夫の父親が介入し、まともに話ができない状況から調停離婚を成立させた事例
古山 隼也
弁護士
【ご相談内容】【相談前】
ご相談者は主に性格の不一致から夫との離婚を決意し、自宅を出て別居して、両家の親を交えて離婚協議を行っていました。
しかし、離婚協議を主導する夫の父親が一方的な見解に基づいて離婚条件を決めようとしたため、ご相談者はこのままだと公平な条件で離婚できないと考え、当事務所に来られました。
【解決のポイント】
夫は父親の意見に従っており、その父親は自身の価値観にこだわっている様子であったことから、協議でなく調停での解決が適切と思われると助言しました。
ご相談者は仕事に集中したいからとの理由で親権を希望しませんでしたが、別居後も夫の自宅で子と面会交流をしていました。
しかし、夫の両親からの要求で、面会交流時に夫の自宅の掃除などの家事まで行っていました。
そこで、面会交流について曖昧なままでなく、具体的に取決めを行う方針としました。
【交渉の経過】
当初、夫との離婚協議を試みました。
やはり夫の父親が登場して独自の見解に基づく主張を変えようとしなかったため、家庭裁判所に調停申立てを行いました。
夫は、父親の影響からか、期日で自身の意見を述べることに消極的でした。
夫はその意見も期日ごとに二転三転させ、離婚自体にも後ろ向きな姿勢を見せたことから、調停手続きも難航しました。
しかし、当方が粘り強く協議を重ね、裁判所も当方の主張に理解を示したことから、最終的にはご依頼者の納得できる条件で離婚を成立させることができました。
ご依頼者はこれまで通り、ご自宅に住み続けることができ、パート収入で生活を送っています。
【当事務所のコメント】
本件では訴訟となっても離婚判決を得られる見込みがなかったため,離婚するには夫の同意が必要な状況でした。
しかし、ご依頼者は早期の離婚を強く希望していたのに対し、夫は離婚に対する意欲が低かったため、夫が離婚の同意を撤回しないよう留意しながら、離婚条件の交渉を行うというかじ取りの難しい事件となりました。
結果として納得感のある離婚条件での離婚成立までこぎつけ、ご依頼者にもご満足いただくことができました。