おおはし まさたか
大橋 正崇弁護士
弁護士法人AO
虎ノ門駅
東京都港区虎ノ門1-2-10 虎ノ門桜田通ビル3階
インタビュー | 大橋 正崇弁護士 弁護士法人AO
司法書士から弁護士に転身、不動産が絡む複雑な相続や離婚の財産分与を交渉術でスピード解決へ
司法書士として約10年のキャリアを積んだ弁護士法人AOの大橋 正崇(おおはし まさたか)弁護士。
その経験や知識を駆使し、不動産が絡む複雑な相続や離婚の財産分与などで目を見張るような結果を手にしてきました。
当時、司法書士として直面した壁とは何だったのか。
そして、弁護士に転身した先にはどんな世界が広がっていたのでしょうか。
依頼者のために奮闘する日々に迫ります。
その経験や知識を駆使し、不動産が絡む複雑な相続や離婚の財産分与などで目を見張るような結果を手にしてきました。
当時、司法書士として直面した壁とは何だったのか。
そして、弁護士に転身した先にはどんな世界が広がっていたのでしょうか。
依頼者のために奮闘する日々に迫ります。
01 弁護士に転身した理由
司法書士を10年、開業した事務所は軌道に乗るも「壁」に直面
ーー長く司法書士をされていたようですが、なぜ弁護士に転身したのでしょうか?
私は約10年間、司法書士として働いていました。
事務所を開業し、拠点は各地に増え経営は順調でした。
一方で、司法書士としての「壁」に直面することもよくあったんです。
司法書士は、不動産など登記を主とした資格です。
例えば、借金では元本が140万円を超える案件は権限外。
何より、紛争になった場合に法律相談や交渉のお手伝いをすることはできません。
そういう場合は、知り合いの弁護士を紹介させていただくんです。
ただ、せっかくご相談いただいたのに、期待に応えられないのは申し訳ないじゃないですか。
困っている方々を目の前にして、力になれないことが歯痒かったんです。
それでロースクールに入学し、司法書士の仕事と司法試験の勉強を両立しながら弁護士資格を取得したんです。
02 得意分野と強み①
離婚の財産分与、相手名義のマンション売却などで1,500万円に
ーー現在、どのような事件をおもに扱っているのでしょうか?
一般民事をメインにご相談を受けています。
とくに、離婚・男女トラブルや遺産相続のご依頼が多いですね。
司法書士を長くやってきたので、不動産を含む離婚の財産分与や相続は、経験とスキルを最も活かせる分野になります。
財産は、現金であれば均等配分するのはそれほど難しくありませんが、不動産の場合はそうはいきません。
その価値を金額に換算する必要があり、評価額次第で財産の取り分は大きく変わってきます。
価値をどう適性に評価するか、それが重要なポイントになります。
ーー離婚では、財産分与で揉めるケースも多いと聞きます。
実は最近も、まさに不動産が絡む離婚の案件をお受けしたんです。
当初、奥さまからのご相談は「引っ越し代だけもらえればいい。一刻も早く離婚したい」といった内容でした。
奥さまは専業主婦で、家計のことはすべて旦那さんに任せきりだったようです。
財産のことはまったく見当がつかず、だから「引っ越し代だけもらえれば…」と口にされたんだと思います。
ただ、実際には旦那さんの預貯金や退職金、保有する会社の株、お住まいのマンションなども財産分与の対象になります。
マンションは旦那さん名義で購入したものですが、改めて不動産会社に査定してもらいました。
そして、最終的には計1,500万円ほどの金額を手にして離婚することができたんです。
ーー引っ越し代とは雲泥の差です。調べれば、いろいろ出てくるんですね。
不動産については、多くの方が住宅ローンを抱えていらっしゃいます。
また物件の価値が購入時よりも低くなると考えがちですが、決してそんなことはありません。
とくに近年は、都心でのマンションの価値が上昇しています。
ですから、購入時よりも大幅に査定価格が上がり、売却すれば残りの住宅ローンを支払っても現金が十分残る可能性があります。
先ほどご紹介した事案は、まさにそうだったんです。
また、「固定資産評価証明書」などに記載されている金額も適正価格とは限らず、実は地価とは大きく異なります。
私には司法書士時代に築いた不動産会社との強力なネットワークがあり、地価などの最新動向も常にキャッチアップしています。
適正な評価とともに、それを根拠に交渉を有利に進めることができます。
離婚関係ではほかにも、不貞の慰謝料請求にも力を入れており、高額な慰謝料を何度も獲得してきました。
証拠集めや相手方との交渉などを通じて、慰謝料の回収までしっかりサポートさせていただきます。
03 得意分野と強み②
相続は交渉によるスピード解決を重視。不動産絡む複雑な事案も
ーー次に、相続についてお聞きします。不動産が絡む事案も含め、どんな解決を心がけていますか?
