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わかつき あきら
若月 彰弁護士
法律事務所クレシェンド
東京都品川区小山台1-8-12
注力分野
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インタビュー | 若月 彰弁護士 法律事務所クレシェンド

労働問題に特化した弁護士。固定残業代の壁を打ち破り、残業代獲得に成功!

労働問題にさらに力を入れるべく「法律事務所クレシェンド」を立ち上げた若月 彰(わかつき あきら)弁護士。

「労働者の力になりたい」と社会保険労務士の資格を取得するも、より労働者に寄り添えるようになるため弁護士資格を取得しました。

労働事件に特化したキャリアを歩んできた若月先生は、固定残業代が支払われていた営業職の残業代請求や一人体制の夜間警備員の残業代請求など、労働者の「モヤモヤ」を解決してきました。

そこまでして労働問題に取り組む理由は何なのでしょうか?
若月先生にその気持ちをお聞きしました。

01 弁護士になったきっかけ

困っている労働者の力に。社会保険労務士から弁護士への挑戦

――なぜ、弁護士になろうと思ったのですか?

私は大学の法学部で出たわけでもなければ、法律関係の仕事をしていたわけでもありませんでした。
ただ、会社員として働いている中で労働関係や社会保険のことに詳しくなりたいと思うようになったんです。
そこで、まず社会保険労務士(以下、社労士)の資格を取得しました。

「ようやく困っている労働者の役に立てる」と思いましたね。
社労士なので日々の小さな困りごとや、労災申請のサポートなどはできるんです。
でも、労災保険だけじゃ損害のすべてを補填できません。労災保険からは慰謝料はまったく支給されませんし、労災保険の休業補償給付や障害補償給付も失った収入の一部しか填補してくれません。

困っている労働者の代理人として損害賠償請求をするには、弁護士になるしか方法がなかったんです。


――社会人になってから司法試験に挑戦されたとのことですが、大変だったことはありますか?

はじめは会社員として働きながら、司法試験の勉強を頑張っていました。
ただ、司法試験ってそんなに甘いものじゃないって途中で気付いたんです。

正直、くじけそうになったこともありました。
でもそのたびに、タイムカードもないような会社で働いていたとき「働いた分より残業代が少ない」と困っていた仲間の顔が浮かんできたんですよ。

「いつか、そういった人を助けたい」という想いだけでがむしゃらに頑張りました。
そうやって司法試験の合格を掴みましたね。

02 弁護士としてのキャリア

労働問題に特化。未払残業代の請求で労災保険金のアップも

――これまで扱ってきた事件を教えてください。

弁護士になってはじめて勤めた事務所では、ほとんど労働事件に特化して扱っていました。
残業代請求、解雇事件、労災事件、賃金減額など幅広い経験があります。

労働問題っていろいろな話が複雑に絡み合っているんですよ。


――複雑に絡み合っている……と、言いますと?

たとえば残業代未払いの状態で、長時間労働によって体調を崩して休職を余儀なくされたとします。

まず、労災申請してそれが認められると、労災の保険金が支給されます。
ただ、これだけで休職中の生活費を賄えるか?というと難しいんですよ。


そこで、未払い残業代を請求して会社側に支払ってもらうんです。
また、会社に対して損害賠償を請求します。この損害賠償は慰謝料のほか、労災保険で填補されなかった休業損害、後遺症が残った場合の逸失利益を含みます。

そうすれば、後遺症が残って収入が減っても安心して暮らせるようになります。


――これだけ対応してもらえると、労働者としては心強いですね。

さらにもうひとつ話があるんです。

労災の保険金は労災前の給料を基準に決まります。
請求した残業代が会社に認められると、保険金算定のベースが変わる(増額される)んです。
そうなれば、支給される保険金も増えます。

このように労働問題ひとつとっても、いろいろな話が複雑に絡み合っているんです。

03 強みを活かした解決事例①

固定残業代なのに残業代請求。800万円獲得できた理由

――これまで解決した労働事件の事例を教えてください。

給与の中に固定残業代が含まれる、という営業職の方の残業代請求をしたことがあります。

依頼者さまによると、1日の労働時間は14時間でした。
そのため、労働時間が8時間を超える分について、残業代を請求したいという依頼だったんです。
ただ、給与明細書の支給項目を見ると、基本給の他に固定残業代と書かれている点が気がかりとのことでした。


――固定残業代が含まれているのに、残業代請求……。難しい事件だったんですか?

