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こばやし かずひさ
小林 和久弁護士
清流のまち法律事務所
三柿野駅
岐阜県各務原市鵜沼川崎町2-114 松崎ビル3階
対応体制
  • 法テラス利用可
  • 分割払い利用可
  • 後払い利用可
  • 初回面談無料
  • 夜間面談可
注意補足

夜間相談は別途有料で状況や内容に応じて対応する場合があります。初回相談無料(借金、相続、交通事故のみ)その他の分野の相談は有料となります。電話及びメールでの相談は行っておりません。

インタビュー | 小林 和久弁護士 清流のまち法律事務所

自衛隊、司法過疎地の所長を経て地元・岐阜で独立。年間300件の相談を一手に受ける代表弁護士

陸上自衛官を辞め、弁護士に転身した清流のまち法律事務所の小林 和久(こばやし かずひさ)弁護士。
遠く離れた北海道でキャリアの一歩を踏み出し、司法過疎地で所長も務めました。
地元・岐阜で開業した現在は、年間300件を超える相談を一手に引き受けています。
大切にしているのは依頼者とのコミュニケーション、そして本音で言い合える信頼関係をつくること。
それは、夫婦や結婚のようなものだと言います。
住民の悩みに寄り添ってきた10年の足跡をたどります。

01 弁護士を志した原点

自衛官を退官し、弁護士の道へ。北海道で6年、司法過疎地で所長も

ーー異色の経歴が目を引きます。なぜ弁護士になろうと思ったんですか?

実は、高校を卒業後に学費がかからないという理由で防衛大学校に進学したんです。
それから陸上自衛隊に入隊したんですが、そのときに同僚から家族や借金の悩み相談をよく受けたことが契機になりました。

同時に、私自身も職場で理不尽な目に遭ったことがありました。
世の中には、同じように抑圧され、苦しんでいる方々がたくさんいらっしゃるはずです。
そのうちに、「もっと別の立場で人の役に立てる仕事に就きたい」と思うようになったんです。

そこで行き着いたのが、弁護士でした。
その後、奨学金を受けてロースクールに進学したのが、今に至るキャリアの始まりとなりました。


ーー弁護士になってからのキャリアの歩みも教えてください。

まず、北海道富良野市にある法律事務所に入所しました。
そこで3年働いた後、同じく北海道の名寄(なよろ)市にある名寄ひまわり基金法律事務所に赴任しました。
日本弁護士連合会が支援し、司法過疎地に開設された公設事務所です。

そこで3年間、所長を務めました。
そして、任期を終えた後に独立し、現事務所を開業したかたちです。

02 これまでの活動歴

地元・岐阜で開業、年間300件超の相談。過疎地で磨いた「聴く力」

ーー独立にあたり、なぜ北海道から各務原(かかみがはら)市へ移ってきたんですか?

各務原市は、私が生まれ育った場所だからです。
人口は約14万5,000人、それに対して当時、市内に弁護士は2人しかいなかったんです。
現在も、法律事務所は4つしかありません。
ですから、困っている地元の方々の力になれると思ったんですよ。
それと私事ですが、実家で1人暮らしをしている母親を見守りたい気持ちもありました。

いざ蓋を開けると、予想以上にご相談が舞い込んできました。
その数は、年間300件を超えます。
各務原市だけでなく、近隣の岐阜市や関市、美濃加茂市、さらに隣の愛知県江南市などからも多くのSOSが届いています。

お受けする事件は多岐にわたります。
離婚、遺産相続、不動産の明け渡し、交通事故、借金問題など、家事事件と一般民事を中心に幅広く扱っています。


ーー自衛官もさることながら、弁護士としての経歴もユニークに見えます。

なぜはるばる北海道へ渡ったのか。
きっかけは、「富良野の事務所が弁護士を探している」と紹介されたからでした。

それを聞いたときは、「これはチャンスだ」と思いましたね。
人口が少ない地域で暮らす方々が、どんな悩みや不便を抱え、どんな助けを必要としていらっしゃるのか。
それを現場で知る貴重な体験になると思ったからです。
何よりも、求められる場所で働けることがうれしかったんです。

ただ、そこは決して生易しい世界ではありませんでした。
弁護士の少ない司法過疎地で、赴任した事務所の弁護士は私ひとりだけ。
もう逃げ場がないわけですよ。
私がご相談を受けなければ、その人は路頭に迷ってしまいます。
ですから一切断らず、あらゆる悩みを一手に引き受けていました。

その数は、年間約200件に上ります。
やや大げさに言えば、住民のみなさんが抱える問題すべてが、自分の肩に乗っているような感覚でした。


ーーその分、得難い経験だったといえますか?

