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さいとう じゅんいち
斎藤 純一弁護士
ルピナス法律事務所
練馬駅
東京都練馬区練馬1-6-15 ヴィオスネリマ203
対応体制
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インタビュー | 斎藤 純一弁護士 ルピナス法律事務所

依頼者一人ひとりの悩みに真摯に向き合う

優しい笑顔に気さくな語り口、穏やかな雰囲気が印象的な、ルピナス法律事務所の弁護士斎藤純一先生。「これだけやれば十分という考えはまったくありません。できることは、すべてやる。」そう力強く言い切ります。どんな仕事であれ、信念を貫き続けるのは決して簡単なことではないはず。ただ、斎藤先生はそんなことは意に介さず、ただひたすら依頼者一人ひとりと向き合い続けています。その原動力はどこにあるのでしょうか。

01 弁護士を志した理由

高校中退、そして恩人との出会い。

ーーはじめに、弁護士を目指したきっかけを教えてください。

最初に意識したのは、小学生のときです。友達がケンカしたり、いじめられているときに仲裁に入って助けていたのを見ていた担任の教師から、保護者面談のときに「斎藤くんは将来、弁護士を目指すといいんじゃないか?」と言われたのです。中学生のときにも、同じように教師からそう言われたことがあります。そのときからですね、「弁護士はどういう仕事なのだろう」と真剣に考え出したのは。

なぜ、ケンカやいじめの仲裁役になることが多かったのか。それはおそらく、父の影響だと思います。何をやってもなかなか褒めてくれない厳格な父親だったので、褒められたときは嬉しくて、鮮明に記憶が残っています。それは、みんながやりたがらない役割を率先して引き受けたときです。例えばケンカやいじめなら、仲裁に入ることで自分も攻撃対象になるかもしれません。それでも、「なんとかしないと」と妙な使命感がありました。

ただ、高校に入学してからは全く違う道を進むことになります。義務教育ではないのに高校に行かなくてはならないという流れがどうしても納得できなくて、高校を中退したのです。退学後は、アルバイトやバンド活動をして自由を謳歌していましたが、何か物足りなさや焦りを感じていました。そんな時期に出会った先輩の影響で、「もう一度勉強しよう。そして弁護士を目指そう。」そう考え直し、大学入学資格検定を取って大学に入りました。

ーーその先輩とどんなことがあったのですか。

「放射線技師の資格をとりたいから、おれに勉強を教えてくれないか」と、突然、高校数学の参考書を手渡されました。先輩に勉強を教えるうちに、私自身が、義務的ではなく、純粋な気持ちで勉強することの面白さに気づきました。「おまえはやればできるから、勉強したほうがいい」。ある日そう言われました。この言葉で、大学に行く決心をしました。今思えば、その先輩は資格をとりたいわけではなく、私にもう一度勉強する機会を与えたかったのだと思います。もう一度学生に戻るわけですから、何のために大学に行くのか、そこは強く意識しました。目標は弁護士になることなので、法学部に絞って受験しました。

02 弁護士としてのキャリア

弁護活動も事務作業もすべてやる。小さな事務所で磨いた徹底力。

ーー弁護士になってからは、どんなキャリアを辿ってきたのでしょうか。

2013年に弁護士登録し、都内の事務所に約6年間勤め、2019年末に独立してルピナス法律事務所を開設しました。得意分野は、離婚・男女問題、交通事故、労働問題です。

前の事務所では、様々な案件を担当して経験を積み,弁護士としての心構えをみっちり学びました。設立してから数年経ったばかりの小さな事務所です。代表はインハウスローヤー(企業内弁護士)を兼任していたので、週の半分は事務所にいませんでした。代表以外、弁護士は私と兄弁(先輩弁護士)の2人だけ。先輩と言っても1つ期が上なだけでキャリアはほとんど変わらないので、教えてもらうというよりも、一緒に調べながら学んできました。

また、弁護士業務だけではなく、電話の取り次ぎから、ファックス、書類のファイリングやコピー、戸籍謄本や登記簿謄本の取得、報酬の請求まで、事務作業もすべて自分でやっていました。最初から最後まで、とにかく全部やりましたね。大変でしたが、だからこそ得られたことはたくさんあります。

ーーそこで得られたこととは、例えばどんなことでしょう。

最初から自分の力で徹底して調べるスタンスが染み付きました。特に、担当することが多かった離婚・男女問題、交通事故、労働問題は徹底的に勉強しました。
また、依頼者と直接連絡を取り合う中で、どのタイミングでどんな報告をすると安心していただけるか分かるようになりました。常に依頼者の立場になって考え、的確に進捗を報告する。そうやって依頼者と関係を築くことができるようになりました。

