神永 夕貴弁護士のアイコン画像
かみなが ゆうき
神永 夕貴弁護士
あまのがわ法律事務所
枚方市駅
大阪府枚方市大垣内町2-8-8 マイティビル5階C号室
対応体制
  • 法テラス利用可
  • カード利用可
  • 分割払い利用可
  • 初回面談無料
  • 電話相談可
  • WEB面談可
注意補足

初回30分相談無料(直接面談のみ)。30分以降、2回目以降のご相談は30分5500円(税込)。※電話相談は5分間、ご質問1個に対して1回答のみ無料(5分を超える場合は、直接相談をご案内します。弁護士不在の場合もございます。ご了承ください)。

インタビュー | 神永 夕貴弁護士 あまのがわ法律事務所

生まれ育った地元で、住民を守る。司法過疎地の元所長、複雑な個人再生を手がけた手腕

生まれ育った故郷で新たなキャリアを歩み出した、あまのがわ法律事務所の神永 夕貴(かみなが ゆうき)弁護士。
都心で輝かしいキャリアを築く道には目もくれず、雪深い司法過疎地で所長を務めるなど、一貫して住民目線の弁護を貫いてきました。
債務整理や離婚・男女問題を中心に、数々の難題をクリアしてきた実績も光ります。
目指すのは、地域とともにある法律事務所、住民に愛される親戚のような弁護士です。

01 弁護士としてのキャリア

過疎地に赴任し、所長を3年。破産管財人や相続財産管理人も

ーー過去の勤務歴のなかに「公設事務所」という耳慣れない表記がありました。これは、どんな事務所なんですか?

日弁連(日本弁護士連合会)が弁護士不在の過疎地につくった法律事務所です。

法律事務所が都会に集中する現象の裏側で、地方には弁護士にアクセスしづらい司法過疎地がたくさんあります。
そんな不平等を解消しようと、日弁連が若手の弁護士を過疎地へ送り出す制度をつくったんです。

私は山形県新庄市の事務所に派遣され、そこで3年間、所長を務めました。


ーーそれは、自ら手を挙げてのことだったんですか?

はい、私自身が立候補して選んだ道でした。

公設事務所の存在を知ったのは、ロースクールの授業でのこと。
実際に赴任した弁護士の体験記も読みましたが、「おもしろそう!」と雷を打たれたような衝撃を受けたんです。

何よりも惹かれたのは、依頼者さまでもある住民のみなさんとの距離感の近さ。
それと、仕事の幅を広げられると思ったことも大きかったですね。
弁護士が少ない分、破産管財人や相続財産管理人を任せられるなど、若いうちから都会ではできないような経験が積めるからです。


ーーただ、その分大変そうでもありますね…

所内の弁護士は、私ひとりでしたからね。
事件が集中するうえ、離婚・男女問題や相続、債務整理、交通事故など、個人の案件は何でもお受けしていました。
確かに大変な面もありましたが、独り立ちするうえで必要なことをすべて吸収できました。

何よりも、依頼者さまのお役に立てることを実感できたのがよかったです。
小さな町なので、住民のみなさんとはスーパーや病院などでばったりお会いすることも多く、「先生!」と声をかけてくださるんです。
そんな密接な関係性が、私は大好きでした。

02 現在の事務所と弁護スタンス

地元で開業。高齢夫婦の個人再生、返済代行まで全面バックアップ

ーー山形での任期を終えた後、もうひとつ別の事務所を挟んでから独立されました。

開業しようと決めたとき、真っ先に浮かんだのは生まれ育った地元でした。

出身は大阪府交野市ですが、現事務所のある隣町の枚方市も、私にとっては庭のような愛着のある場所。
両市民のみなさんに、これまでの経験を還元したかったんです。

現在は、債務整理や離婚・男女問題を中心に、相続や交通事故などいろんな事件を幅広くお受けしています。


ーー山形時代と同じように、依頼者との関係性にもこだわっていらっしゃるんですか?

依頼者さまとの近い距離感、密接なコミュニケーション。
そこはどうしても譲れない、私の強いこだわりです。

面談には十分時間をかけて、依頼者さまのお話をじっくりお聞きします。
そのうえで、どんなゴールを目指していくのか。
一緒に考えながら、一歩ずつ進んでいくスタイルを大事にしていますね。

そこは、もともとの性格によるところも大きいと思います。
昔から友人の悩み相談を受けることが多く、ときには頼まれずともこちらから首を突っ込むようなこともあるほどでした。
お節介で、世話焼きな性格なんです。


ーーポジティブな意味での「お節介」「世話焼き」な面は、弁護士に欠かせない資質のひとつのように感じます。

そう言われて、ある事件のことを思い出しました。
借金に悩んでおられた高齢ご夫婦の個人再生案件です。

個人再生は、平たくいうと借金を圧縮し、3年で返済する手続きです。
ただ、奥さまが障がいをお持ちで体が不自由な状態、そして旦那さまの収入だけでは返済は容易ではありませんでした。

それでも、なんとか返済期間を3年から5年に延長してもらうなど、手を尽くして個人再生の手続きを通したんです。
ただ、それで一件落着とはいきませんでした。


ーーその後、何か問題が生じたんですか?

