相続・遺言の事例紹介 | 寺岡 健一弁護士 寺岡法律事務所

取扱事例1

• 遺産分割

調停、名義変更、税務申告の一括処理事例

依頼者：60代　男性

◆事案概要
相談者は、母親の死去に伴い相続が発生したものの、口座が凍結され、不動産の名義変更も進まない状況にありました。
また、相続人同士の関係が悪化しており、相手方との直接的なやり取りを避けたいという強い希望がありました。
さらに、相続に伴う複数の手続きが重なり、精神的負担を抱えていました。

◆課題
①遺産分割協議を進め、相談者が相続分を適切に取得できるようにすること。
②相手方との顔を合わせずに問題を解決する方法を見つけること。
③凍結された口座の解約手続きや不動産の名義変更、税務申告を円滑に進めること。

◆対応
そこで、以下の対応を行いました：
①遺産分割調停の代理
相続人間で直接交渉する必要がないよう、調停手続を代理し、約1200万円の遺産分割を獲得しました。調停を通じて、公平かつ適切な分割を実現しました。

②口座解約および登記手続の代行
弁護士が代理することにより、凍結された口座の解約手続きを迅速に進めるとともに、弁護士経由で司法書士に依頼することで、不動産の名義変更手続きも迅速に進めました。

③税務申告の手配
相続税の申告を、弁護士経由で税理士に依頼し、相談者がスムーズに申告を済ませられるよう手配しました。

④相談者の精神的負担軽減
相手方と顔を合わせることなく、すべての手続きを当事務所が代理で進めることで、相談者の精神的負担を最小限に抑えました。

◆結果
相談者は、相手方と顔を合わせることなく、約1200万円の遺産分割を獲得し、口座の解約や不動産の名義変更、税務申告といった関連手続きもすべて完了しました。
複雑な相続問題が一括して解決し、安心して新たな生活に移ることができました。

◆解決のポイント
相続問題では、相続人同士の関係が悪化している場合でも、調停や代理手続きを活用することで、直接的な対立を避けながら問題を解決することが可能です。
本事案では、代理手続きを全面的に活用し、相談者の精神的負担を軽減しながら、すべての相続手続きを迅速かつ適切に解決しました。

◆弁護士からのアドバイス
相続問題が発生した際には、以下の点に注意してください：
・早期相談の重要性：口座凍結や不動産名義変更などの手続きは複雑化することが多いため、早めに弁護士に相談することをお勧めします。
・代理手続の活用：相続人間の関係が悪化している場合でも、弁護士が代理で調整することで、円滑に解決が進むことがあります。
・税理士などの専門家と連携：相続税やその他の税務問題について、専門家との連携で確実な申告を行うことが重要です。
これらを実践することで、複雑な相続問題でも迅速かつ負担の少ない解決が可能となります。