かねこ しゅうへい
金子 周平弁護士
弁護士法人みずき 栃木支部宇都宮大通り法律事務所
宇都宮駅
栃木県宇都宮市大通り2-2-3 明治安田生命宇都宮大工町ビル5階
インタビュー | 金子 周平弁護士 弁護士法人みずき 栃木支部宇都宮大通り法律事務所
人生はいつでもやり直せる。年間相談300件、交通事故に強い弁護士の「リフレッシュ・スタート論」
人生は、いつだってリスタートさせられるーー。
弁護士法人みずき栃木支部宇都宮大通り法律事務所の金子 周平(かねこ しゅうへい)弁護士は、そんな思いで依頼者の再起を熱心に後押ししています。
とくに得意とするのは、交通事故被害者の弁護です。
後遺障害等級や自賠責保険の非該当をひっくり返すなど、難題の解決実績も豊富。
声楽からヒントを得た立証プロセス、水墨画から学んだ失敗を糧にする人生論とはーー。
弁護士法人みずき栃木支部宇都宮大通り法律事務所の金子 周平(かねこ しゅうへい)弁護士は、そんな思いで依頼者の再起を熱心に後押ししています。
とくに得意とするのは、交通事故被害者の弁護です。
後遺障害等級や自賠責保険の非該当をひっくり返すなど、難題の解決実績も豊富。
声楽からヒントを得た立証プロセス、水墨画から学んだ失敗を糧にする人生論とはーー。
01 注力分野と強み
交通事故の相談は年間300件。社会保険労務士の資格も
ーー現在、どんな事件を重点的に扱っているのか教えてください。
個人・法人を問わず、幅広い分野の対応を行っているのが当事務所の方針です。
そのなかでも、注力している分野のひとつに交通事故の被害者支援があります。
私自身、年間300件ほどの相談を受けています。
また、最近は新型コロナの影響もあり、個人の債務整理のご相談や法人の倒産に関する相談も増えています。
宇都宮市周辺の中小企業のみなさんからも、よくご相談をいただいていますね。
私は、社会保険労務士にも登録しています。
そのため労働問題から契約関連の法務、紛争案件まで、幅広くご相談いただいています。
個人・法人を問わず、幅広い分野の対応を行っているのが当事務所の方針です。
そのなかでも、注力している分野のひとつに交通事故の被害者支援があります。
私自身、年間300件ほどの相談を受けています。
また、最近は新型コロナの影響もあり、個人の債務整理のご相談や法人の倒産に関する相談も増えています。
宇都宮市周辺の中小企業のみなさんからも、よくご相談をいただいていますね。
私は、社会保険労務士にも登録しています。
そのため労働問題から契約関連の法務、紛争案件まで、幅広くご相談いただいています。
02 具体的な解決事例
「高次脳機能障害」の目に見えない後遺症。異議申し立てを経て認定
ーー重点分野の交通事故は、後遺障害をはじめ医療の知識も必要になると聞いたことがあります。
後遺障害の等級は1級から14級まであり、該当する症状は多岐にわたります。
骨折やむち打ちなどはよく知られていますが、一般の方々にはあまり馴染みのない症状やケガもたくさんあるんです。
脳の機能障害である「高次脳機能障害」がそのひとつです。
症状が多岐に渡る上、認定基準が複雑なため、後遺障害の認定も一筋縄ではいかないケースが少なくありません。
今からご紹介するのは、私が実際に担当した事件です。
依頼者さまは、被害に遭った高校生の母親でした。
事故直後、脳に傷を負う脳挫傷(のうざしょう)の症状が見られたものの、なんとか大事には至らず、治療が終わりかけていたそのときです。
お母さまのお話を聞いていると、事故前後でお子さんの行動が変化していることに気がついたんです。
以前は大人しい性格だったのに、退院後は暴力的な行動が目立つようになったそうなんです。
お母さまは「反抗期なのかな?」と事故とは無関係だと思っていたようですが、「もう一度しっかり診察してもらいましょう」とご提案しました。
ーー事故による後遺症の疑いがあったということですか?
