚は夫婦だけの問題ではなく、親権や養育費などの子どもの問題、婚姻費用や財産分与などのお金の問題が絡んできます。
当事者の心のケアも大切です。
問題が複雑だからこそ、弁護士の力が問われる分野なんです。


ーー法テラス時代は、女性側の相談が多かったとおっしゃっていましたね。

当時は女性がメインでしたが、今は男女双方からご相談をいただいています。
女性について言えば、よくあるご相談のひとつにモラハラ(モラルハラスメント)があります。
夫の無視や暴言などによって、精神的に追い詰められてしまう方がたくさんいらっしゃるんです。

以前担当したある事件も、何ヶ月も夫に無視され続けた女性の離婚相談から始まったものでした。
心に深い傷を負っていらっしゃる様子で、早期の離婚をご希望だったんです。
調停や裁判では時間がかかってしまうため、第一に目指したのは、交渉による円満解決でした。


ーーうまく交渉をまとめることができたんですか?

夫側とコンタクトをとったんですが、そもそもモラハラの自覚がまったくなく、すぐには理解を得られませんでした。
それどころか、「関係を修復したい」と向こうから調停を申し立ててきたんです。

ただ、調停の結果はこちらの勝利で、離婚を成立させることができました。
相手に強気の姿勢で迫り、依頼者さまの思いを調停委員に根気強く訴え続けた執念でつかんだ結果でしたね。

依頼者さまは、モラハラのせいでうつ病を発症してしまっていたんです。
なんとかその苦しみから早く解放し、安心した生活を送れるお手伝いができてよかったですよ。


ーーうつ病に象徴されるように、離婚では感情的なケアも重要とよく聞きます。

そうした精神面もしっかりサポートするために、「離婚カウンセラー」の資格を取得したんです。
著名な離婚カウンセラーなどから、心に寄り添うカウンセリングの仕方を学びました。

離婚問題は法的な解決だけでなく、依頼者さまが気持ちの面でも納得し、安心して過ごせるようにサポートすることが大切です。
カウンセラーの資格を活かした、不安や悩みに親身に寄り添う対応。
常に依頼者さまの気持ちに配慮しようという心がけは、私の最大の持ち味だと自負しています。

資格についてはもうひとつ、FPも持っているんです。
離婚後、経済的に不安定となり生活に苦しむ方々は少なくありません。
離婚後の生活まで見据えて、財産分与や養育費などもしっかり確保できるように進めることが重要です。

先ほどご紹介した事件でも、離婚の成立とともに財産分与も折半することで合意し、離婚後の生活にもめどをつけて終わらせることができました。
財産の調査や将来の生活設計まで幅広くお手伝いするうえで、FPの知識はとても役立っていますね。

03 注力分野と強み②

男性側での離婚交渉も。面会交流とともに1ヶ月でスピード決着


ーー男性側の弁護を担当したときの事件についても教えていただけますか?

女性側が拒否していた離婚を、交渉によって約1ヶ月の短期間でまとめた事件がありました。

不倫などの決定的な理由がない場合、一方が拒否すると簡単には離婚できないんです。
そのケースもまさにそうでした。
調停や裁判までもつれると認められない可能性があるので、なんとか話し合いで合意する必要があったんです。


ーーつまり、交渉力が問われる事件だったんですね。

交渉は相手がいることで、こちらの意見を一方的に主張するだけでは解決できません。
相手の意見もしっかり聞いたうえで、うまく落とし所を探る必要があります。
一言でいえば、ポイントを押さえた交渉力が問われるんです。

その事件でも、交渉の過程で見えてきたポイントがありました。
離婚を拒む大きな要因は、どうやら夫への愛情よりも、離婚後の生活不安にあることがわかってきたんです。
そこで私が提示したのが、お子さん名義の預金を相手に全額譲ることでした。


ーー依頼者はその条件に納得してくれたんですか?

本来なら財産分与の対象になるものですが、「お子さんのために使うこと」を条件にすることで依頼者さまにも納得いただきました。

一方で、面会交流は絶対に譲れないポイントでした。
2人は当時すでに別居しており、お子さんは母親と一緒に暮らしていたんです。
依頼者さまは長くお子さんと会えない状況が続いていました。

相手は面会交流を頑なに拒否していたんですが、まずは電話による間接的な交流から始め、その後対面の交流に移行する折衷案で合意を取りつけることができました。

どんな交渉にも、どこかに必ず落とし所があるものです。
私はミステリー小説が好きで、そのなかには法廷ミステリーもよく出てきます。
複雑な事件を紐解いていく勘所は、小説からヒントをもらっている部分もあるのかもしれませんね。


ーー離婚以外では、法テラス時代によく扱っていた債務整理も得意分野といえそうです。

当時は、全体の半分ほどが債務整理に関するご相談でした。
破産や個人再生などの手続きは熟知しているので、安心してお任せいただきたいですね。

それと、現在は刑事弁護、とくに被害者支援にも力を入れているんです。
精神的にも大きなダメージを受けている被害者やご家族への対応には、細心の注意が必要です。
そのあたりは、離婚カウンセリングの知識と経験を活かして親身に寄り添うようにしています。

04 今後の展望

カウンセリング、交渉での円満解決。離婚を軸に、持ち前のスタイル貫く


ーー今後も、離婚問題を中心にキャリアを重ねていく考えですか?

軸は離婚問題ですが、それ以外の債務整理や刑事事件、さらに相続や不動産問題なども任されています。
一般民事を幅広くカバーし、ひとりでも多くの方のお役に立てるようにさらに力をつけていきたいですね。

私たちが受ける法律相談は、依頼者さまにとって人生を左右する重大な問題です。
大きな責任を背負っていることを肝に銘じ、一つひとつの事件に向き合っていく覚悟です。
同時に、私ならではの心の負担をやわらげるカウンセリング、交渉による円満解決を大事にするスタイルも貫いていきたいですね。
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