私もはじめは難しいと思いました。
ただ、依頼者さまの話をよく聞いているとあることに気付いたんです。

給与額のうち55%程度が基本給、残りが固定残業代という内訳でした。
そして、固定給から時給単価を計算し、固定残業代と比べてみたところ……。

なんと、固定残業代は残業110時間分に相当する金額だったんです。


――月110時間の残業……なかなか非現実的ですね。

そうなんです。
裁判所もその部分を認めてくれて、無事に2年分の残業代として800万円の支払を命じました。


判決が下ったあとの依頼者さまは、最初に相談をいただいたときとは全然違う様子でしたね。
ちなみに、今は残業代の消滅時効期間が2年から3年に延長されましたので、単純計算で1200万円を手に入れられることになります。

04 強みを活かした解決事例②

夜間警備の仮眠中に業務対応。残業代認定され500万円獲得

――ほかには、どのような解決事例がありますか?

ある警備員の方から残業代に関する相談をいただいたことがあります。
依頼者さまによると、一人で夜間警備の仕事をすると「仮眠時間」が設定されているとのことでした。
仮眠時間は労働時間に含まれず、残業代も払ってもらっていないと言っていました。
ただ、仮眠中であっても緊急警報などの呼び出しに対応する必要があったんです。


――実際には稼働することがあるのに、残業代が払われなかったんですね

依頼者さまもその点に疑問を感じていました。
そのため、依頼者さまから詳細を聞いて会社側と交渉したところ、残業代500万円を獲得できたんです。


――今回は一人体制の夜間警備でしたが、二人体制だとどうなるんですか?

二人体制だとケースバイケースになると思います。
一人の警備員が仮眠中にもう一人が業務のすべてを担う体制だと、残業代請求は難しいかもしれません。
しかし、警備の手が足りず、結局仮眠している人が緊急警報などの対応をしなければならない場合は、残業代が請求できるケースもあると考えられます。

05 弁護士としての心がけ

強い労働者になってほしい。初回相談無料&着手金無料で対応

――弁護士としての信念を教えてください。

労働者って会社側と比べると、どうしても弱い立場なんです。会社は、みなし残業だ、裁量労働だ、能力が低いから解雇(減給)は当然だ、お前が悪いから労災にはならない、労災保険で全部解決済み、などそれらしいことを言ってごまかします。そう言われると、なかなか反論できないですよね。
会社で何かモヤモヤすることがあっても、なかなか声にできません。
ましてや上司や社長に相談するなんてできないんです。

私はそういった依頼者さまに寄り添って力になりたいと思っています。
残業代請求や労災申請などを通して、労働者としての気持ちをどんどん強くしていきたいんです。

私が立ち上げた「法律事務所クレシェンド」は音楽記号のクレシェンド(cresc.)に由来しています。
クレシェンドの「だんだん強くなる」という意味から、名前をもらいました。


――今後目指していく弁護士像を教えてください。

これまでは労働問題に注力してやってきました。
しかし、今後は遺言や相続の問題も解決していきたいと思っています。

相続人の中には「遺言で自分の取り分がゼロだった」と困っている人がいると聞きます。
ただ、相続には遺留分という最低限認められる範囲があるんです。
これからは相続でモヤモヤしている人の力にもなっていきたいと思います。


――今まさに法律で困っている読者の方に、メッセージをお願いします。

何かモヤモヤしていることがあればお気軽にご連絡ください。
まずは心配事を話していただき、そのうえで法的に解決できそうか見解をご説明します。

弁護士に対して金銭的なハードルを感じる方も多いと思います。
しかし、うちの事務所では初回相談を無料で対応するほか、着手金なし&成功報酬のスタイルでやっています。

オンライン面談も可能で遠方への出張もご相談いただけますので、まずはお気軽にご連絡ください。
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