高次脳機能障害には外形的な症状のほかに、イライラしたり、怒りっぽくなったりする精神症状が以前から指摘されています。
すると案の定、医師からは高次脳機能障害だと考えられると告げられました。
ただ、後遺障害の申請を行うためには、適切な治療を行った実績が必要となります。慌てて高次脳機能障害に対する治療を再開しました。
その上で後遺障害を申請したんですが、すぐには認定してもらえなかったんです。
事故からすでに時間が経過していたことに加え、画像検査で脳に明らかな損傷が見当たらなかったからです。
それでも、何度か異議を申し立て、最終的に認定をつかみ取りました。
治療に空白期間が生じた事情とともに、画像では見えづらい脳のダメージを根気強く訴えた結果です。
ーー事態をグッと動かした、その裏に強い使命感が見え隠れします。
同じように、自賠責保険で、事故によるケガだと認めてもらえないケースが少なからずあります。
ただ、それもうまくひっくり返せたことが過去にありました。
それは、接触を避けるために急ブレーキをかけたことで、乗車していた親子2人がケガを負った事案でした。
ケガが急ブレーキによるものだとする私たちの訴えに対し、相手方は接触していないことを理由に「ケガを負うほどの衝撃はなかった」と、主張が真っ向から対立したんです。
自賠責保険への異議申し立てが認められたのは、治療を担当した医師の意見書、警察による現場検証の調書などを突き合わせ、事故による影響だと立証できたからです。
自賠責保険で非該当と判断された事案は、ハードルが高いせいか積極的に受けたがらない弁護士もいると聞きます。
ただ、「やるだけやってみよう」と希望を捨てずに執念でつかんだ結果でしたね。
後遺障害の等級は1級から14級まであり、該当する症状は多岐にわたります。
骨折やむち打ちなどはよく知られていますが、一般の方々にはあまり馴染みのない症状やケガもたくさんあるんです。
脳の機能障害である「高次脳機能障害」がそのひとつです。
症状が多岐に渡る上、認定基準が複雑なため、後遺障害の認定も一筋縄ではいかないケースが少なくありません。
今からご紹介するのは、私が実際に担当した事件です。
依頼者さまは、被害に遭った高校生の母親でした。
事故直後、脳に傷を負う脳挫傷(のうざしょう)の症状が見られたものの、なんとか大事には至らず、治療が終わりかけていたそのときです。
お母さまのお話を聞いていると、事故前後でお子さんの行動が変化していることに気がついたんです。
以前は大人しい性格だったのに、退院後は暴力的な行動が目立つようになったそうなんです。
お母さまは「反抗期なのかな?」と事故とは無関係だと思っていたようですが、「もう一度しっかり診察してもらいましょう」とご提案しました。
ーー事故による後遺症の疑いがあったということですか?
高次脳機能障害には外形的な症状のほかに、イライラしたり、怒りっぽくなったりする精神症状が以前から指摘されています。
すると案の定、医師からは高次脳機能障害だと考えられると告げられました。
ただ、後遺障害の申請を行うためには、適切な治療を行った実績が必要となります。慌てて高次脳機能障害に対する治療を再開しました。
その上で後遺障害を申請したんですが、すぐには認定してもらえなかったんです。
事故からすでに時間が経過していたことに加え、画像検査で脳に明らかな損傷が見当たらなかったからです。
それでも、何度か異議を申し立て、最終的に認定をつかみ取りました。
治療に空白期間が生じた事情とともに、画像では見えづらい脳のダメージを根気強く訴えた結果です。
ーー事態をグッと動かした、その裏に強い使命感が見え隠れします。
同じように、自賠責保険で、事故によるケガだと認めてもらえないケースが少なからずあります。
ただ、それもうまくひっくり返せたことが過去にありました。
