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むなかた れいき
宗像 玲樹弁護士
法律事務所way
人形町駅
東京都中央区日本橋小舟町6-16 日本橋グリーンビル6階
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インタビュー | 宗像 玲樹弁護士 法律事務所way

弁護士になった理由。大型法人破産を手がけ、不動産が絡む相続にも精通

法律事務所wayの宗像 玲樹(むなかた れいき)弁護士。
異色のキャリアとともに目を引くのは、執念と情熱にあふれる力強い弁護活動です。
負債が数十億円に上る法人破産、整形手術で借金を負った女性の救出、相続をめぐる不動産の高額売却。
ときには足を使って徹底的にリサーチし、依頼者の苦悩にとことん寄り添う。
決死の思いは、どこから湧き上がってくるのでしょうか。

01 弁護士になるまで

30歳で弁護士の世界へ。

ーー弁護士になったのは、30歳を過ぎてからだったとお聞きしました。

大学を卒業してから色々と経験、回り道をさせて頂きました。弁護士業界とは全く異なる業界におりましたので、興味があるご依頼者の方には個別にお伝えしようと思います。


ーーそれから弁護士へと、がらっとキャリアを転換したと。

30歳の節目が迫るタイミングで、一念発起して司法試験に挑戦しようと決めました。

大学は法学部に通っていましたが、ロースクールに入学し、また1から勉強のやり直しです。
ブランクの大きさを痛感しながらも、必死に食らいつき合格できました。
一度決めたからには、絶対に引き下がらない。
覚悟が実を結び、ホッと一安心しましたね。


ーー趣味は何ですか。

20代はスノーボードに明け暮れた時期もありました。
最近は離れておりますが、今2歳の子供がもう少し大きくなったら一緒に滑りたいと思っています。

02 得意分野と実績①

負債が数十億円に上る法人破産など多くの法人破産事件を経験。

ーーこれまでどんな事件に携わってきたんですか?

現事務所に移籍するまでに、キャリア40年ほどのベテラン弁護士のもとで下積みをさせて頂き力をつけました。
顧問先の中小企業法務、相続、債務整理などを中心に幅広い事件を担当し、複雑な大型事案にも携わりました。

その事務所は、新人だろうが特別扱いはせず、1年目から即戦力としてどんどん現場に送り込む教育方針でした。
最初は不安でしたが、今となってはすごく感謝しています。当時、代表弁護士からかけられた「依頼者から見たら40年目の弁護士も1年目の弁護士も同じ弁護士だから」という言葉で、背筋が伸びたのを覚えています。
弁護士として甘えは許されない、責任と覚悟を持って、最後までやり遂げることが大事だということを1年目から痛感しました。


ーー大型事案も担当されたとおっしゃっていました。一例を教えていただけますか?

ひとつは、駆け出しの頃に担当した法人破産です。

負債が数十億円ほどに上る事案でした。
それだけ巨額の負債があると、金融機関だけで十数社に及ぶうえ、取引先からも返済を求める声がやまない状況でした。
先輩弁護士からは、このままでは負債が膨らむだけだからと、早急に破産手続きをするよう勧められました。

一方で、経営者は事業継続したいという意向でした。


ーー破産するか、事業を継続するか。二者択一の判断を迫られたと。

なんとか私的整理(裁判所の法的手続を経ず、債権者との合意に基づき事業を再建する方法)の道を探ろうと、1年ほどかけて金融機関や取引先と何度も交渉を重ねました。

ただ、やはり負債は膨らみ、結局は破産する選択肢しか残りませんでしたが、最後は納得する形で破産手続を終えました。

やるだけやってダメなのと、中途半端に終わるのとでは、納得感がずいぶん違うはずです。
社長の思いに何とか応えられた気がして、うれしかったです。

その後も、医療法人、印刷会社などの法人破産事件を経験しました。
いずれも、経営者が命を削って経営し、従業員を最後まで気にかけ、再生が叶わなず破産する会社の事件に携わり、先代を含めた経営者、従業員の想い、その会社の歴史の最後を看取るという感覚もあり、やりがいを強く感じました。

03 得意分野と実績②

「自信を持って」。整形手術で借金苦に、女性を励まし続けた言葉

ーー法人に限らず、債務整理は得意とされているんですか?

