賃貸マンションの退去時の原状回復費用に関する疑問について

賃貸マンションの退去時の原状回復費用についての相談です。

退去から1ヶ月ほど経ち、貸主の会社から工事会社?が作成した見積書が送られてきました。

内容を確認したところ、退去時の立会で指摘された部分とは異なる部分もあり、どのように進めればよいか迷っております。

具体的には、3部屋あるうちの2部屋のクッションフロア全面と、キッチンの収納扉の妻板のシート全ての交換となります。立会の際にはどちらかというと、壁や天井などについて言われました。
工事会社の担当者に伺ったところ、見積書の内容は私用のものだけを貸主の方の指示で選別したもので、貸主の方には別で全ての項目の見積書があるようです。

内容について、壁であれば以前メートル単位と拝見したのですが、床や妻板の場合などはどのようになるでしょうか?

また、送られてきたものが前述の見積書のみとなっており、説明の紙などもなく次のアクションなども不鮮明で、素直に考えると貸主に連絡を取れば良いと思うのですが、こちらは積極的に行ったほうが良いのでしょうか?また、そちらは文面などでも問題ないでしょうか?

最後に、現状送られてきたものは請求書ではなく、見積書のため、現状まだ支払いを行う必要もないという認識であっておりますでしょうか?(とくにまだ一度もサインしていません)

以上、よろしくお願いいたします。

国土交通省の原状回復ガイドラインをご確認ください。

https://www.mlit.go.jp/common/001016469.pdf

クッションフロアについては、「毀損等が複数箇所にわたる場合は当該居室全体」が賃借人の負担単位とされています(ガイドライン22頁)。

ただ、前提として、特約がない限り、自然損耗や経年劣化、通常の使用に伴う損耗は賃貸人負担であり、
賃借人負担となるのは、故意・過失・善管注意義務違反・通常の使用と異なる使用による損耗の場合です。

まず、賃借人負担となる場合にあたるのかを検討する必要があると思います。

また、賃借人負担の場合でも、クッションフロアについては、「6年で残存価値1円となるような直線を想定し、負担割合を算定する」とされていますので(22頁)、当該クッションフロアの残存価値の検討が必要です。

アクションについてですが、争うつもりであれば最初から弁護士に対応を任せた方が良いと思います。

あまり争うつもりはなく、ある程度支払う気はあるものの、請求額に疑問があるという場合には、疑問点を文書や電子メールなど後に残る形で質問して、文書やメールで返答してもらう形が良いのではないかと思います。

原状回復費用は、通常、見積書ベースでの請求となりますので、賃貸人側としては、原状回復費用を請求している認識ではないかと思います。

納得しないうちは書面にサインなどしないようにご留意ください。

ご確認ありがとうございます。
賃借人負担になるかどうかや、現状の見積書には特に残存価値について計算に入っていないようだったので、そのあたりは文書で確認したいと思います。

また、書き漏れていましたが、敷金についても考慮されていないようで、敷金を含んだ場合には返却される範囲の金額であったので、その点についても、確認してみようと思います。

その後の様子をみて弁護士の方に頼むかなど検討しようと思います。

可能であれば、追加で確認させて下さい。
見積書に項目に、工事残材搬出処分費、運搬費・交通費、諸経費というのも書かれていたのですが、こちらは一般的に賃借人の方で払うものでしょうか。

本体の工事費が賃借人負担ならば、それに付随する工事残材搬出処分費、運搬費・交通費、諸経費も賃借人負担でしょう。

逆に、本体の工事費が賃借人負担でないならば、それに付随する工事残材搬出処分費、運搬費・交通費、諸経費も賃借人負担ではないでしょう。

本体部分について賃借人負担の割合を交渉で削れたら、それに比例して工事残材搬出処分費、運搬費・交通費、諸経費も削るという考え方が妥当ではないかと思います。

ありがとうございます。
賃貸人の方でも別の部分の工事を行うようなので、そのあたりの割合などの交渉も検討いたします。