それは、接触を避けるために急ブレーキをかけたことで、乗車していた親子2人がケガを負った事案でした。
ケガが急ブレーキによるものだとする私たちの訴えに対し、相手方は接触していないことを理由に「ケガを負うほどの衝撃はなかった」と、主張が真っ向から対立したんです。
自賠責保険への異議申し立てが認められたのは、治療を担当した医師の意見書、警察による現場検証の調書などを突き合わせ、事故による影響だと立証できたからです。
自賠責保険で非該当と判断された事案は、ハードルが高いせいか積極的に受けたがらない弁護士もいると聞きます。
ただ、「やるだけやってみよう」と希望を捨てずに執念でつかんだ結果でしたね。
03 事件解決のスタンス
一音一音、段階を踏んで最高音に達する。声楽からヒント得た立証
ーーどちらの事件も、執念とともに地道な立証活動も光る対応に感じました。
どこが解決のポイントになるのか。
一度NOと言われたら、次はどんな手を打てば道が拓けるか。
試行錯誤しながらも、ひとつずつ証拠や事実を掘り返していくプロセスには得意意識があります。
話は変わりますが、私はピアノ講師をしていた母の影響で、3歳〜18歳まではピアノに、大学時代は声楽に打ち込んでいました。
その声楽の先生に教えていただいた、ある言葉が印象に残っているんです。
それは、高い音を発する練習中の出来事でした。
「ドレミファ…」と音階を上げていくときに、最後の到達点を意識しながら発声するのは間違いだとおっしゃったんです。
そうではなく、一音一音、段階を踏んで正しく出していけば、自然と最高音に到達するんだ、と。
これは、弁護士の立証活動にも通じる大事な教訓です。
遠くばかりを見て先を急ぐのではなく、目の前にある課題をひとつずつクリアしていく。
そうすれば、次第に目指す終着点がくっきりと浮かび上がってくるはずです。
ーー交通事故の被害者をはじめ、依頼者にもぜひ伝えたいことですね。
とくに交通事故の場合は、不意に被害に遭ってしまうのが特徴です。
保険会社との交渉をはじめ、何をどうすればいいのか、見当がつかない方も少なくないはずです。
少しでも不安に思うことがあれば、遠慮せずご連絡いただきたいですね。
ひとつずつ、一緒に階段を上りながら解決策を探していきましょう。
どこが解決のポイントになるのか。
一度NOと言われたら、次はどんな手を打てば道が拓けるか。
試行錯誤しながらも、ひとつずつ証拠や事実を掘り返していくプロセスには得意意識があります。
話は変わりますが、私はピアノ講師をしていた母の影響で、3歳〜18歳まではピアノに、大学時代は声楽に打ち込んでいました。
その声楽の先生に教えていただいた、ある言葉が印象に残っているんです。
それは、高い音を発する練習中の出来事でした。
「ドレミファ…」と音階を上げていくときに、最後の到達点を意識しながら発声するのは間違いだとおっしゃったんです。
そうではなく、一音一音、段階を踏んで正しく出していけば、自然と最高音に到達するんだ、と。
これは、弁護士の立証活動にも通じる大事な教訓です。
遠くばかりを見て先を急ぐのではなく、目の前にある課題をひとつずつクリアしていく。
そうすれば、次第に目指す終着点がくっきりと浮かび上がってくるはずです。
ーー交通事故の被害者をはじめ、依頼者にもぜひ伝えたいことですね。
とくに交通事故の場合は、不意に被害に遭ってしまうのが特徴です。
保険会社との交渉をはじめ、何をどうすればいいのか、見当がつかない方も少なくないはずです。
少しでも不安に思うことがあれば、遠慮せずご連絡いただきたいですね。
ひとつずつ、一緒に階段を上りながら解決策を探していきましょう。
04 依頼者へのメッセージ
水墨画のように、失敗からリフレッシュ・スタートすることが大事
ーーその依頼者に対して、普段の接し方などで意識していることはありますか?
