妻の強姦被害とDNA検査費用負担の法的対応について
妻が職場の後輩2人と飲み会に行き、3軒目で酔い潰れた妻を後輩が家に連れて帰り2人に襲われました。 あまりにも連絡がなく帰りも遅いので、午前3時頃探しに行こうとした私の携帯に後輩のうちの1人から連絡があり3軒目に飲んでたバーを出て私の家の近くのコンビニに送ったと連絡がありました。 車を走らせるとフラフラと歩いている妻がいたので車に乗せ、コンビニにいた後輩にお礼を伝え帰りました。 次の日に妻から3軒目の途中から記憶がなく、どうやって帰ったのかも分からないと言われたので昨日迎えに行った経緯を話しました。 後日、後輩2人に妻が3軒目のことを尋ねると、3軒目の途中で後輩の家に行き飲もうという事になり、家に行ったけども妻が寝てしまい少し時間を置いてから送ったと伝えられたようです。(私はそのことを伝えられずしばらくは家に行った事実を知りませんでした) その後妻の妊娠が発覚し、喜んでいたのですが、病院へ行くと周期的に飲みに行った日が該当するとのことで妻が不安になり後輩2人に本当に何もなかったのかと問い詰めたところ、2人で襲っていたことを白状されたようです。 経緯は割愛しますが、そのことを私がたまたま知ってしまい2人を、呼び出し白状させました。 記憶はなさそうだと分かっていながらやったと言ったのを録音しています。 まずは、DNA検査をすること、費用は向こう負担であることを伝え了承を得ましたが、ネットで注文した民間の検査キットで後輩2人分のキットしか届きませんでした。 公的機関の検査では信用できないことを伝えやるのであれば私の分も注文してほしいと伝え了承を得ましたが、後日弁護士を雇ったからやり取りは弁護士としてほしい、弁護士からは費用を払わなくてもいい、先に私と妻の検査をして欲しいと言われました。 この場合の費用負担は向こうがするべきではないのでしょうか? ちなみに妻は強姦被害を訴え警察に被害届を提出したところ、弁護士を雇ったようです。 向こうがこれからどのような交渉をしてくるのかは分かりませんが、向こうの言い分としては同意があったと言っているようです。 前述の通りこちらには記憶はなさそうだったと言っている録音があります。 向こうは弁護士を雇い謝罪したいと言っていますが、妻も刑事罰を望んでいますし、そもそも同意があったと言っている人間が謝罪したいと思っているとは思えません。 長くなりましたが、DNA検査費用負担はどちらがするべきなのか、例えば妻が示談するとしたらどのくらいの金額が適正なのか、私は別途慰謝料を請求できるのか教えてください。 長くなり申し訳ありませんがよろしくお願いします。
弁護士からの回答タイムライン
- 示談という形でなく、慰謝料請求を別途行うということも可能かと思われます。金額としては100万円を超える金額となるケースも多いかと思われます。 ご主人においての慰謝料請求については、相手の不同意性交行為が、ご主人への不法行為とも評価できる場合、慰謝料請求が別途認められる可能性はあるでしょう。 事案の性質上公開相談の場ではなく、個別に弁護士にご相談された方が良いかと思われますので無料相談等を利用されると良いでしょう。
- 非常にお辛いことと存じます。本件は、相手方に弁護士がついているという状況や本件の重大性に鑑みると、弁護士にご相談され、ご依頼なさるべきだと考えます。 以下、回答いたします。 DNA検査費用負担はどちらがするべきなのか ⇒妊娠をさせたと考えられる相手方が負担するべきでしょう。 例えば妻が示談するとしたらどのくらいの金額が適正なのか ⇒強制性交のみならず妊娠をさせたということであれば、請求額が500万円前後(またはそれ以上)もありうると考えます。 私は別途慰謝料を請求できるのか ⇒民法は原則として被害者以外の者に慰謝料請求権を認めていません。他方で、民法711条は、例外的に生命侵害の場合に被害者の父母や配偶者に慰謝料請求権を認めています。判例には、被害者の死亡したときにも比肩し得べき精神上の苦痛を受けたと認められるときには、被害者の母に自己の権利として慰謝料を請求し得る、としたものがあります(最高裁判決昭和33年8月5日)。 本件では、ご相談者様が非常に辛い思いをされていると存じますが、被害者が死亡したときと比肩し得るくらい(同じくらい)の精神上の苦痛を受けたと言えるかどうかでいうと、そこまでの評価は厳しいと思われます(もちろん、具体的事情によっては十分検討できるとも思います。)。 したがって、ご相談者様が別途慰謝料を請求することは、難しいと考えます。 以上、回答いたします。
- 夫として筆舌に尽くし難いほど辛く悲しいお気持ちであると推察されます。【妻は強姦被害を訴え警察に被害届を提出したところ、弁護士を雇った】ということですので、加害者側としては早期の示談ということを目論んでいると予想されますが、貴方においても弁護士に個別に相談するなどして慎重に交渉を進めていく方がよいと思われます。 >DNA検査費用負担はどちらがするべきなのか、 最終的には加害者が負担すべきですが、交渉時に立て替えて最終的に請求するという進行はあり得ます。 >例えば妻が示談するとしたらどのくらいの金額が適正なのか、 近年の性犯罪厳罰化傾向もありますので、慰謝料相場としては事案に応じて100~500万円程度になると考えられます。 >私は別途慰謝料を請求できるのか 加害者が、被害者(貴方の妻)が婚姻していることを知っているケースだと言えますので、不貞慰謝料請求も可能だと考えられます。なお、通常の不貞とは異なり、加害者と貴方の妻に共同不法行為の関係がないので、加害者側は貴方の妻に求償権の行使はできないと考えられます。
この投稿は、2024年3月15日時点の情報です。
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