裁判所から選任される破産管財人も務めていますし、個人の方々からのご相談も多くお受けしてきました。
破産はもちろん、個人再生や任意整理の経験も豊富にあります。

借金に悩んでいる方のお話を聞いていると、「借金=悪、無責任」といった言葉で一括りにするのは乱暴だと感じることが多くあります。
依頼者さま一人ひとり、複雑な事情を抱えていらっしゃるからです。


ーーその事情や悩みに、親身に寄り添う必要があると。

ある20代の女性から「借金を返せない」とSOSが届いたときのことです。

その原因は、度重なる整形手術でした。

私はその女性の破産手続を行い、経済的な再出発のお手伝いをしました。
ただ、依頼者からは「せっかく借金をなくしても、整形したい衝動が抑えられないかもしれません。」ということを言われました。
ですから私は、ことあるごとに「自信を持って」とずっと伝え続けました。
自信を持つとは文字どおり自分を信じることですから、自分で自分を大事にして欲しいということを伝えました。
弁護士が職務にて手助けできる範囲には残念ながら限界はあると思いますし、依頼者の全ての悩みを理解したうえで解決することは出来ないと思います。しかし、依頼者の悩みを真に理解しようと努力すること、人生に良い影響を少しでも与えることができるよう努力することを諦めないことは大切だと思っています。


ーー先生の情熱が伝わるエピソードですね。

気持ちを新たに、前を向いて一歩踏み出してほしい。
とにかくその一心でしたね。

それに、私自身、弁護士になるまでにも回り道をしてきましたし、今になって考えると、当時の自分に叱責したいことは山ほどあります。
ただ、苦境に立たされるほど、「よし、やったろう」という気持ちが奮い立ちます。


ーー地方の案件を処理されたと。

前の事務所の代表弁護士の地元の相続事件を受任して、
「愛媛に行ってきて」とだけ告げられ事件を処理したことがありました。
不動産をうまく売却するよう、当時の代表から頼まれました。
何の手がかりもない状況だったので、現地で情報を集めるところからやりました。


ーーそれでひとまず、現地に降り立ったと。

ただ、その地域には全国チェーンのよく知られた不動産業者がなく、早速出鼻をくじかれました。
それでも、タウンページから探し出した地場の業者を訪ね歩いたり、休憩で立ち寄った飲食店の従業員に聞き込みをしたりと、まるで特ダネを探す新聞記者のように足を使いました。

地道に調べているうちに、地元の不動産事情がだんだんわかってきました。業者さんから業者さんを紹介してもらい、ある時はタクシーの運転手から紹介され、地場の特定エリアの不動産売却に精通した業者と巡りあうことが出来ました。
結果として、相場よりも高い金額で売却することができたんです。

私は相続や不動産に関する業務の経験もあり、司法書士や税理士らとの協力体制もあります。

04 依頼者への思い

依頼者のニーズはどこにあるのか。対話を重ね、細部まで汲み取る

ーー弁護士として大切にしていることを教えてください。

依頼者さまのお話にじっくり耳を傾け、細かいところまでニーズをしっかり汲み取ることです。
その重要性を痛感した出来事がありました。

ある離婚事案で、奥さまの弁護を担当したときのことです。
旦那さまが別の女性と浮気し、自宅や年金も渡すから離婚してほしいと告げてきたそうです。
実務的には、最初からこれほど恵まれた経済条件を提示されることは滅多にありません。


ーーでは、すんなり離婚に応じることにしたんですか?

いいえ、奥さまは「旦那は絶対に戻ってきます」とはっきり拒絶されました。

それから、調停や訴訟で争うこと約2年。
突如、旦那さまが訴えを取り下げ、奥さまのもとに戻ってこられたんです。
奥さまの存在の大きさに気づき、考えを改めたんだと思います。

それにしても、奥さまのあの覚悟や自信には驚かされました。
同時に、依頼者さまのご要望やニーズを決して見間違えてはいけないと、肝に銘じた事案でもあったんです。


ーーだからこそ、依頼者との対話を大事にされていると。

私は依頼者に必ず敬意を持って接します。否定したり、怒ったりすることは一切しません。
また、できることとできないこと、その線引きもわかりやすくご説明するようにもしています。
そのおかげか、ありがたいことに「親しみやすい」などとよくご指摘いただきます。

依頼者さまの思いを背負って、妥協せず最後まで力を尽くすことをお約束します。
ぜひ気軽に頼っていただけるとうれしいですね。
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