大事にしているのは、協議によるスピーディーな円満解決です。
裁判になると紛争が長引き、弁護士費用もかかってしまいます。
何より、精神的にもつらいはずです。
もちろん依頼者さまの意向が第一ですが、交渉によって、できるだけ早く互いに妥当な金額を手にして納得して終わる方が、最終的に皆さまの利益になると思うんです。
交渉時は、なるべく相手方の機嫌を損ねるような過度な要求をしないように、そして警戒されないように「敵じゃないですよ」というスタンスで臨むことが大切です。
ただ場合によっては、裁判で争うべき事案もあります。
その際はメリットやデメリットをしっかり説明させていただくと、ほとんどのケースで納得いただけますね。
ーー相続の事案で、思い出深い事件にはどんなものがありますか?
不動産絡みの事件ではありませんが、印象に残っている事件があります。
ご依頼いただいたのは、生活保護を受給されている方でした。
ほぼ生き別れ状態だったお父さまが亡くなり、役所からその知らせが届いたんです。
遺産が入ることになったんですが、お父さまは借金を抱えていました。
通常なら相続放棄を考えるところですが、財産を調査すると消費者金融での200万円ほどの過払い金が返還されることがわかったんです。
ただ、依頼者さまは生活保護受給者です。
それを受け取ることで、生活保護が打ち切られるリスクもありました。
ーーそれで、その200万円をどう扱うことにしたんですか?
話し合いの末、「相続して、お父さまの残したものをきっちり整理しよう」という結論に至りました。
生活保護についてもケースワーカーと相談し、一時的に何ヶ月分か減額になったものの、継続して受給できるようにしてもらったんです。
その事件には、まだ続きがあります。
依頼者さまは、遠方で行われるお父さまの葬式に参列したいとおっしゃったんです。
生活保護受給者はなかなか自由に旅行などに出かけられないんですが、そこもケースワーカーと調整して出席できるように手配しました。
「親の死に目に会えてよかった」という依頼者さまの一言は、今でも忘れられません。
04 思い悩む依頼者への思い
コミュニケーションを大事に。暮らしを支える「かかりつけ弁護士」
ーー弁護士資格を取得したことで、やはり対応できる幅が広がった感覚はありますか?
それはもう大きく広がりましたよ。
今までならお断りせざるを得なかったご相談も受けられるようになり、依頼者さまの力になれている感覚が強くあります。
ただ、「依頼者さまのために」というスタンスは昔も今も変わりません。
そのために私が大事にしているのは、スピーディーな事件処理です。
それは、日々のコミュニケーションも含めてのこと。
依頼者さまからの問い合わせには素早くレスポンスし、事件の進捗もこまめに報告するようにしています。
あとは、費用面ですね。
お金だけかかって、満足できる結果が得られなかったーー。
間違ってもそうならないように、費用形態は成功報酬型に寄せています。
初回相談も無料ですので、気軽にご相談いただきたいですね。
ーーひとりで悩み続けるより、きっと安心できるはずですよね。
法律トラブルの多くは、人生を左右する一大事です。
でも、うまく乗り越えられれば、そこからまた新たな生活をスタートさせることができます。
離婚や相続をはじめ、債務整理や交通事故など、誰にも起こり得る身近なトラブルに法律は深く関わっています。
みなさんの暮らしを支える「かかりつけ弁護士」として、ぜひ私を頼っていただきたいですね。