もちろんです。
どんな事件にも逃げずに向き合い、なんとか解決する。
そういった胆力や耐性が身につき、どの分野も苦手意識を持たずに取り組めるようになりました。
それが、幅広い事件を扱う今のスタイルにつながっているんです。

それと、何よりも大きかったのがコミュニケーション力を磨けたことでした。
毎日のように老若男女、立場や性格の異なる方々と接してきました。
人と人とのつながりが強い分、一度関係がこじれると、修復が難しくなるようなケースも何度も見てきました。

法律相談だけではありません。
役所や地元企業の経営者らと議論しながら、住民の方々に法律を知ることの大切さや、関連制度を紹介する演劇を制作したりもしましたね。

一人ひとりのお話に、丁寧に耳を傾けること。
言葉の奥にある思いを想像し、尊重すること。
そのうえで、的確なアドバイスをすること。
過疎地での活動を通して、聴く力やコーチングのスキルが格段と向上したように思います。

03 事件解決のスタンス

何でも本音で言い合う。夫婦のような信頼関係とコミュニケーション

ーー法律問題の解決には、それほどコミュニケーション力が求められるんですか?

弁護士は単に法律を知っていれば務まるわけではなく、世の中には法律を振りかざすだけでは解決できない問題がたくさんあります。
そこには当事者の感情が渦巻き、その背景まで踏み込んで理解しないとうまく解決できません。

その最たる例が、遺産分割です。
積年の恨みがあり、近親者だからこそ感情が激しくぶつかるケースが多いんです。
話し合いがこじれると、解決まで3年や4年かかることも珍しくありません。

そういう場合に必要なのは、依頼者さまご本人の意思を尊重しながら、うまく落とし所を探ることです。


ーー依頼者の意思と、現実的な解決策。そのバランスが大事だと。

依頼者さまの気持ちを重視しすぎると、かえって問題がこじれ、一向に終わらない事態も考えられます。
そんなときはデメリットも隠さずお伝えし、ご理解いただく必要があります。

ただ、無理に説得するのは禁物です。
別の解決策にはどんなメリットがあるのか。
丁寧にご説明しながら、できる限り納得のいくかたちで解決を図るべきです。
事態が複雑になればなるほど、こまめなコミュニケーションが重要になってくるんです。

私は、依頼者さまと弁護士の関係は夫婦に近いもので、弁護士選びは結婚相手を探すようなことだと思っています。
依頼者さまからすれば、一度選んだ弁護士を代えるのはなかなか難しいはずです。
そのうえ、長いときは数年単位でお付き合いしていく必要があります。


ーー夫婦関係とは、興味深い表現ですね。

だからこそ、裏表なしで、心を裸にして向き合うこと。
都合の悪いことを決して隠さず、言いたいことを本音で言い合うこと。
そうやって信頼関係を築くことが、最も大切なことだと考えています。

弁護士に対して、素朴な疑問を口にしていいものかと遠慮する方もいらっしゃるはずです。
ただ、私の前ではそんな心配は一切いりません。
少しでも気になることがあれば、ためらわずに何でもぶつけていただきたいですね。

04 依頼者への思い

原動力は依頼者の感謝と笑顔、ソウルフードのベトコンラーメン

ーー弁護士になって節目の10年を過ぎました(2023年12月現在)。どんな心境ですか?

「頼んでよかった」「これで安心できる」「そんな解決方法は思いつかなかった」。
そんな風に依頼者さまから感謝の言葉をかけていただく度に、あのとき決断して本当によかったと実感します。

依頼者さまのホッと一安心された表情を見ると、私も「力になれてよかった」と心の底から思えるんです。


ーー原動力は、依頼者の感謝と笑顔だと。

あとは、ベトコンラーメン(ベストコンディションラーメンの略)ですね。
岐阜や愛知が発祥とされるラーメンの一種で、大ぶりの焼きニンニクやニラ、モヤシがどっさりと乗っかり、一味で辛さを加えた味が絶品なんですよ。
スタミナ満点で、パワーが湧いてくるんです。
週に2〜3回は食べている私のソウルフードです。

そんな愛する各務原や岐阜に骨を埋める覚悟で、今後も住民のみなさんのために力を尽くしていきたいですね。
人は失敗しても、何度でもやり直せます。
最後は笑って終われる人生を、一緒に歩んでいきましょう。
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050-7586-8409
定休日

※お電話の際は「ココナラ法律相談を見た」とお伝えいただくとスムーズです。