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ながの たつや
永野 達也弁護士
永野総合法律事務所
錦糸町駅
東京都墨田区錦糸1-2-1 アルカセントラル14階
対応体制
  • 分割払い利用可
  • 後払い利用可
  • WEB面談可
注意補足

受任に至った場合には、相談料は頂戴いたしません。

インタビュー | 永野 達也弁護士 永野総合法律事務所

法律は、みんなが幸せに生活するためのルール。少年時代から法律に魅入られ、使い方を熟知する弁護士の矜持

企業法務を軸に、民事全般でも豊富な実績を積み重ねる永野総合法律事務所の永野 達也(ながの たつや)弁護士。
代表を務める事務所には、他で断られたような事案の相談に来る依頼者も少なくないといいます。
その理由のひとつは、先生の判例探しの巧みさです。

「判例がない事案でも、類似の事案から参考になる判例にたどり着くことは可能です」
と永野先生。

少年時代に法律の面白さに取り憑かれ、探求し続けるからこそ会得できた「極意」です。
その少年時代から振り返り、永野先生の弁護士としての原点や想いに迫ります。

01 弁護士を志したきっかけ

純粋に法律に興味を持ち、法律の勉強にのめり込んだ学生時代

ーー弁護士を志したきっかけはなんだったのですか?

きっかけはテレビドラマでした。
その後、「空想法律読本」という書籍に出会い、法律の面白さに引き込まれました。

「仮面ライダーが怪人を倒す行為に殺人罪は成立するか?」
「怪獣との闘いでビルを壊したウルトラマンは損害賠償責任を負うか?」

まさに空想の世界の話ではありますが、現実の社会において法律がどのように適用されるのかを知る上で、とても参考になりましたね。

高校は大学附属校であり、大学進学にあたって、高校では珍しい卒業論文制度がありました。テーマは自由に選ぶことができ、私は刑事責任能力をテーマにしました。
大学はそのまま法学部に進学し、1年次から司法試験の予備校へ通い、勉強を始めました。
少しでも早く実務に出たいという思いで法曹の世界を目指していました。


ーー本当に法律への興味が強い青年だったのですね。

結局、3年次に旧試験を受験し、択一試験はパスしましたが、論文で不合格に。
その後、ロースクールに入って、結局、新制度に移行後の試験で、晴れて合格切符を手にすることができました。
喜びというより、ホッとしたというのが正直なところでしたね。

02 これまでのキャリア

憧れの仕事から、人の人生に関わる責任ある仕事だと実感。被災地を修習先に選び、切り替わったマインド

ーー修習先には仙台を選ばれたそうですね。

ロースクール卒業のタイミングが、2011年の3月。
東日本大震災が起こったまさにその時だったのです。
被災地で、なにかチカラになりたいという想いと、このタイミングで修習が重なったことをプラスに考え、機会をいただいたんだと仙台での司法修習を希望しました。

仙台市街はそこまで大きな被害はなかったのですが、それでも震災に遭われた方々がより安全なエリアへ引っ越されたこともあり、部屋探しにはとても苦労しましたね。


ーー先生にとって、震災直後の仙台での修習はどんな経験になりましたか?

震災時に幼稚園の送迎バス津波に流されて園児たちが亡くなってしまったところ、園側の対応に問題があったとして遺族らが損害賠償請求をした、という裁判を見せていただく機会がありました。

大震災という非常時において、どこまで責任を問うべきなのか、裁判官がとても慎重に考えていることが伝わり、グイッと背筋が伸びたことをいまも思い出します。

それまでは憧れのような職業でしたが、この体験以降、本当に「人の人生に関わる責任の重い職業なんだ」と、マインドが切り替わりましたね。


ーー大災害が起こった時、どこまで管理者に責任を問うのか。難しいですね。

原告側の弁護士のお話を聞くこともできましたが、平常時とは違う緊急事態における過失責任を追及するにあたって、どのように主張を組み立てていけばよいのか、一筋縄ではいかないようでした。
判決を下す裁判官にとっても、難しい判断であったと思います。