03 弁護士として意識していること

不倫や交通事故。慰謝料で償いきれない心の傷も癒したい。

ーー印象的だった事件はありますか。

どの事件も印象に残っていますが、特に印象的だったのは、依頼者は40代の男性、妻の不倫が発覚し、離婚を切り出したところ逆切れされ、妻が自宅を出て行ってしまったという件です。その後、その妻は、自分は不倫をしていない、と主張を一変させ、離婚には応じない、別居中の婚姻費用を支払えと請求してきたのです。依頼者は精神的に限界がきており、憔悴し切っていました。こんなふざけた話はありません。なんとか力になりたいという一心で、少ない証拠でしたが徹底的に戦いました。その結果、裁判では、不倫の事実が認められて慰謝料は高額な300万円、婚姻費用の請求は棄却となりました。依頼者から「斎藤先生に依頼して本当によかった」と言ってもらえ、はじめて担当した事件でもあったので、特に印象に残っています。

ーー徹底的に戦うというのは心強いですね。依頼者の気持ちを汲み取るために、意識していることありますか。

気軽にお話しいただけるよう心がけていますね。依頼者の方がお悩みを話されるとき、一見法律問題に関係ないと思えても、「それは法的には関係ありません」と遮ることは極力しないように心がけています。お気持ちも含めてじっくりと伺うようにしています。依頼者の心の中で何かに結びついているなら、生活、家族、仕事のこともすべて伺っています。それが真の解決へ繋がることもあります。

離婚や男女問題は、複雑な感情が絡み合うとてもセンシティブな問題です。例えば、不倫の慰謝料請求。不倫をされて、離婚する。当然ですが、大変なダメージですよね。子供がいた場合はより深刻です。家族がバラバラになってしまうわけですから。その慰謝料が150万円とか、多くてもせいぜい200万円とかですよ。もちろん大金ですが、家庭が崩壊させられたことへの代償としてはまったく不十分で、それで一件落着とは到底なりませんよね。

私は心理カウンセラーではありませんが、依頼者が話すことで気持ちが楽になる場合もあると思って、その悔しい気持ちや悩みに耳を傾ける。お金だけじゃない、依頼者にできることがあると信じて、とにかく話を聞く。それを非常に強く意識しています。

ーー「すべて聞く」のは根気のいることだと思います。でも、そこを徹底されているのですね。

離婚問題では、過去にこんなこともありました。依頼者は、離婚を希望していた30代の男性。ただ、法律で認められるような離婚原因がなく、裁判で離婚が認められるかどうかは微妙な状況でした。だったら、次の一手としては別居期間を長くする。これが離婚の近道になる。そう助言したところ、男性は、お子さんをとても大事にされていて、離婚すると、お子さんと会う機会が少なくなってしまうことをとても心配していました。その後、「どうして離婚したいのか」改めて原点に立ち返りながら話し合っていくうちに、最終的には夫婦関係をやり直す方向へと男性の気持ちが変わっていきました。今はすっかり夫婦関係が修復し、家庭円満で幸せに過ごしているようです。男性とは今でも付き合いがあって、弁護士を探している知人を紹介してくれたりしています。

依頼者の要望を実現するのが、弁護士の任務なのは言うまでもありません。当然、依頼者本人の決断は最大限尊重しますが、ときには感情が先走った決断をしていたり、まだ迷っている人もたくさんいます。何が最善の道なのか。依頼者の希望はどこにあるのか。そこに向かってそっと後押しするのが、弁護士の役割の一つだと思っています。

ーー交通事故など、他の分野ではどうでしょうか。

交通事故の被害や苦痛は金銭で償いきれるものではないということを意識しています。例えば「十分な慰謝料を渡すから、重大な事故に遭ってください」と頼まれても、絶対に嫌ですよね。つまり、事故で受けた損害は、お金では完全には補填しきれないわけです。「交通事故の慰謝料は弁護士に依頼すれば増額される」というのは本当ですが、本来はお金で解決できない問題であることを忘れないようにしています。

離婚・男女問題、交通事故で慰謝料をいくら増額できても、心の傷を癒しきれない方はたくさんいます。では、どうすればその問題に区切りをつけて、次のステップに進めるのか。それは、「できることはすべてやった」という達成感ではないでしょうか。心の傷を癒すのは弁護士の役割ではないかもしれませんが、少しでも前向きな気持ちで次の人生をスタートしてもらえるように、できることはすべてやりたいのです。これは交通事故や離婚・男女問題に限らず、すべての弁護活動に通底する、私が最も大事にしているスタンスです。

04 今後の目標・ビジョン

50件や100件の中の1件ではなく、絶対的な1件

ーー2019年末に独立し、ルピナス法律事務所を立ち上げられました。どんな事務所にしていきたいですか。

弁護士1人の小さな事務所ですが、今後、事務所を拡大し、各地に支店を作って大きくしていくことは考えていません。地域の方が相談に来やすい身近な事務所でありたいと考えています。
「依頼して本当によかった」心の底からそう言ってもらえることが、私にとって一番嬉しい瞬間です。依頼者は一人ひとり、本人にしかわからない深刻な悩みを抱え、人生の帰路に立たされています。シンプルに、愚直にいい仕事をする。私の中にあるのは、その思いだけです。50件や100件の中の1件ではなく、絶対的な1件。依頼者一人ひとりに真摯に向き合う姿勢を大切にして、依頼者が晴れ晴れとした気持ちを取り戻せるように、常に全力を注いでいきます。
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