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あらい かずき
新井 一樹弁護士
弁護士法人新都法律事務所
天王寺駅
大阪府大阪市天王寺区大道1-8-15 サンパール天王寺ビル4階
対応体制
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インタビュー | 新井 一樹弁護士 弁護士法人新都法律事務所

本当に揉めない遺言書とは?生前対策に特化した丁寧な弁護で、被相続人の想いをつなぐ

「弁護士であれば、トラブルというマイナスの状態をゼロに戻すのは当たり前です。私はそこから更にプラスして、依頼者さまが前向きになれる解決を目指しています」
爽やかな笑顔でそう語るのは、新井一樹(あらいかずき)弁護士です。
表面的な問題だけでなく、トラブルの根源にまで踏み込む弁護スタイルは、新井弁護士の大きな強みだといえるでしょう。

現在は大阪市天王寺区に、新都法律事務所を独立開業。
刑事弁護や相続の生前対策、中小企業法務などに注力して取り組んでいます。

そんな新井弁護士が弁護士を志したのは、お父様の身に降りかかったある出来事がきっかけだったそう。
今回は新井弁護士の過去、そして現在の弁護活動にかける想いに迫ります。

01 弁護士を目指したきっかけ、キャリア

1000万円の賠償請求。父の悔しい経験から、弁護士の必要性を痛感

――弁護士を目指したきっかけを教えてください。

父が貿易会社を経営しているのですが、以前アメリカの企業との取引でトラブルに巻き込まれてしまったんです。
相手方から1000万円ほどの損害賠償を請求され、父は非常に困っていました。
もちろんアメリカまで出向いて戦うことも考えましたが、そうすると莫大な費用と時間がかかります。
全てのコストを考えた結果、戦うことを諦め、泣く泣く全額支払うことになったんです。


――それはさぞ、悔しい思いをしたことでしょう。

日頃から弁護士に相談していれば、そもそもこんなトラブルは起こらなかったはずなんです。
予防法務の大切さを、痛感しましたね。

企業にとって弁護士は欠かせない存在ですが、その重要性はあまり認知されていません。
そこで、父と同じような思いをする経営者を減らし、企業の心強いパートナーでありたいという想いが芽生え、弁護士を目指すことに決めました。


――現在は、新都法律事務所を独立開業されています。

代表弁護士の都とは、中高の同級生だったんです。
中高を共に過ごした天王寺区を、新しい都にしようという想いを込めて、新都法律事務所と名づけました。
新井と都で、「新都」でもありますしね(笑)

私たちの事務所では、企業法務や顧問、刑事事件や相続など、さまざまなご相談をお受けしています。
企業法務に関しては、私も都も韓国語対応ができるということもあり、韓国と取引をしている企業からのご依頼も多いです。
海外との取引でお悩みの方は、ぜひご相談ください。

02 注力分野

丁寧な示談交渉で早期解決を。被相続人の意思をつなぐ生前対策にも注力

――現在、先生が注力している分野は?

刑事事件と相続問題です。日頃から多くのご相談を受けています。

刑事事件は、主に加害者側の弁護に取り組んでいます。
盗撮や痴漢、不同意性交、売春防止法違反などは、特に経験も豊富です。

相続問題ですと、任意後見や遺言書作成といった生前対策に力を入れています。


――刑事弁護で、先生が心がけていることを教えてください。

スピーディーかつ、丁寧な示談交渉です。
事件には必ず、被害者がいます。
私は加害者の弁護人なので、加害者の権利や利益を守ることはもちろん大切です。
しかし、被害者のお気持ちを無視して解決まで進めることはいたしません。

被害者の方が今以上に傷つくことがないよう、慎重に丁寧に交渉することで、早期解決といった依頼者さまの利益にもつながるんです。


――では、相続問題ではいかがでしょうか?

たとえば遺言書を作成する場合、内容もさることながら、それをどう相続人へ伝えるかが大切です。
そもそも相続の紛争は、被相続人が亡くなった後に思いがけない内容の遺言書が出てくるなど、不意打ちによって起こるケースが多いんですよ。
親族間のすれ違いを防ぐため、私は依頼者さまの想いを事前に相続人たちへ伝えるようにしています。


――どのように伝えるのでしょうか?