依頼者さまに向かって、絶対に口にしないと決めていることがあります。
それは、「なぜもっと早く相談に来なかったの?」という言葉です。
思い出すのは、学生時代に虫歯を放置し、恐る恐る歯科医院に行ったときのことです。
「怒られるだろう」と覚悟していたんですが、歯医者の先生は「ここまで放置して、きっと痛かったでしょう」「よく勇気を出して来たね」と温かい言葉をかけてくれたんです。
ーーその言葉を思い出しながら、いつも依頼者と接しているんですね。
依頼者さまのなかには、「自分に落ち度がある」と申し訳なさそうにご相談にいらっしゃる方もいるんです。
とくに多いのが、債務整理のご相談時です。
でも、そこで私が怒ってしまったら、依頼者さまとの心の距離は一気に離れてしまいます。
そもそも、破産は「再起」のための手続きなんですよ。
現に、アメリカでは「リフレッシュ・スタート」とも呼ばれているんです。
ですから、私は破産手続きのお手伝いだけでなく、その後の生活も見据え、家計の収支に関するアドバイスもさせていただくようにしています。
もちろん、ご相談いただくタイミングが早い方が、選択肢が増えるのは事実です。
ただ、遅かったから手の施しようがない、なんてことはそうそうありません。
勇気を振り絞ってご相談に来ていただいたんですから、その時点でできることを考えて、やっていくべきだと思います。
ーー心強いですね。依頼者はきっと安心して相談できると思います。
過去を悔いても、仕方がないですからね。
それよりも、失敗を今後の人生にどう活かしていくかが重要です。
これについても、思い出深いエピソードがあるんです。
法科大学院生時代の勉強合宿でのことです。
教授と一緒に奥さんもいらしたんですが、彼女は水墨画を描く人だったんです。
驚いたのは、水墨画は油絵などと違って描き直しができないということでした。
「間違えたらどうするんですか?」とお聞きしたら、「間違えなかったことにする」とおっしゃったんです。
仮に間違えても、それをどう活かしていい作品に仕上げるかに集中することが大事なんだ、と。
人生も、きっと一緒ですよね。
とはいえ、自分ひとりではどうにもならないこともあるはずです。
そんなときは、ぜひ私を頼ってください。
依頼者さまの人生に、再起の光を灯すようなお手伝いをさせていただきます。
依頼者さまに向かって、絶対に口にしないと決めていることがあります。
それは、「なぜもっと早く相談に来なかったの?」という言葉です。
思い出すのは、学生時代に虫歯を放置し、恐る恐る歯科医院に行ったときのことです。
「怒られるだろう」と覚悟していたんですが、歯医者の先生は「ここまで放置して、きっと痛かったでしょう」「よく勇気を出して来たね」と温かい言葉をかけてくれたんです。
ーーその言葉を思い出しながら、いつも依頼者と接しているんですね。
依頼者さまのなかには、「自分に落ち度がある」と申し訳なさそうにご相談にいらっしゃる方もいるんです。
とくに多いのが、債務整理のご相談時です。
でも、そこで私が怒ってしまったら、依頼者さまとの心の距離は一気に離れてしまいます。
そもそも、破産は「再起」のための手続きなんですよ。
現に、アメリカでは「リフレッシュ・スタート」とも呼ばれているんです。
ですから、私は破産手続きのお手伝いだけでなく、その後の生活も見据え、家計の収支に関するアドバイスもさせていただくようにしています。
もちろん、ご相談いただくタイミングが早い方が、選択肢が増えるのは事実です。
ただ、遅かったから手の施しようがない、なんてことはそうそうありません。
勇気を振り絞ってご相談に来ていただいたんですから、その時点でできることを考えて、やっていくべきだと思います。
ーー心強いですね。依頼者はきっと安心して相談できると思います。
過去を悔いても、仕方がないですからね。
それよりも、失敗を今後の人生にどう活かしていくかが重要です。
これについても、思い出深いエピソードがあるんです。
法科大学院生時代の勉強合宿でのことです。
教授と一緒に奥さんもいらしたんですが、彼女は水墨画を描く人だったんです。
驚いたのは、水墨画は油絵などと違って描き直しができないということでした。
「間違えたらどうするんですか?」とお聞きしたら、「間違えなかったことにする」とおっしゃったんです。
仮に間違えても、それをどう活かしていい作品に仕上げるかに集中することが大事なんだ、と。
人生も、きっと一緒ですよね。
とはいえ、自分ひとりではどうにもならないこともあるはずです。
そんなときは、ぜひ私を頼ってください。
依頼者さまの人生に、再起の光を灯すようなお手伝いをさせていただきます。