年金分割、自宅の譲渡と速やかに離婚が成立した解決事例
古山 隼也
弁護士
【ご相談内容】【依頼前の状況】
夫が数年前に自宅を出て別居し、ご相談者は夫の持ち家に住みながら夫の預金や自身のパート収入で生活していました。
ところが、夫はご相談者に離婚を請求して、離婚届を送ってきました。
ご相談者は収入がわずかで、自宅を退去して借家へ引っ越しても家賃を負担できない状態でした。
そこで、市役所の法律相談などを経て、当事務所へご相談に来られました。
【依頼内容】
まず財産分与で得られる財産を確認して、ご相談者が今後の生活を不安なく送るために必要な程度を満たすことができるかを検討しました。
本件では、ご相談者がすでに夫の預金のほとんどを使ってしまっていました。
そのため、財産分与による十分な生活費の確保が難しくなっていたため、早期の離婚に応じる代わりに自宅の譲渡と年金分割を求める方針をとることとしました。
【対応と結果】
当事務所が夫と離婚協議を行った結果、夫は早期の離婚成立のためとして、ご依頼者への自宅の譲渡と年金分割に応じる姿勢を見せました。
そこで、速やかに離婚協議書を作成して、離婚の届出と自宅の譲渡を行い、提携する司法書士により自宅の登記手続を完了させました。
また、当事務所の弁護士が年金分割手続きに必要な書類一式を揃え、夫とともに年金事務所の窓口で手続きを行うことで、年金分割も滞りなく終えることができました。
ご依頼者はこれまでどおりご自宅に住み続けることができ、パート収入で生活を送っています。
相手方から早期の離婚を求められている場合、これに応じる代わりに離婚条件で譲歩してもらう方法も考えられます。
本件の場合、財産分与によってもご依頼者が自宅に住み続けることは難しいと考えられたため、早期離婚に応じる代わりに自宅を譲渡してもらうことを提示し、夫の同意を取り付けることができました。
さらに、当事務所の提携する司法書士をご紹介し、速やかに登記手続を行うことで、ご依頼者の負担を軽減しました。
また、協議離婚に伴う年金分割手続きでは夫婦がそろって年金事務所へ行く必要がありますが、感情的なしこりがあるため大きなストレスとなります。
そこで、弁護士が代理人として手続きを行って、相手方と対面することなく進めることができます。