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そがわ ゆきこ
十川 由紀子弁護士
弁護士法人阪南合同法律事務所
岸和田駅
大阪府岸和田市沼町13-21 双陽社ビル3階
対応体制
  • 分割払い利用可
注意補足

初回相談は、9時から17時30分の間にお願いしています。

インタビュー | 十川 由紀子弁護士 弁護士法人阪南合同法律事務所

会社員経験だけでなく、主婦や母親としてのキャリアも強み。「共感力」で幅広い悩みを受け止め、問題解決へ

阪南合同法律事務所の十川 由紀子(そがわ ゆきこ)弁護士は、会社勤めを経て主婦を経験し、法曹界へ。
大学で法学部を卒業しながら少し遠回りをした分、依頼者の気持ちがよくわかるといいます。
さまざまな分野で実績を積み重ねていますが、一児の母でもある十川先生は、とくに離婚問題、相続問題では共感力を発揮。
親身に寄り添った弁護で、男女を問わず、依頼者から頼りにされています。
家事事件だけでなく、行政訴訟や冤罪事件の実績もある十川先生に、弁護士としてのスタンスや大事にしていることを伺いました。

01 弁護士になった理由

一度は家庭に入るも「チャンスがあればまた仕事をしたい」と思い、司法試験に挑戦

ーー弁護士になる前は専業主婦だったそうですね。

大学は法学部を卒業したのですが、一般企業に就職し、そこを退職、アルバイトなどをした後、結婚して家庭に入っていました。
主婦でしたが、チャンスがあればまた仕事をしたいと考えていたんです。
ただ、退職歴があると再就職は難しいだろうと思い、資格があれば経歴が問われない弁護士になるため、司法試験を目指すことにしました。


ーー法学部卒とはいえ、大変だったのではないですか?


壁は高かったですね。
ただ、仕事をするなら弁護士しかないという必死の思いで予備校に通って勉強に励み、何度か跳ね返されましたが、合格することができました。
粘り強さには結構、自信があるんです。
主人は、私が合格するなんてつゆにも思っていなかったみたいですけど(笑)。
司法修習後は、案件も豊富で、温厚な現在の所長(山﨑弁護士)に憧れて、現在の事務所に入所し、今に至っています。

02 得意分野と強み

離婚問題や相続問題で豊富な解決実績。依頼者への共感力と証拠収集力を強みに、「最善」の解決へ

ーー弁護士になってからはどのようにキャリアを積まれたのですか?

事務所は泉州エリアでは最大規模なので、幅広い分野の案件が豊富にありました。
私が対応したのは離婚や相続関連が多かったですが、交通事故、不動産関連、成年後見、刑事、少年事件など一通り経験しています。

社会人時代の経験で活かせたのは、コミュニケーション力くらいでしたので、司法修習で教わったことに忠実に、実践を通して弁護士としてのスキルを身につけていきました。
よき先輩にも恵まれましたので、とても良い環境で学ぶことができましたね。


ー一弁護活動で意識していることを教えてください。

依頼者の方が望まれていることはなんだろうかと常に考え続けています。
そのために、打ち合わせ時にはじっくりとお話を伺うことを心がけています。
会社員と主婦の経験があり、子を持つ親でもありますので、いろいろな方の思いに寄り添えます。
聞くことは苦ではありませんので、雑談もふんだんに交えながら、気軽に相談してもらえる雰囲気づくりを大切にしています。


ー一よりよい解決に大切なことは何だとお考えですか。

やはり証拠はとても重要です。
適切な証拠集めができれば、交渉を有利に進められますし、裁判になった際にも裁判官を説得しやすくなります。
ですから最初の打ち合わせの段階から、私は証拠についても質問するようにしています。
会話の流れに合わせ、「こういう証拠は集められそうですか」という感じで、気がつけば確認するようにしています。
そうすることで、依頼者の方にも証拠の重要性を意識してもらえます。
自然と、「これは証拠になりますか?」という質問が依頼者の方から出てきたりもして、思わぬ証拠が入手できたりするんです。

