インタビュー | 正畠 大生弁護士 弁護士法人プロテクトスタンス

――正畠先生はどんな経緯で弁護士になられたのですか？

実は、高校の途中までは理系だったんです。
その当時から知的財産や特許、技術免許などに興味があったのですが、法律が密接に絡んでいることを知り本格的に法律を学ぶようになりました。

また、昔から「理屈」が好きで、ロジカルに物事を考えるのが得意でした。
チェスが好きなので、遊びを通じてそのような思考が身についたのかもしれません。
友人などにも「もっとこうした方がうまくいくんじゃないか？」と筋道立てて提案することが多かったですね。

――現在はどのような案件を取り扱っていますか？

弁護士法人プロテクトスタンスでは、浮気・不倫の慰謝料請求や離婚・男女問題、借金問題の債務整理、交通事故、労働トラブル、相続、刑事弁護など、幅広い分野のご相談、ご依頼をお受けしています。
また、企業法務にも注力しており、業種や規模がさまざまな数多くの法人、個人事業主さまと顧問契約を締結しています。

個人や法人を問わず、多岐にわたるご相談やご依頼に対応できるのが、私たちの強みだと思います。


――最も印象に残っている案件はどういったものがありますか？

交通事故によって、顔に傷を負う被害に遭われた男性からのご依頼が印象に残っています。
交通事故によって顔に傷が残った場合、「外貌醜状」（がいぼうしゅうじょう）として後遺障害が認められます。

著しい外貌醜状が残った場合の後遺障害の等級について、以前は男女で異なる基準が使われており、女性の方がより上位の等級が認められていました。
現在は男女で同じ基準が使われているのですが、ご依頼いただいた事故は以前の基準が使われている時に発生していたのです。

ご依頼者さまの男性に対し、以前と現在のどちらの基準が適用されるかによって、慰謝料などの金額が大きく異なります。
そのため、現在の基準を適用することができないか、裁判例などを徹底的に研究しました。
結果、それをほぼ達成することができ、依頼者さまに「今後前向きに生活できます」と喜びの言葉をいただき、非常に嬉しかったです。

このように、文献や裁判例などを調べて主張を立証することは、私の得意とするところなので、ぜひご相談いただきたいです。


――やりがいを感じる時は、どんな時でしょうか？

ご依頼者さまが納得できる解決に成功し、新たな気持ちで歩き始めることができた時ですね。

そのためにも、普段からいろいろな情報を集めることを心がけています。
さまざまな考え方の判例や文献があるので、それを調べて整理するのがライフワークのようになっていますね。

ほかの弁護士があまり見ないような下級審で終わっている裁判例もとことん見ます。
また、紙媒体だけではなく、インターネット上の論文もチェックするようにしています。

これにより、一見不利な案件でも、いろいろな事例を参考に切り込むと、道が開ける場合が多いです。
どんなに難しくても、法律的に有り得る解決案ならば「一度、書面だけでも出してみましょう」と提案し、根気強く主張していきます。


――少しお仕事の話から離れますが、趣味や日課などはありますか？

映画や舞台を観に行くことです。映画は「スターウォーズ」が好きで、舞台は「レ・ミゼラブル」や劇団四季の「アラジン」が好きですね。
テレビゲームも趣味で、スマホよりも家でコンシューマーゲームをするのが好きです。

また、学生時代は登山部に所属していました。
登山にもインターハイがあって、きちんとしたルートを通ったか、時間通りに歩いたか、地図をちゃんと読めるか、料理をしっかり作れるか、テントを手順通り張れるかなど、細かい採点を積み重ねて争うのです。

登山では、チームの副キャプテンを務めることが多かったです。
キャプテンは、体力が一番あって、みんなを引っ張るタイプなので、ズンズン先に行きがちなんですよね。
そこでちょっとキャプテンを制御しながら、体力が少なめのメンバーを励まし、全員が足並みを揃えられるように取り計らっていたのをよく覚えています。

この経験で「論理的に弱点を埋めていく」という性格が鍛えられていったんだと思います。
弁護士も複数人のチームを組むことがよくあるので、メンバーの対応に漏れがないかチェックして埋めるポジションになることが多いですね。

――弁護士として心がけていることはありますか？

まずはじっくりお話を聞くことですね。
最初にお話を伺った時点では「厳しいな」と思った案件でも、お客さまから多くの情報をいただき、関連する文献や判例を調べると、戦える鉱脈が見つかることが多いです。

次に、ご依頼者さま自身が何をしたいかを整理することも大事だと思っています。
不満はあるけれど、法律を使って何をどうしたいのか、ご相談時には決まっていないことが多々あります。
これを法律的に系統立てて、ご依頼者さまと一緒に主張を組み立てていくのが弁護士の仕事です。

また、困ったら、弁護士に相談することを本当におすすめします。
ご相談者さまは「誰かに話を聞いてもらった」というだけで安心感を得られます。
「何を相談すればいいかわからない」という場合も、その悩みそのものを弁護士に伝えていただければ、そこから解決方法を紐解いていくことができますから。


――ご自身の弁護士としての強みはどこだと思いますか？

戦うための論理を構築することに自信を持っているところです。

いろいろな分野の法律を学んできたので、法律の区分だと別の事件になりそうな複数の案件もまとめてご相談いただけます。

また、なるべく噛み砕いて法律をわかりやすく説明することも得意だと思います。
ご相談者さまの中には、法律論にはこだわらず、少しでも早い解決を望む方もいれば、法律的なこともバックグラウンドとして知って、案件に臨みたい方もいらっしゃいます。

法律的なところからお聞きになりたい方には、きちんとご理解いただけるように、時間をかけて丁寧にご説明をすることを心がけています。

――法律トラブルでお悩みの方にメッセージをお願いします

弁護士法人プロテクトスタンスは、個人や法人を問わず、幅広い法律トラブルについてご相談やご依頼をお受けしております。

弊事務所は、全国の主要都市8か所と海外1か所に事務所があり、多種多様なバックボーンを持つ弁護士が在籍しています。
それぞれの知識や経験を持ち寄り、連携することもありますので、さまざまなお悩みに対して、最善の解決策をご提案できます。

また、弁護士以外にも公認会計士や税理士、行政書士、司法書士、弁理士、社会保険労務士といった専門家がグループ法人に在籍しているので、法律トラブル以外のお悩みもご相談いただけます。

「こんなことを弁護士に相談してもいいのか」などと遠慮する必要はありません。お悩みやご不安なことがありましたら、ぜひ一度ご相談ください。