相続人たちを集めて、話し合いの場を設けることもありますね。
依頼者さまの相続人たちへの想いや遺言書の意図など、私が間に入ってきちんと伝える場を作るようにしているんです。


――揉めたりしないんですか?

遺産の分割方法によっては、やはり納得のいかない相続人の方々もいらっしゃいます。
でもそこは、根気よく説得することが大切です。

相続は、単なる資産のリレーではありません。
被相続人の意思を後世につなぐ、想いのリレーなんです。
私が依頼者さまの人生を背負うという気持ちで粘り強くご説明すれば、大半の相続人は理解を示してくださいます。

どんなに兄妹間の仲が良くても、相続で揉める可能性はあります。
「相続」を「争続」にしないために、私が適切な生前対策のアドバイスをさせていただきますので、ぜひご相談ください。

03 解決事例

親子間の傷害事件。一歩踏み込んだ弁護で家族の確執を取り除く

――印象に残っている解決事例を教えてください。

親子間のトラブルで、私が息子さんの弁護人を務めた事件をご紹介します。
親御さんと揉めてしまった依頼者さまは、ついカッとなって親御さんを殴ってしまったんです。
親御さんが被害届を出し、依頼者さまは逮捕されてしまいました。

親を殴るなんて、なんて酷い息子なんだ…。
世間はきっと、そう思うでしょう。
でも、依頼者さまと何度も接見をする内に、この事件にはもっと深い背景があることに気が付いたんです。


――どういうことでしょうか?

親子間の確執です。
親御さんは非常に厳しい方で、依頼者さまも幼い頃から理不尽な想いをたくさん経験されていました。
依頼者さまが長年抱え続けてきた不満がとうとう爆発し、事件に至ったんです。


――事件にはさまざまな事情があるのですね。では、どのように解決したのでしょうか?

本件で一番重要なのは、親子関係の修復です。
単に示談をまとめて解決するだけでは、意味がないと思いました。
そこで私は、現在に至るまでの親子関係や、現在の感情などを依頼者さまから詳細に聞き取り、親御さんへお伝えすることにしたんです。


――親御さんの反応は?

ケガも負っていますし、最初は非常にご立腹でしたね。
少しでも落ち着いていただくために、依頼者さまの反省の気持ちをお伝えし、今後の家族の在り方を一緒に考えましょうと提案しました。

何度も何度も交渉を重ねた結果、親御さんも納得してくださり、示談が成立。
肝心の親子関係ですが、現在は程よい距離感で良好な関係を保っているそうです。


――同じことを繰り返さないためにも、問題の根本を解決するのが大切なんですね。

もちろん罪は償うべきですが、表面化した出来事だけを解決するのが弁護士の仕事ではありません。
事件のもっと奥まで足を踏み入れて、大元の原因を取り除く。
ここまでして初めて、依頼者さまの人生に真の利益をもたらす解決ができるのだと思います。

04 信念、今後の展望

ゼロではなくプラスの解決を。かかりつけ医のような弁護士でありたい

――先生の信念とは?

単にトラブルを解決するだけでなく、依頼者さまが前向きになる結果を導き出すということです。

マイナスの状態をゼロに戻すというのがトラブルの解決だとすれば、私はゼロの状態から更にプラスして、依頼者さまの人生がより良くなるご提案ができればと考えています。
弁護士はサービス業ですから、私は依頼者さまに喜んでいただきたいんです。
法律で決まってるから無理だと、決めつけてはいけません。
じゃあこういう解決はどうですか?と、柔軟な提案ができるのは、私の強みでもあります。


――今後の展望も、教えてください。

問題が起きたら相談するのではなく、困ったことを日常的に話せる身近な弁護士でありたいです。
歯医者さんに予防歯科があるように、法律の世界でも予防が非常に重要です。
企業間のトラブルは、事前のリーガルチェックで防げる可能性があります。
相続問題もきちんと生前対策をしておけば、紛争にならずに済むでしょう。

法律相談を後ろ倒しにして、良いことはありません。
大きな揉め事に発展する前に、どうかお早めにご相談ください。
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