03 解決事例

親権獲得や行政訴訟など、幅広い事案で実績。弁護は常にやり残しなく、全力で

ーーいまやバリバリと難しい案件にも対応する頼もしい弁護士です。印象に残っている解決事例を教えてください。

離婚の話し合いのプロセスで、相手方がお子さんを連れ去り、実家に帰ってしまった事案は印象に残っています。
奥様である依頼者は、親権を望まれていました。
状況が状況でしたので、すぐに監護者指定の審判、仮処分を申し立てて、母親を監護者に指定してもらいました。
しかし、夫側が子どもを引き渡さないので、強制執行の申立をして、裁判所の執行官とともに、夫側の自宅へ行き、子どもを引渡してもらいました。
その後、離婚裁判で妻を親権者とする判決をもらい、子どもの親権も獲得することができました。

裁判というとお金が軸になることが多いですが、お子さんと離れ離れになる辛さは、お金には変え難いものがあります。
私にもよくわかります。
それだけに、お子さまを取り戻し、とてもお喜びいただけたこの事案は印象深いですね。


ーー同じ母親として依頼者のお気持ちが痛いほどわかっていたでしょうからなおさらですね。

子どもの問題でいうと、少し観点は違いますが公立保育所の民営化取消訴訟も思い出に残っています。
公立ゆえの良さがある中で、突然、民営化が決まり、保育環境への影響が懸念される事案でした。市が、保護者や住民への説明が不十分で一方的に民営化をしようとしました。

子どもたちのために闘うんだという実感もありましたので力が入りました。
保育の専門家の意見を聞き、市会議員の方数名に協力していただき、家事事件とはまた違う種類のやりがいを感じました。

この事案は勝訴にこそならなかったのですが、保育環境の改善に繋がり、また、市政はどうあるべきか、社会に対し問題提起をできたという意味でも意義のある事例だったと、心に刻まれています。


ーーどちらの事案も先生が依頼者の方と同じ目線で寄り添っている姿勢が強く感じられます。

寄り添うことで問題の本質が浮かび上がってきますので、常に意識しています。打ち合わせで話をしているときに、良い解決策が思い浮かぶことがあります。
同時に、少し俯瞰して冷静に打開策を考えることも弁護士が代理人として果たすべき役割の一つではないかと私は思っています。

ある性犯罪事案では、依頼者の方が何度も犯罪を繰り返していました。
示談は難しい状況でした。
そこで私はなぜ繰り返すのか、その原因を突き止めるため、臨床心理士に分析を依頼したのです。
その結果、自身ではコントロールできないものだとわかり、治療を続けることにしました。その結果、最終的に執行猶予判決になりました。

事案によっては、依頼者の方の協力や努力だけではどうしても解決が難しいケースもあります。
そこで諦めるのではなく、何ができるのかを考え、半歩でも踏み込んでその原因を究明することも、より良い解決には不可欠だと思います。

04 弁護士としての目標

母の視点も大事にしながら、密に寄り添う弁護でよりよい解決を追求したい

ーー弁護士以外のさまざまな経験を積んでいるからこその、多様な視点と幅のある対応力ですね。

法学部を卒業時は、「難関だから」と司法試験から逃げていた身です。
なった以上は全力でという思いは常に持っています。
一主婦としてのごく普通の目線は変わらずありますし、母親としての視点も持っています。
親権や面会交流を争う事案では、面会を拒否する子どもがどんな気持ちなのかを知るために、息子に、「もしこんな立場だったら、どうする?」と聞いて助言をもらうこともあります。
弁護士である前に一人の母親ですから、これらを切り離すことなく、うまく絡めることができれば、依頼者の方により密に寄り添った弁護につなげられると思っています。


ーー最後に弁護士としての目標をお聞かせください。

ひとつは、裁判官を説得できるような適切な証拠集めができるよう、相談時のヒアリング力や調査力を一層磨いていくことです。弁護士がどんな証拠があるか、相談者、依頼者から上手く聞き出すことが必要です。

また、解決はできる限り、双方の合意が望ましいと私は考えています。
交渉を有利に進めようと、相手方への圧を強めるのも一つの策ではあります。
ただ、感情の強弱では本質は変えられません。相手方の反発を招き、さらにこじれることもあります。
一方で、十分な証拠があれば、状況を覆す決定打にもなり得ます。

もうひとつは、息子に刺激を与えられるくらいに幅広い分野で事案を解決し続ける頼もしい弁護士になることですね。
仕事で疲れている時、息子が勉強を頑張っていると「私も頑張ろう!」といつもエネルギーをもらうんです。
私も負けないよう、弁護士としてもっと精進していきたいと思っています。
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