おおぎ まさし
大木 昌志弁護士
弁護士法人ALG&Associates 千葉法律事務所
葭川公園駅
千葉県千葉市中央区中央3-3-1 フジモト第一生命ビルディング
インタビュー | 大木 昌志弁護士 弁護士法人ALG&Associates 千葉法律事務所
スクールロイヤーとして学校問題にも携わる。育った街への恩返しのため、地域の子どもを支えたい
生まれ育った千葉県で、地域に根差して弁護活動を続ける弁護士法人ALG&Associatesの大木 昌志(おおぎ まさし)弁護士。
社会的に弱い立場に置かれた子どもの権利を守ることに注力し、スクールロイヤーとして学校問題にも積極的に取り組んでいます。
そんな大木先生に、弁護士としての実績や、弁護士を志したきっかけ、悩みをもつ人に伝えたいメッセージなどを伺いました。
社会的に弱い立場に置かれた子どもの権利を守ることに注力し、スクールロイヤーとして学校問題にも積極的に取り組んでいます。
そんな大木先生に、弁護士としての実績や、弁護士を志したきっかけ、悩みをもつ人に伝えたいメッセージなどを伺いました。
01 弁護士としての実績
子どものSOSに耳を傾け、彼らの健やかな成長を守る
――大木先生はこれまでどのような案件に対応してきましたか?
交通事故や闇金問題、相続問題といった一般民事のご相談を中心に対応してまいりました。
そのなかでも特に多いのが、離婚をはじめとした男女トラブルです。
お子さんがいるご夫婦の離婚問題では、夫婦間の問題を解決するだけでなく、子どもにも充分配慮しなくてはなりません。
厳しい言い方かもしれませんが、親の都合で振り回されてしまうのは子どもです。
全ての子どもが健やかに成長できるよう、我々にはその権利を守る責任があるのです。
――離婚問題に関するご相談で印象に残っている事案はありますか?
母親側からのご相談で、それは離婚した元夫から子どもの親権を取り戻したいという内容でした。
調査をしていくと、離婚後に子どもが一緒に暮らす元夫から暴力を受けていることがわかったのです。
しかし、親権者が変われば子どもの生活環境も変わるため、裁判所は消極的になり、親権者変更が認められないことも少なくありません。
この案件では、依頼者に面会交流で子どもの心の内を聞き出してもらいながら、暴力や生活環境の問題に関する情報を慎重に集め、今の状況を続けることが子どもにとってどんな問題があるのかを裁判官に説明していきました。
その結果、無事に親権者を母親に変更することができました。
――それは依頼者とその子どもにとって大きな成果でしたね。
そうですね。今ご紹介した事案は離婚後のトラブルですが、離婚をする前に相手からのDVやモラハラなどでご相談を受けることもあります。
そうした場合、同居中は心身の安全を確保することが難しいため、まずは別居するための方法からアドバイスしていきます。
――弁護士が介入していることを知って相手側が逆上してしまうことはないですか?
全くないということはありませんが、だからと言って、いつまでも行動しないでいては何も解決しないと思います。また、同居中のご相談の段階では、弁護人としてではなく、あくまでアドバイザーとしての関わり方もできますので、その場合は相手から弁護士の存在を知られることはありません。
別居して安全が確保されるまで表に出ることなく、裏でサポートさせていただきますので、ご安心いただければと思います。
02 弁護士を志したきっかけ
憧れから弁護士に道へ。溢れる情熱は法廷ドラマの主役にも負けません
――大木先生が弁護士を志したきっかけについて教えていただけますか?
子どもの頃から正義感が強い性格で、大人になったら警察官になりたいと夢見ていました。
例えばクラスで起こったいじめに気付いたときも黙っていることができず、躊躇せずに注意していましたね。
しかし、警察官になりたいという夢を両親に伝えると「危険が伴う仕事だから」と心配され、代わりに勧められたのが弁護士や検察官でした。
ちょうどその頃「HERO」や「離婚弁護士」など、法廷や弁護士をテーマにしたテレビドラマが放送されていて、私の興味は警察官から弁護士へと移っていったんです。
――実際に弁護士になって、憧れたドラマの世界と現実で違いを感じることはありますか?
ドラマでは一つひとつの案件にじっくり対応しているように見えますよね。
しかし現実では、大小さまざまな悩みを抱える方から、日々多くの問い合わせが入ります。
仕事の量や求められるスピード感が、ドラマと現実の一番大きな違いかもしれません。
しかし、一つひとつの案件に取り組むときの情熱は法廷ドラマに登場する主役弁護士にも負けないと自負しています。
――依頼者から相談を受けるときに意識していることはありますか?
依頼者さまにとって、相談しやすい弁護士となるために、その話をよく聞き、お気持ちに寄り添うことを大切にしています。
あまり敷居の高さを感じさせることのないよう、多少砕けた話題など、本筋とは逸れるお話を差し込むことも少なくありません。
「人に優しく、自分に厳しく」をモットーとして、日々自己研鑽に励んでおります。
03 弁護士としての想い
生まれ育った地域のために。スクールロイヤーとして教育現場の環境改善に尽力
――大木先生は子どもの権利を守ることに力を入れている理由について教えていただけますか?
子どもは、大人がつくった環境下で成長していきます。
子どもの権利を大人が責任をもって守り、より良い環境をつくっていくことで、子どもは健やかに成長できるでしょう。
その結果、より人々が暮らしやすい世の中になると信じているのです。
――一般の方からの法律相談だけでなく、スクールロイヤーとしての活動にも力を入れているのですよね?
はい。まだ動き出したところですが、今後はスクールロイヤーとして、教育現場で発生する問題の解決にも力を入れていきたいです。
自分が生まれ育った千葉県で、スクールロイヤーとして教育の現場に参加し、少しでも地域に恩返しできればと思っています。
――スクールロイヤーは企業でいう顧問弁護士のように、学校などの教育機関を弁護士がサポートするのでしょうか?
顧問弁護士とは少しイメージが違います。
サポートする対象は、学校などの教育機関ではなく、あくまでその場所に身を置く子どもです。
いじめなどのトラブルが起きない秩序的な環境を築くために、法律家の視点で子どもたちをケアしていきます。
また、トラブルが発生したときは法律論ですべてを断罪せず、子どもたちが伸び伸びと生活できる牧歌的な雰囲気も残しつつ、陰ながらサポートしていきます。
04 悩みをもつ人に伝えたいメッセージ
自分で動いて選んだ未来は、きっと明るい。私がその道筋を照らします
――話は外れますが、趣味はありますか?
学生時代からテニスをやっていて、今でも週に一回スクールに通っています。
夢中で相手とボールを打ち合っていると、心身ともにリフレッシュし、また仕事に打ち込めます。
弁護士になってからはゴルフも始めました。
ときどき依頼者さまと共通の趣味の話で盛り上がることもあります。
――ありがとうございました。最後に悩みを抱える方に向けてメッセージをお願いします。
トラブルを抱えたとき、弁護士に相談をすることは勇気がいることかもしれません。
しかし、尻込みして何もしないままだと、残念ながら事態が良くなることは少ないでしょう。
自分で動かずに悪い方向に向かってしまうと、後に残るのは後悔だけです。
逆に動くことを選べば、その先にはきっと明るい未来が待っています。
もしも満足のいく結果が得られなかったとしても、後悔は残らないでしょう。
私がその道筋を照らし、最善の解決策で依頼者さまが目指す「幸せ」を導き出せるよう、全力でサポートさせていただきます。