その後は毎月借金を返していくわけですが、障がいをお持ちの奥さま、それにお仕事に忙しい旦那さま、お二人だけでは金銭管理ができないような状況だったんです。

そこで私が毎月面談し、返済の代行から家計簿のチェックまで、その後も全面的にバックアップさせていただいたんです。
そこまでお手伝いするケースは珍しいと思いますが、最後の最後まで伴走させていただいた事案でした。

03 得意分野と解決事例

壮絶な離婚裁判、執念でもぎ取った不動産名義と子どもとの生活

ーーほかにも、印象に残っている事件があれば教えていただけますか?

では、同じく債務整理でもうひとつご紹介させていただきます。

500万円にも上る多額の借金をつくってしまった方からのご相談でした。

厄介だったのは、ご自宅を担保にして多額の借金をしていたことです。
しかも、それは先祖代々受け継がれてきた家。
借金を返せなければ差し押さえられ、競売にかけられるおそれがあったんです。
しかも、債権者は「一括返済でないと許さない」と強気の姿勢を崩しませんでした。

それでも、最終的には返済額を500万円から減額し、返済資金も捻出することができたんです。


ーー無事に家を守ることができたんですね。それにしても、どうして合意できたんですか?

一言でいえば、粘り強い交渉です。
何人もの親族を説得してお金をかき集めながら、債権者にも減額をしつこく迫りました。

あのときは正直、法律的に打つ手は限られていたんです。
とにかく、しつこく食らいつくしかありませんでした。


ーーすさまじい執念ですね。

奥さま側でお受けしたある離婚裁判も、最後まで揉めに揉めた壮絶な争いでしたね。

なかでも、熾烈を極めた問題のひとつがご自宅の名義問題でした。
当時は、旦那さま名義の不動産に、奥さまとお子さまが暮らしている状況。
ただ、あくまで名義は旦那さまです。
離婚が成立した時点で、奥さま側が家を出ていかなければならなくなります。


ーーそのままお子さまと住み続けるために、どんな手段が考えられるんでしょう?

ひとつは、旦那さま名義のまま、奥さまがローンを支払う方法です。
ただ、この場合はいくら払い続けてもご自身の財産にはならず、不安定な状況が続いてしまいます。

旦那さまが養育費の代わりに、住宅ローンを支払うパターンもよくあります。
しかし、これにも問題があります。
自分が住まない家だからと、そのうち支払いを拒否することも考えられるからです。

そうなると、残された手段はただひとつ。
ご自宅を奥さまの名義にして手元に残すこと。
そして、そのためには「和解」で決着させるしかありませんでした。


ーー「判決」ではなく、「和解」でないといけないのはなぜですか?

判決までもつれると、単に不動産の価値を均等に分けるかたちの財産分与になってしまう可能性が高いんです。
それだと名義は変わらないわけで、当初の目的は達成できません。

結論から先にお伝えしますが、最後は和解にこぎつけ、名義変更とともにご自宅を奥さまの手元に残すことができたんです。

これも先ほどの事件と同様、決して何か決定打があったわけありません。
互いに主張をぶつけ合う激しい攻防のなかで、依頼者様に有利な事情を粘り強く主張し、相手方の主張の不合理な点をいくつも突いて、執念でもぎ取った結果でした。

04 理想の弁護士像と今後

地域住民に愛される、知人、友人や親戚のような身近な存在でありたい

ーー地元で再出発した新たなキャリア。この先目指すのは、どんな弁護士像でしょうか?

「神永先生に聞いてみよう」「神永先生なら、きっと助けてくれる」。
地域のみなさんとそんな風に、何か問題があったらパッと顔を思い浮かべてもらえるような関係を築いていきたいですね。

弁護士と依頼者という関係を越えて、知り合いや友人、もっといえば親戚のように、ちょっと聞いてみようとみなさんに頼ってもらえる弁護士になるのが理想です。
山形にいたときのように、町で見かけたら気軽に声をかけていただけるとうれしいですね。
電話で面談予約
050-7587-5638
受付中

※お電話の際は「ココナラ法律相談を見た」とお伝えいただくとスムーズです。