修習を終えた後は、都内の法律事務所に入所。
主に企業法務や倒産案件に携わりました。

その後移籍した次の事務所はいわゆる町弁で、個人案件から企業案件まで、幅広い分野に対応しました。
特に多かったのが債権回収で、金融系の知見を蓄積することができましたね。


ーーその後、独立されたのですね。

前の事務所から引き続き依頼してくれる顧客もいました。
より思うままに依頼者の方に尽くしたいという想いも募っていましたので、思い切って決断しました。

一度、先輩弁護士に誘われ、そちらへ合流もしましたが、子どもができたタイミングで、卒業する形で再度、独立し、いまに至っています。

03 解決事例と信念

前例のない難事案にも突破口を切り拓く、判例や学説のリサーチ力

ーー「法律マニア」の印象があります。先生の強みを教えてください。

判例や学説のリサーチは得意ですね。
判例といっても、単純に判例検索システムで検索すれば済むということはありません。
調査したい事案にそのまま当てはまる判例がない場合もありますので、その際に類似のものを探し出すにはポイントを押さえておく必要があるんです。

ですので、他の事務所で断られたというような事案でも、まず私にご相談いただければ何らかの糸口を見つけ出しますよ。
裁判の場合、前例のない事案であるほど、類似の判例を示すことで、かなり優位に立つことができますからね。


ーー頼もしいですね。

あとは依頼者の方にできる限りわかりやすくご説明することを心がけています。
話の途中で、用語がわからなくても、依頼者の方は質問しづらいと思います。
ですから専門用語はできるだけ使わず、例え話も適宜盛り込みながら、齟齬のないコミュニケーションができるよう徹底しています。

当たり前のことかもしれませんが、最後まで諦めないことも大事にしています。

ある刑事事件で、いくつかある容疑のなかに、全国で初めて摘発された犯罪が含まれる事件がありました。弁護活動をしていくなかで「本当にこの行為は罪になるのだろうか」という疑問が生じ、法律の制定過程まで調査した結果を裁判所にも提出したところ、この件については無罪という判決を獲得することができました。


ーー「おかしいな」という違和感があるなら、そこは、徹底して追求する必要があるのですね。

自身の直感は大切にするようにしています。

ある債権回収の事案では、相手が「お金がない」の一点張りで、まったく返済しようとしませんでした。
しかし、私は直感的に、回収の見込みがあると感じていました。そこで、相手の会社の周辺を実際に歩いて回るなどの調査をしたところ、やはり事業は好調で、返済が可能な状況であることがわかりました。

最終的に、集めた情報をもとに強気の交渉をした結果、相手も観念してくれたようで、無事に回収に漕ぎつけました。

04 弁護士としての想い

法律はみんなが幸せに生活するためのルール

ーー先生に相談すれば、袋小路に迷い込んだような事案でも何らかの出口を見つけてもらえそうです。

法律はみんなが幸せに生活するためのルールだと私は思っています。
もちろん、万能ではありませんが、おかしなことや理不尽なことから脱する拠り所になるものです。

この法律を最大限に活かす方法がひとつあります。
できるだけ早くご相談いただくことです。
相談のタイミングが早いほど、選択できる手段は豊富になります。
逆に、遅ければ遅いほど、策は限られていき、最善の結果を得るのが難しくなってしまいます。


ーートラブルが起こった時にはもうかなり出遅れているという意識が大切なのですね。

問題が起こるには何か前兆があるものです。
その時点では気にならなくても、それらが積み重なり、後々、トラブルとして顕在化します。

私の方からできることは、できるだけ気軽にご相談いただけるようにすることかなと。
ひとつの工夫として、LINEの公式アカウントを設置しました。
電話ですと不在の場合もありますが、LINEであれば相談者の方もいつでも気軽に連絡が取れますし、私も素早いレスポンスが可能です。

あとは、法人さまにももっと気軽に弁護士をご活用いただけるよう、月額1万円程度で半年間利用可能なお試し顧問契約プランも検討しています。

法律がもっと身近になれば、より多くの人が幸せになれるーー。
私はそう思っています。
そのためには、より身近に弁護士をご活用いただく必要があります。
微力ではありますが、法律のプロとして、積極的に情報発信もしたりしながら、ただ事務所で待ち構えるだけでなく、できることにはどんどんチャレンジしていきたいと思っています。