約90万円の残業代請求を約20万円(4分の1以下)に減額することができた事例
長瀬 佑志
弁護士
【ご相談内容】【企業分類】
介護事業
【相談分野】
人事労務
労働紛争
【相談前】
介護サービスを提供する会社Aは、従業員Bから、支払われていない残業代と遅延損害金として、合計約90万円の支払いを求められました。会社Aは、この残業代の請求にどう対応すべきかお悩みになり、当事務所に相談されました。
【相談後】
本件では、以下の2つが主な争点となりました。
1. 残業代の基礎賃金の計算方法について
まず、残業代の基礎となる賃金の計算方法を確認する必要があります。これには、基本給だけでなく、臨時で支払われる手当やインセンティブが含まれるかどうかが争点となります。
Bからは、臨時で支払われるにすぎない各手当も基礎賃金に含めて主張されていたため、この点について反論を行いました。
2. 実労働時間の算定方法について
実際に働いた時間は、残業代を計算する上で重要な要素です。時間外労働について正確な記録が必要になります。
従業員の勤務時間、残業時間、休憩時間などの記録が正確に行われているか確認した上で、Bの主張する実労働時間が過大であると反論しました。
なお、実労働時間の算定にあたっての反論は、一般的に以下の手順が考えられます。
最終的には、会社A側の反論が奏功し、約90万円の請求に対し、約20万円の解決金の支払で合意することができました。
【担当弁護士からのコメント】
残業代が問題となる事案では、残業代の計算方法を理解した上で、各算定要素について労働者側の主張が正当なものかどうかを検討する必要があります。
基礎賃金の単価、実労働時間の算定は、特によく争点となります。
これらの争点は、給与明細や就業規則・賃金規程等のほか、タイムカードや勤務日報等の証拠を精査することが不可欠です。
証拠の分析から導かれる事実関係の整理や法的主張にあたっては、労務問題を集中的に扱う弁護士にご相談いただくことがよいかと思います。
残業代に関してお悩みの企業は、ぜひお気軽にご相談ください。
※守秘義務の観点から、事例の一部を修正しています。
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